【MotoGP】小椋藍、2027年にファクトリーからヘッドハントか！？ 「関心が寄せられるのは明らか」とトラックハウス代表

　日本人ライダーの小椋藍は2025年にトラックハウスからMotoGPクラスにデビューしたが、チーム側は既に次の契約ではファクトリーチームにライダーを持っていかれる可能性を想定しているという。

　チーム代表のダビデ・ブリビオは、ルーキーシーズンに好調なスタートを切った小椋に、他チームから関心が寄せられると見ているのだ。

　そもそもブリビオ代表は才能ある若手ライダーを見抜くことに定評があり、2020年にMotoGP王者となったジョアン・ミルも、彼が見出したライダーのひとりだった。

　そんなブリビオが率いることになった新興トラックハウスが、小椋を起用したわけだが、これはパドックでも予想外の動きだった。トラックハウスはアメリカのチームであり、Moto2参戦中だったアメリカ人ライダーのジョー・ロバーツが理想的な候補なのではないかと考えられていたのだ。

　そうした中でブリビオ代表は小椋の起用を決めたが、今では彼の評価は非常に高まっている。開幕戦タイGPでいきなり5位に入り、アプリリア陣営でもトップに立って見せると、以降もトップ10フィニッシュを連発。第5戦まで終了した現時点で、ランキング8位につけている。チームメイトでMotoGP4年目のラウル・フェルナンデスが大苦戦し、ランキング最下位に沈んているのとはまさに対照的な結果だ。

「正直、私はアイが上手くやれると信じていた。だからこそ我々は彼と契約したんだ。ただ、我々でさえも驚かされたよ」

　ブリビオはmotorsport.comの取材に対し、そう語った。

「我々はMotoGPで4年目となるラウルがベンチマークとなってくれるだろうと考えていた。しかしこれまでの所、そうはなっていない」

「アイは話をよく聞き、素早く学びそして自分が何を望んでいるのかをよくわかっている人物だ。重要ではないことに時間を無駄遣いすることはない」

　またブリビオ代表は、小椋には現行契約が切れたあとの2027年以降に向けて、ファクトリーチームが興味を抱くことで、チームを去る可能性があるということを受け入れ始めている。

「2027年に向けて、いずれかのファクトリーが彼に関心を寄せてくるだろうことは明らかだ。しかし、我々はその時にどんな選択肢があるかを、見守っていく必要がある」

　なお小椋とフェルナンデスの契約は、アプリリアではなくトラックハウスとの契約になっており、アプリリア側からのサラリーの支払いは無いモノとなっている。契約は2026年までで、それ以前に契約を望む場合には違約金を支払う必要が出てくる。

　一方で不振にあえいでいるフェルナンデスについては、クビという物騒な噂も出ているが、motorsport.comの調べではトラックハウス側は今後3ヵ月でパフォーマンスが向上すれば、契約を履行するつもりだということがわかっている。

Comments

[モグキッチ]

同じ日本人として誇らしいですね。
アプリリアワークス以外もオファーしてくると思いますね。
気は早いですが、夢の日本人初の最高潮クラスワールドチャンピオンも夢ではない。
頑張れ小椋選手！

[バイク大好き]

とにかく無事でレース人生を歩んで活躍して欲しいんです