この記事をまとめると
■フォーミュラジムカーナのRd.2が開催
長岡技術科学大学の自動車部には想像の斜め上をいくクルマ好きがわんさか! フォーミュラ・ジムカーナ2024日本一の大学に潜入してみた
■Rd.2はグッドイヤーがタイヤを供給した
■フォーミュラジムカーナクラスはイーグルF1 SPORT、女子クラスはベクター4シーズンを装着
新卒を採用しないグッドイヤーがなぜフォーミュラジムカーナに?
4年生大学の自動車部を中心に、短大や専修学校、専門学校などの自動車部が参戦可能なジムカーナ大会、「フォーミュラジムカーナ」。2023年にスタートしたこの大会は、自動車メーカー、タイヤメーカー、ホイールメーカーなど各種パーツメーカーなどが協賛し、車両からパーツに至るまですべて大会側が用意。参加する学校は、わずか8000円のエントリー料こそ支払うものの、宿泊に食事、交通費まで支給されるという超好待遇で本気のジムカーナに挑戦できるというオイシイ内容なのだ。
もちろん参加にはハードルがある。エントリーシートによる書類選考、シミュレーターによるタイム争いを経て、晴れて参戦が可能になる。競技はフォーミュラジムカーナクラスと女子クラスにわかれ、フォーミュラジムカーナクラスは今シーズンから新車で導入されたトヨタGR86(AT)、女子クラスは日産オーラNISMOで闘う。
2025年は全4戦が行われ、Rd.1~Rd.3は予選ラウンド。フォーミュラジムカーナクラスはそれぞれのラウンドに参戦した自動車部のなかで、上位6校がRd.4の決勝ラウンドに進めるという仕組みだ。女子クラスは個人戦となる。
さて、前述したとおり、フォーミュラジムカーナは協賛企業により成り立っているのだが、なぜこうした学生の大会に協賛するのか? それは普段なかなか接点のない、企業と学生が生の声をかわすことができる、貴重なコミュニケーションの場として活用できるためだ。さらに単なる情報交換だけではなく、人材発掘の場という側面ももっている。学生は、興味があれば気軽に企業の仕事内容や採用の情報を聞くこともでき、企業もまた学生の素顔や本音を見たうえで採用活動をすることができるのだ。
そうしたフォーミュラジムカーナRd.2が、6月28-29日に福島県のエビスサーキットで行われた。基本的なパーツは1シーズンをとおして同一企業から供給されるが、タイヤに関してはそれぞれのラウンドで異なるブランドが用いられる。Rd.2では日本グッドイヤーが提供した。今回は20の自動車部がエントリーし、女子クラスが3台を使用するため、100本近いタイヤを用意したことになる。これには相当なコストがかかることは、容易に想像がつく。なぜそうまでしてフォーミュラジムカーナに協賛するのか?
話を聞くと、日本グッドイヤーは新卒採用は行っていないとのこと。それゆえ、前述した「リクルーティングの場」ということは考えていないのだという。元々トヨタから誘いを受け、若者に対してモータースポーツを通じてクルマへの感心をもってもらい、それによって今後の自動車業界の発展を促す、そうした大義に共感して参加したとのこと。とはいえ、いまの若者が何を考えているのか、どんなものに興味関心をもっているのかといった、情報収集としても有意義に活用しているのだそうだ。
今回の提供タイヤは、フォーミュラジムカーナクラスのGR86がイーグルF1 SPORT。イーグルF1ブランドのなかではもっともコンフォート寄りなタイヤで、グリップもGR86の標準タイヤであるミシュラン・プライマシーに近いものであるそう。モータースポーツといえば、よりグリップが高いほうがよさそうなものだが、このタイヤの選択はあえてだという。タイヤに頼るのではなく、たとえばアクセルを雑に踏めば簡単にリヤが出るといったグリップのタイヤを設定することで、運転の技術で勝負してほしいという思いなのだ。
実際に外から走るクルマを見ていると、コーナー立ち上がりなどのアクセルワークに繊細さが求められるようで、クルマの姿勢で、ミスやそもそもの腕の差がハッキリとわかる。
モータースポーツにオールシーズンタイヤを投入した狙いとは?
そして女子クラスのオーラNISMOを見ると、ベクター4シーズンを履いていた。これはオールシーズンタイヤのパイオニアともいわれるブランドだ。驚くなかれ、夏はもちろん冬の雪道も走れるというタイヤなのだ。ひと言で、サーキットに似合わないタイヤといってもいいだろう。
たしかに女子クラスのレギュレーションは、基準タイム以内で走行しつつ、1本目と2本目のタイムの差の少ないドライバーが上位にくるというもの。基準タイム自体がかなり余裕があるため、比較的流し気味でゆとりのある走りをするという選択もできる。ただしそういう作戦もある、ということでしかなく、全開走行で2本を走っても構わないのだ。
なぜオールシーズンタイヤを選択したのか? 日本グッドイヤーによれば、まずタイヤの性能をチェックする意味をもっているという。電動車ゆえに車重が重く、かつゼロ発進から大トルクがかかるモーターの加速を示すオーラNISMOでサーキットを走り、耐久性や摩耗を確認したかったのだという。実際に使用したタイヤをみた結果、もちろん性能的には合格! タイム的にもかなり早かったとのこと。さらにはこうした活動を行い、オールシーズンタイヤの普及にも繋げたいのだという。確かにタイヤに高負荷のかかるジムカーナを2日間走っても問題ないサマー性能をもっているとわかれば、より安心してベクター4シーズンを履けるだろう。
最後に、若者に「グッドイヤー」というブランドをもっと知ってほしい、という話も聞けた。筆者も含めた昭和生まれ世代にとってグッドイヤーといえば、それこそ日本で一番F1が盛り上がっていた「セナ・プロ時代」を支えたタイヤとして、メジャー中のメジャーブランドである。ただ、いまの若者にはそこまで知られていないのだという。しかしながらグッドイヤーの名誉のためにいうが、今回フォーミュラジムカーナに参加していた何人かの学生に聞いたところ、全員が「もちろん以前から知っていました」との回答! 恐らくクルマ好き以外への認知度を高める必要がある、という判断なのだろう。
もし知らなかったという方がいれば、ぜひ次のタイヤ選びの際には、グッドイヤーにも注目してほしい。さらにオールシーズンタイヤのパイオニア「ベクター4シーズン」もチェックすることをオススメしたい。
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みんなのコメント
カート上がりが1人いるだけで、秒単位でタイム違うもんな。