現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スーパーハイト軽は不要だった!? 絶対王者N-BOXと新生ムーヴとデイズを乗り比べて感じた「高すぎないルーフ」のいいところ

ここから本文です

スーパーハイト軽は不要だった!? 絶対王者N-BOXと新生ムーヴとデイズを乗り比べて感じた「高すぎないルーフ」のいいところ

掲載 43
スーパーハイト軽は不要だった!? 絶対王者N-BOXと新生ムーヴとデイズを乗り比べて感じた「高すぎないルーフ」のいいところ

 大注目の新型ムーヴはスライドドアで大躍進か?

 2025年上半期の軽自動車販売台数1位は、ホンダ「N-BOX」。2024年は前年比89.1%とややその販売台数に落ち込みが見られたものの、2025年4月のマイナーチェンジで外観に磨きをかけ、上半期前年比102.7%(10万3435台)まで押し戻した不動のトップランカーだ。

【試乗】かっこいいスライドドア軽できました! 新型ダイハツ ムーヴは「走りよし」「使い勝手よし」の「こんな軽ほしかった」なクルマだった

 ちなみに2位はスズキ「スペーシア」(8万4322台)で、3位はダイハツ「タント」(6万5632台)。こうして見るとトップ3はすべてスーパーハイトワゴンだが、なんと4位には今回の主役ダイハツ「ムーヴ」がランクイン。

 ここにはもちろん新型車発売の勢いが後押ししており、冷静に見れば5万864台という数字がN-BOXの半分にも満たないとも言えるが、それでも6月の発表からわずか1カ月で約3万台の受注を獲得し、1万2765台を売り上げた勢いは見逃せない。

 果たしてこの人気は一過性なのか? それともムーヴ初のスライドドアを得たことで、ハイトワゴンの魅力が際立ったか。今回はハイトワゴン、スーパーハイトワゴンそれぞれのライバルと比較しながら、その魅力に迫ってみたい。

 素性の良さを感じるムーヴとセッティングの妙が光るデイズ

 新型ムーヴを走らせてまず感じるのは、ボディのしっかり感だ。ついに投入された新世代プラットフォーム「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」は高いシャシー剛性と軽さを備えており、スライドドアの弊害もほぼ感じられない。

 そしてこのボディのおかげで、適度に引き締まったアシがよく動く。ターボモデルならもう少しパワステを落ち着かせてもよい気はするが、ターンインにおける姿勢変化は極めて自然。ブレーキのタッチも今回のなかで一番明確だから、旋回姿勢が作りやすい。段差を乗り越えれば入力を素早く減衰し、じつに気持ちよく走ってくれる。

 対する日産デイズは、2019年の登場ということもあってか、比較すれば剛性感は軽自動車の水準だ。しかし必要以上にバネ・ダンパーを固めず乗り心地を確保しながら、ロールスピードの速さを利用してスムースなハンドリングを実現しているのはさすがであり、ハイトワゴンの重心の低さも上手に使って走りをまとめている。

 パワーユニットはどちらも64馬力/100Nmと出力は同数値だが、各々キャラが違う。ムーヴは低速域で静粛性が高く、3000rpmを超えてからスカッ! とまわるタイプ。対してデイズは低速からトップエンドまでの全域で滑らかで、こうした部分にマイルドハイブリッドのアシストが効いているのかもしれない。ちなみに燃費は、電動化されていないムーヴもほぼ変わらない。

 しっとり上質なN-BOXとキビキビした走りのムーヴ

 N-BOXを運転すると、その広々とした車内空間と、軽自動車らしからぬどっしりとした乗り味にいつも驚かされる。電動パワステの操舵感は適度に重たくしっとりしており、ストローク感たっぷりな足まわりとの連携も素晴らしい。段差を乗り越えれば路面からの突き上げをブレなく吸収し、カーブでは高いルーフの動きを初期で確実に抑え込みながら、その後はゆっくりとロールさせていく。もはやその質感は軽自動車の枠を飛び越えて、乗用車然としている。

 とはいえハンドリングの気持ちよさでは、ムーヴに軍配が上がる。ホンダ仕込みのシャシーは確かに恐ろしいほど懐深く安定しているけれど、旋回Gが高まるほどにロールも深まるN-BOXに対し、切り返しも含めムーヴは身軽だ。

 そしてエンジンも、ムーヴのほうがメリハリがある。N-BOXは全体的には静かだが、常用域から低音がうっすら鳴っており、アクセルレスポンスも若干もっさりしている。ただしパドルシフトがあるから、とっさの加速やエンブレの得やすさといった、トータルバランスで肩を並べている。

