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【試乗記】横浜ゴム ADVAN db V553 摩耗しても高い静粛性を発揮するプレミアム・コンフォートタイヤをテスト

掲載 更新 3
【試乗記】横浜ゴム ADVAN db V553 摩耗しても高い静粛性を発揮するプレミアム・コンフォートタイヤをテスト

ヨコハマタイヤのグローバル・フラッグシップタイヤADVANに、摩耗時でも高い静粛性を発揮するプレミアム・コンフォートタイヤ「ADVAN db V553」のテスト試乗ができたのでお伝えしよう。

「ADVAN db V553」は現行のV552の後継モデルで2024年2月に発売予定だ。このV553は軽自動車からアルファードやクラウンなどの重量級モデルまで全46サイズが計画されているコンフォートタイヤだ。

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結論から言うと、すべての性能が現行のV552同等以上になっており、特にパターンノイズ15%、摩耗時ロードノイズ22%、ウエット性能9%、耐摩耗性能11%と大幅に性能を改善していると説明している。そのため、テストでは新品時と摩耗時の比較テストと新品時の絶対評価のテストを行なった。

比較テストは新品と摩耗品

まずは比較テスト。特設コースには新品のV553と50%摩耗したV553と摩耗したV552という3タイプをクラウンクロスオーバーHEVに装着し、パイロンでつくられたコースを走行。40km/hで走行し、マンホールなどの凸凹からの突き上げ、60km/h、80km/h走行時の静粛性、乗り心地、30km/h~40km/hでのパイロンスラロームによる操縦安定性を試せるコースでテストした。

この比較テストでは明確にその違いが体感できた。まず新商品のV553の新品と摩耗時の違いは、ほぼ感じ取ることができないレベルだった一方で、V552の摩耗したタイヤはロードノイズの大きさやパターンノイズ、操舵フィールや乗り心地というポイントで「硬さ」を感じた。新製品のV553の摩耗タイヤでは、その硬さを感じることがなく、しなやかさを維持していると感じ、またロードノイズやパターンノイズといった静粛性での違いは、はっきりとわかるレベルだったのだ。

走行イメージ絶対評価ではアルファード、プリウスHEV、エクリプスクロスPHEV、そしてN-BOXが試乗車で用意され、自動車専用道と一般道を走行体験した。いずれのモデルでもタイヤそのものというより、車両の違いの方がわかりやすく、総じてタイヤからの「音」は静かであり、タイヤが表に出てくる場面はなく、結果的にクルマの静粛性の違いがわかりやすいといった印象になった。つまり車内への音の入り方の違いや風切り音といったものだ。

中でもエクリプスクロスPHEVはEV走行する距離が長いため、タイヤからのロードノイズに耳を傾けてみたものの、車両自体の静粛性が高く、また乗り心地も上質な乗り味だと感じられ、車格以上に上級な印象をもった。これはタイヤによる影響が大きいと考えられる。プレミアムコンフォートタイヤであるV553が、車両本来の性能を引き出した結果と言えないだろうか。

走行イメージトレッドパターン技術

さて、ウエット性能テストはなかったものの、ヨコハマタイヤが示す性能を体験したことになるが、どういった技術が投入されていたのか、覗いてみよう。

V553ではトレッドパターンを新たに設計し、また構造もタイヤサイズ毎に最適化している。そのトレッドパターンには専用設計のパターンを採用し、摩耗時の静粛性確保を前提に、イン側をウエット性能、アウト側をドライ性能に機能を分担させている。

タイヤのセンター領域には4本のストレートグルーブがあり、摩耗時含めた排水性の確保をし、そして、ストレートグルーブがイン側に向かうに従って、溝が太くなる配置をし排水性と操安性のバランスをとる設計だ。

そのイン側はブロックが路面を叩く音を小さくするため、ブロックを144個に細分化し、パターンノイズの低減と同時に細分化したことで、溝数が増えるため、排水性が確保され、高いウエット性能を持たせる設計になっている。また、イン側中央のリブは千鳥配置にしてノイズ周波数の分散化を果たしているのだ。

外側はショルダー部のラグ溝(タイヤの周方向に対して直角の溝)を3Dサイプで形成し、イン側より溝の量を減らすことでブロック剛性を向上。そのラグ溝、サイプの形状の最適化により操安性、耐摩耗性、車外騒音の抑制をしている。

