2020年、2021年とコロナ禍に見舞われ、バイクに限らず日本中のイベントはその影響を受けてきた。キャンパスオフロードミーティングでも多くの大学では「部活動としての活動停止」が通達され、学生たちの活動に制限が生まれている。そのため、レースへの参加や練習も全て自腹でしなければならず、アルバイトも減らされている大学生も多く、苦労を強いられているのが現状だ。
さらにリモート授業も大きな影響を与えている。大学に足を運ばないリモート授業が2年近くも続けば、大学によっては上級生と下級生の繋がりも希薄になってしまい、整備技術やライディングテクニックの伝達もうまくいかなくなる。事実、キャンオフ西日本は今年はレースなどのイベント活動が全くできないという事態に陥っている。
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多くの大人たちが学生を支える
今回のキャンオフ東日本では長野県信州マウンテンパークを会場し、5時間耐久のエンデューロレースを開催。昨年の同大会よりも難易度を増した設定で「ガレ祭り」というサブタイトルまでついていた。
キャンオフはもちろん学生主体のレースではあるのだが、社会人のエントリーも大歓迎だ。今回のレースでも全70台ほどのエントリー中、学生は30人程度。社会人も一緒に楽しんでくれて初めて、成立し、盛り上がるイベントなのだ。
会場の雰囲気としても至ってポップなノリで、エンジョイな空気が流れている。
今大会のコースレイアウターは「キャンオフ史上最難」と言われた2017年のキャンオフ長和の森のコースを手がけた芝浦大学OB、大山稜生。自身も先日開催されたJNCCサンドバレー八犬伝ではFUN-Cクラス2位というリザルトを残している。
学生レースとしては、高めの難易度だったのは確かで、ショートカットのガレセクションでは捲れてしまうライダーも……。
ガレセクションにはエスケープが設けられ、自信のない人は迂回することができた。しかしスタートから2時間ほど経った頃、マーシャルによってエスケープの入り口が閉じられ、ガレセクションへと誘導。エスケープするにはその代償として、ちょっとした難易度の丘を越えなくてはいけなくなった。
ガレセクションを抜けた先にはタイラップが木の幹に設置され、それをハンドル付近につけることでセクション突破のボーナスポイントをもらうことができる。その本数によってリザルトに周回数が加算され、最終リザルトとなるのだ。
Off1では公式フォトサービスでサポート
Off1.jp編集部のアニマルハウスでは、2016年からキャンオフを公式フォトサービスという形でサポートし続けている。全写真を公開し、参加者には自由に使ってもらえるようにしている。
圧倒的だったのはブリヂストンタイヤのサポートライダー齋藤祐太朗。キャンオフ東日本ではすっかりお馴染みになり始めた齋藤は5時間を1人で走るアイアンマンエントリーで、33周を走った。さらに毎週必ずガレセクションを走破したことで+11周(タイラップ3本につき+1周)と換算。最終リザルト44周でエンデューロIAの実力を披露した。もちろん賞典外。
一般参加者で優勝したのは「もりー&あべc」ペアで29周+9.3周。CGCやG-NETといったハードエンデューロに出場する本格派ペアにとってはキャンオフのガレはガレのうちに入らなかった。
また、学生の中では東京工芸大学のひびきがぼっちクラス(アイアンマン)2位を獲得。なんと鈴木健二が2017年のISDEで使用したジャージでの出場だった。懐かしい。
東京工芸大学&フレアライン(だいき、のり、りょう)チームから、だいき。
今回、難易度が高めということもあり、32チームのエントリーに対してなんと12人ものマーシャルが走っていた。
豪華スポンサーによる景品やクーポンも魅力
もちろん遊びゴコロも忘れない
現在キャンオフ東日本ではwebikeが大きな支援を行っている。1レースにつき総額10万円のクーポン券をサポートし、参加する学生を中心に配布。コース中に隠されたwebike券をGETしたり、入賞したりするとクーポンがもらえる。中にはエントリー費を差し引いてもプラスになった、という声も聞こえる。
キャンパスオフロードミーティングはもう何年になるかわからない長い歴史を持つレースだ。バイク業界で働いていると、キャンオフ出身者の多さに驚かされる。バイクメーカー、パーツメーカー、ショップ、様々なところでキャンオフOBに会う。今回初めて来場したという工房きたむらの店主・北村隆典さんも学生時代に参加したことがあるという。
このレースはオフロードだけに限らず、バイク業界全体にとっても大きな意義がある。
今回もブリヂストンタイヤからはタイヤの協賛品だけでなく、サポートライダー齋藤祐太朗の派遣と、レース前日にはスクールの開催まで。テクニクスからも試乗車の出展やクーポン券、そしてブレーキパッドのべスラ、救護にはJOMS、Ridge Cycle、MOTUL、ハスクバーナ東名横浜、工房きたむら、デッシージャパン、デカール制作のMRPなど、オフロードバイク競技の将来を見据える多くの企業やお店、個人がレースを支えてくれている。
良い意味で学生ノリが残っているキャンオフ、遊び心も忘れてはいない。「バイクが速くなる壺」や「悩みを聞いてくれる神様」「ぼっちの人のための友達」が受け継がれていく。ここでは載せられない景品もあるので、それはぜひキャンオフのレース会場で確認してみて欲しい。
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