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トラブルで無念の“2セット残し”も「とにかくアメージング」なベアマンのSF&鈴鹿体験。詰めかけたファンへも神対応

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トラブルで無念の“2セット残し”も「とにかくアメージング」なベアマンのSF&鈴鹿体験。詰めかけたファンへも神対応

 鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラ公式/ルーキーテスト。3日目となった12月13日は同シリーズへの参戦経験が4戦未満のドライバーのみが走れるセッションとなった。そしてこの日一番の注目となったのが、すでにF1デビューを果たしており、来季はハースF1チームからのフル参戦が決まっているオリバー・ベアマン。Kids com Team KCMGの7号車をドライブした。

■午後に入ってターボトラブルが発生

フラガが再び最速、野中と小出が続く。セッション6は堤のクラッシュで赤旗終了/鈴鹿ルーキーテスト

 この日は前日までより少し早い9時30分からのセッションとなったが、グランドスタンドにはベアマンをひと目見ようと熱心なファンが集まり、なかには彼の応援バナーやイギリス国旗を用意している観客の姿もあった。

 改めて、今回のテスト参加についてベアマンは「すでに発表されているとおり、ハースはトヨタと業務提携することになり、そこからの流れでわりと自然な形でテスト参加の話になった。彼らが僕に『鈴鹿サーキットを学ぶ機会になるけど、どうだ?』とオファーしてくれて、僕にとってはすごく有意義な1日になった」と経緯を説明した。

 一番の目的は来年4月に同地で予定されているF1日本グランプリに備えて、鈴鹿サーキットの実走行経験を積むこと。午前のセッションから積極的に周回し、開始26分のところで1分40秒を切ると、その後も走るごとにタイムを上げていき、セッション最終盤に新品タイヤを履いて1分36秒940で3番手タイムを記録した。

 午後ではロングランのテストを行った後にニュータイヤでさらに限界を攻めていく走りをする予定だったが、いざアタックに入ろうとしたところでターボトラブルが発生。土居隆二監督によると残していた2セットのニュータイヤを使えないままセッションを終えることになったという。

「午後はロングランをやって、そのあとにニュータイヤを履いてアタックをする予定だったけど、残念ながらターボのトラブルが出て、ニュータイヤを履くことができなかった。最後にそのメニューをこなして、コース習熟をすべてやり切りたかったけど、トラブルによりそれができなかった。正直いうと、もっと学ばないといけないところがあるなと思っている」と、心残りがある様子のベアマン。

 それでも「とにかくアメージングだった。本当に楽しい1日を過ごすことができた」と、初めての鈴鹿攻略に関しては、このように語った。

「間違いなくセクター1がすごく難しいし、非常に高速だしクルマに対して求められるもの多い区間だけど、いくつか発見できた部分もあった。このコースを象徴するポイントだけど、ドライブするのがもっとも楽しいポイントでもあるなと感じた」

 今季はレギュラー参戦したFIA F2に加えて、代役参戦という形でF1も経験したベアマン。それらを踏まえてスーパーフォーミュラのマシンに乗った感想を聞くと「正直、感動した」と開口一番に語った。

「まずは車重がものすごく軽いということ。だから、ドライブしていて楽しかった。ダウンフォースもすごく高いし、高いパフォーマンスを発揮するクルマで……繰り返しになるけど本当に楽しかった。できるなら、もうちょっとドライブしたかったなと思った」

 記事冒頭でも触れた通り、この日は1日を通してKCMGのピット裏には多くのF1ファンが集まっていた。

 自身のテスト走行に加えてメディア取材の対応など忙しいスケジュールだったにも関わらず、ピット裏でひとつひとつ丁寧にサインや写真撮影に応じているベアマンの姿が印象的だった。

「日本のファンは信じられないほど親切で、とても敬意を持ってくれている。僕のためにプレゼントを用意してくれて、本当に楽しかった」とベアマン

「とても親切で寛大で……みんなが(ピット裏などで)とても忍耐強く待っていてくれたから、僕もできるだけ多くの時間を割いて交流する機会を作った。来年の4月に戻ってくるのが本当に楽しみだよ」と笑顔をみせていた。

 帰り際にはKCMGのスタッフと集合写真を撮りたいと自らリクエストし、最後はメカニックひとりひとりと握手して感謝の気持ちを伝えていたベアマン。トラブルでニュータイヤのアタックができなかったのは残念ではあるが、彼にとっての鈴鹿初訪問は、きっと充実したものになったことだろう。

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みんなのコメント

1件
  • mtc********
    鈴鹿のコースは手ごわいのです。ガンガン行くハミルトンもここでのポールはロズベルグになかなかかなわなかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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