車種別・最新情報 [2022.01.27 UP]
今買うべき本命10車【6】実用性/子育てファミリーなら『フリード』
2022年に向けた新型が出揃いつつある中、今現在のラインナップで“買い”なモデルとは——。
ポピュラーなカテゴリーやキャラクター、あるいは用途ごとに、価格を上回る価値をもたらす「本命」を厳選し、その本命にぶつける対抗馬とともに紹介する。
狙っているジャンル、重視するキャラや用途をしっかりチェックして、クルマ選びの参考にしていただければ幸いだ。
●文:川島 茂夫
キャラで選ぶ【3】実用性<子育てファミリー向け>
【本命】HONDA フリード
●価格:199万7600~301万8400円 ●発表年月(最新改良):'16年9月('19年10月)
最新モデルとは言いがたいが、万能なパッケージング&使い勝手
家族向けタウンカーと
してのバランスが優秀
ファミリーカーの定番である2ℓ級1BOX型はノア系とステップワゴンがFMC直前なので今回は除外。セレナ一択という状況なので、セレナを次点として、他のカテゴリーから選んでみた。
その結果がフリードだが、正直今さらの感もある。ハイブリッドはフィットより一世代前のi-DCD。2ℓ級以上の1BOX型に比べると多人数乗車時の余裕は必要最低限である。しかし、日常用途での街乗りも多いファミリーユース。タウンカーの側面を重視すればフリードは最もバランスのいいモデルであり、一車一カテゴリーの存在でもある。
高いアイポイントの見晴らしと車両感覚の掴みやすさは狭い場所での取り回しも楽。低床&高室内高で嵩張る荷物も積める。高速走行では上位設定のハイブリッドでも非力感はあるが、日常域での乗り心地がいい。2列目キャプテンシート仕様はサードシートから前席までのウォークスルーも可能。スライドドアから入って前席移動という使い方もできる。で、大人6名の長時間走行にも耐える3列シートである。余裕はあまりなくとも汎用の高さはピカイチ。子どもと一緒の日常用途にたまのレジャーにはちょうどいい。
新型フィットに続いてSUV風グレードのクロスター(メイン写真)を設定するなどアップデートされてはいるが、車体やパワートレーンは先代フィット譲り。ハイブリッドシステムが比較的簡便な1モーター式のi-DCDだったりするものの、実用性は今でも一線級だ。
ミニバンならではの多人数乗車にも配慮。3列目も緊急用補助イス的なものではなく実用レベル。2列目ベンチシートの7人乗りと2列目キャプテンシートの6人乗りを設定する。
比較的簡易で低コストなパラレル式ハイブリッド。1.5ℓNAに1モーター/7速DCTを組み合わせ、駆動力補助と回生発電を行う。
6人乗りの2列目キャプテンシート仕様は居心地向上に加えてウォークスルーも可能に。両側スライドドアで後席の乗降も楽だ。
室内容積の大きさは1BOX型ならでは。3列目格納は左右跳ね上げ式。より積載に特化した2列シートのフリード+もある。
【フリードのベストグレード】G・ホンダセンシング(6人乗り)
●価格:216万400円
長距離用途での余裕を少しでも高めたいならハイブリッド車がいいが、価格差相応の上乗せとも言い難く、経済性を優先するならガソリン車。車内移動が便利な6人乗りがいい。
【対抗】セレナ/タント/デリカD:5
1BOX型ミニバンは多用途性最強
タウンに絞れば軽スーパーハイトも
タウンユースでは非効率的だが、大は小を兼ねるの論理で汎用性が最も高いのは2ℓ級1BOX型。セレナは代表的なモデル。ガラスハッチなど日常用途向けの工夫や和みの走行感覚もファミリーユース向け。アウトドア志向の家族ならば1BOX型SUVとも評せるデリカD:5を狙ってもいいだろう。逆にタウンユースがほとんどと言うならスーパーハイト系軽乗用が狙い目。乗降や荷の積み降ろしの使い勝手ならばタントが優れている。
NISSAN セレナ
●価格:257万6200~380万9300円 ●発表年月(最新改良):'16年8月('20年8月)
DAIHATSU タント
●価格:124万3000~202万4000円 ●発表年月(最新改良):'19年7月('21年9月)
MITSUBISHI デリカD:5
●価格:391万3800~448万9100円 ●発表年月(最新改良):'07年1月('21年12月)
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