そして新品時からの変化が少なくなるような設計として、溝壁を立たせて摩耗後の溝体積の変化を低減し、ウエット性能の低下を抑制。また細いストレート溝が消え、パターンノイズの悪化を抑制するパーマネントサイレント設計思想を取り入れ、摩耗時でも構成要素が大きく変わらないデザインにしているのがポイントだ。

構造とコンパウンド

タイヤショルダーのベルト部は、その剛性によりタイヤの振動を抑制し、ロードノイズを低減するサイレントカバーとしている。そしてキャップコンパウンドのベースとなるゴムの厚みをサイズごとに最適化し、100~160Hz周波数帯のロードノイズを低減。幅広のベルトを採用することでショルダー部の振動を抑制し、静粛性を高めている。

コンパウンドは低燃費性能、ウェット性能、耐摩耗性能のバランスに優れた「ADVAN dB」向けコンパウンドを採用。国内タイヤラベリング制度における転がり抵抗性能を「AA~A」、ウェットグリップ性能は全サイズ最高グレードの「a」を獲得し、優れた低燃費性能とウェット性能を実現している。

特に、シリカの分散性を向上するアートミッシング混合方法により、カップリング剤、分散剤のミキシングはキーになる。ちなみにアートミッシングはAdvanced Reaction Technology mixingの略でゴムとシリカは混ざりにくいことは有名だが、その混ぜ方を開発し性能向上に結びつけているというわけだ。

こうした技術を投入することで、摩耗時に変化する性能をさまざまな領域が、その性能変化を補うような設計思想が取り入れられたタイヤであることが理解できる。例えば摩耗したときでも溝の体積は新品時と同等となるよう溝壁垂直化の技術を投入し、ブロックが摩耗することでブロックが動きやすくなり操舵に影響するが、サイプやラグ溝、千鳥配置などにより操舵への影響を抑えるなど、他の技術で助け合い摩耗時でも新品のような静粛性、操舵応答性、ウエット性能を確保するというわけだ。

性能保証について

ADVAN db V553全サイズは、JATMAにて定める低車外音タイヤのラベリング制度において「低車外音タイヤ」の条件を満たしており、横浜ゴムが展開する電動車対応商品であることを表す独自マーク「E+(イー・プラス)」を打刻している。

「低電費」「静粛性」など電動車に特徴的なニーズに対応する技術を搭載したタイヤとして、タイヤサイドへの打刻もしているのでタイヤ選択の目安にしやすい。

開発の背景と横浜ゴムの思い

さて、ADVAN db V553の開発背景だが、率直に前モデルの発売が2017年で、製品の新鮮さが欲しいという市場の声や、具体的には摩耗時の静粛性が欲しいといった販売店からの声があったという。

そのため、もっとも静かなコンフォートタイヤという位置付けで、静粛性、ウエット性能、上質さをもち、日本のユーザーが求める乗り心地、静粛性といった快適性能を向上させ、さらに摩耗時でも快適性を損なわないタイヤを開発すると位置付けて開発がスタートしている。

ヨコハマタイヤのデシベルシリーズは1998年にアスペックデシベルを発売し、7世代に渡り静粛性にこだわったコンフォートタイヤを製造、販売している。横浜ゴムのタイヤ消費財事業では高付加価値商品の最大化の進化を掲げており、グローバルフラッグシップのADVAN、GIOLANDER、ウインタータイヤの販売構成比率の最大化を目指していて、今回のV553はそうした背景の中から「摩耗時でも優れた静粛性を発揮するプレミアム・コンフォートタイヤ」として開発。2024年2月からアジア市場を中心に販売が開始される。

関連記事
横浜ゴム
ヨコハマタイヤ公式サイト


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文:Auto Prove 高橋 アキラ

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みんなのコメント

3件
  • Lore in
    ブレーが強力なわけでもないのに
    無駄に大きい安物アルミに謎の細タイヤ
    HVは減速エネルギーは回収メインなのに
    トヨタ系は4本だしマフラーとかをディーラーが扱う
    ほど底レベルだから、大きいアルミでスポーツアピールしたいのだろうか
    トヨタはレースで結果出せないコンプレックスが凄いね
    デザイン受賞歴もないし💦
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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