新型プジョー 「308 GT ハイブリッド」は、実にヨーロッパ的なコンパクト・ハッチバックだった! 『GQ JAPAN』ライフスタイルエディターのイナガキがリポートする。
新型プジョー308 GT ハイブリッドの特徴
フランス車独特の味わい──新型プジョー308 GT ハイブリッド試乗記
1.概要2.エクステリア3.インテリア1.概要
プジョーの輸入元であるステランティスジャパンは、Cセグメントハッチバックモデルである新型308 GT ハイブリッドを発表した。
Cセグメントはフォルクスワーゲン「ゴルフ」やトヨタ「カローラ」など強豪がひしめく激戦区であるが、プジョー308は独自の意匠や走行感覚によって長年、同クラスに新たな価値観を提示してきたコンパクトモデルだ。
今回試乗した新型308 GT ハイブリッドは、エクステリアデザインを刷新するとともに、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用。メーカー希望小売価格は524万円と、Cセグメントのハッチバックとしては決して安価な部類ではなく、プレミアムセグメントに片足を突っ込んでいると言えるだろう。それゆえに、車両の完成度や装備の充実度に対しては、より厳しい視点での評価が求められるはずだ。
2.エクステリア
新型308 GT ハイブリッドのエクステリアは、プジョーの最新デザイン言語を反映し、より精悍かつ未来的なフロントフェイスへと進化を遂げた。
最も目を引くのは、ブラックアウト処理が施されたマトリクスLEDヘッドライトとグリルデザインが一体化し、連続性を持たせた新しい表情だ。
ブランドを象徴するライオンの爪痕をモチーフとしたライトシグネチャーは、ロー&ワイドな姿勢を強調。さらに、フロント中央にはブランド初となる発光エンブレム(イルミネーテッド・エンブレム)が採用された。
光るエンブレムは一歩間違えると過剰な装飾になりがちだが、フランス車らしいスポーティさと先進性を主張しつつも、品性を損なわない範囲に収められている。
空力面での工夫も見られ、フロントバンパーにはタイヤハウスへ空気を導くダクトが新たに設けられ、空気抵抗の低減と燃費の向上に寄与する。
ボディは全長4420mm、全幅1850mm、全高1475mmと、日本の都市部でも扱いやすいサイズだ。ホイールベースは2680mm、最小回転半径は5.3mであり、日常の取り回しに苦労する場面は少ないだろう。
足元には新デザインの18インチアロイホイールが装着されており、スポーティかつ洗練された印象を添える。
リアビューにおいては、バンパー下部のクローム処理部分がブラック塗装に変更され、全体として引き締まったモダンなデザインに仕上げられた。
ちなみに試乗車のボディカラーは新色の「ラゴア・ブルー」。ポルトガル南部の大西洋に面した美しい海岸都市「ラゴア」に着想を得たものであり、透明度の高いビーチを思わせる深みと鮮やかさを持つ色調だった。
3.インテリア
インテリアに目を移すと、プジョー独自の「i-Cockpit」による直感的な操作空間が広がる。
小径の革巻スポーツステアリングホイール(ヒーター付)の上越しにデジタルヘッドアップインストルメントパネルを視認する独特のレイアウトは、他メーカーにはない個性。
内装のクオリティは高く、ダッシュボードやドアトリムの素材選びにおいて、安価なプラスチックの質感が目立つようなことはない。
シート表皮にはテップレザーとアルカンタラが組み合わされており、触感とホールド性を両立。特筆すべきはフロントシートの快適装備だ。運転席にはメモリー付きのパワーシートが備わるだけでなく、両席にフロントマルチポイントランバーサポート(マッサージ機能)とシートヒーターが標準装備される。このクラスのハッチバックで助手席にまでマッサージ機能が備わるのは異例であり、長距離移動時の疲労軽減に貢献するはずだ。
インフォテインメントシステムは、10インチのタッチスクリーンを中心に構成されている。「Peugeot i-Connect Advanced」はコネクテッドナビゲーションやボイスコントロールに加え、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応するミラースクリーン機能も備わる。また、フロント、サイド、バックカメラによる360度ビジョンが装備されており、高解像度の映像で駐車時の安全確認をサポートする。
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