 こうした走りの違いには135mmにもなるルーフ高の差と、50kgの車重差が少なからず関係している。ちなみに燃費性能もムーヴRSが21.5km/Lと、わずかだがN-BOXの20.5km/Lよりいい(ともにWLTC値)。走りにおいては、しっとりした上質感が欲しいならN-BOX。キビキビ感を楽しみたいならムーヴがオススメだ。

「高いルーフは正義」という常識を覆す新型ムーヴ

 ターボエンジンとマイルドハイブリッドを搭載し、スライドドアとルーフ高以外のユーザーが求める要素をそつなく満たす日産デイズ。そして電動化以外のすべての条件を高水準で揃え、走りの質感とともに軽自動車トップの座に君臨するホンダN-BOX。この2台と比べてわかったムーヴの魅力は、「シンプル・イズ・ベスト」だ。

 ターボエンジンを搭載する上級グレードのRSを指してシンプルかという意見はあるはずだが、電動化を見据えた骨太なDNGAプラットフォームの重量増を考えれば、これがハイスタンダードなチョイス。もし今後「eスマートハイブリッド」がムーヴに搭載されたとしても、むしろ価格・速さ・軽さのバランスがさらに際立つだろう(それよりターボがディスコンにならないことを願うばかり)。

 そんなムーヴRSは、ズバリ「子育て世代」以外のユーザーにオススメだ。子育て世代でも車内での子どもの着替えや、塾帰りの自転車を積む必要がなく、「背が高いほうが広くていいかな?」というふんわりした理由でスーパーハイトを選ぼうとしているなら、ぜひ一度運転してみてほしい。しっかりしたボディと”スーパーじゃない”ルーフのおかげで、ムーヴはキビキビ走る。カーブでも安定していて、横風にも強い。普段は静かで踏めば応えるエンジンは、21.5km/Lの燃費性能を発揮する。そして「本当に高いルーフ、必要だったのかな?」と感じてもられるのではないかと思うのだ。

※本記事は雑誌「CARトップ2025年10月号」の記事を再構成して掲載しています

文:WEB CARTOP 山田弘樹
【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

「212万円」から狙える本格派!スズキ初の軽乗用EV「e SKY」【オススメグレード&買い方ガイド】
「212万円」から狙える本格派!スズキ初の軽乗用EV「e SKY」【オススメグレード&買い方ガイド】
月刊自家用車WEB
“ちょうどいい軽”を狙ったスズキ初の軽乗用EVは212万円から! 26kWhで310km走る「eスカイ」は実用性もコスパもバッチリだ
“ちょうどいい軽”を狙ったスズキ初の軽乗用EVは212万円から! 26kWhで310km走る「eスカイ」は実用性もコスパもバッチリだ
WEB CARTOP
スライドドアじゃないからいい!? ハスラーがスペーシアとは違う“遊べる軽”であり続ける理由
スライドドアじゃないからいい!? ハスラーがスペーシアとは違う“遊べる軽”であり続ける理由
ベストカーWeb
トヨタ「ルーミー」改良モデル 登場で“販売店”に寄せられた声とは!
トヨタ「ルーミー」改良モデル 登場で“販売店”に寄せられた声とは!
くるまのニュース
「さすがスズキ」「信頼感が違う」との反響! 航続距離310kmの新しい“軽EV”は何がスゴい?「eスカイ」がクラストップの電費を実現できた理由
「さすがスズキ」「信頼感が違う」との反響! 航続距離310kmの新しい“軽EV”は何がスゴい?「eスカイ」がクラストップの電費を実現できた理由
VAGUE
デカールで印象が一変! スズキ新型e SKYに用意された純正アクセサリーキットの出来栄え
デカールで印象が一変! スズキ新型e SKYに用意された純正アクセサリーキットの出来栄え
Auto Messe Web
ホンダのスポーティ軽ワゴン「N-ONE RS」最新モデルとは? 今でも「6速MT」で操れる爽快仕様
ホンダのスポーティ軽ワゴン「N-ONE RS」最新モデルとは? 今でも「6速MT」で操れる爽快仕様
くるまのニュース
いまどき「100万円以下」の新車がある!! 謎の荷台付き軽も!? ダイハツの超個性派3選
いまどき「100万円以下」の新車がある!! 謎の荷台付き軽も!? ダイハツの超個性派3選
ベストカーWeb
スズキ新型「e SKY」をもっと個性的に!2つの純正アクセサリースタイルが登場
スズキ新型「e SKY」をもっと個性的に!2つの純正アクセサリースタイルが登場
モトメガネ
ホンダ新型「N-BOX」を“走り好き女子”が試乗 軽スーパーハイトワゴンが売れるワケとは
ホンダ新型「N-BOX」を“走り好き女子”が試乗 軽スーパーハイトワゴンが売れるワケとは
くるまのニュース
【スズキ】初の軽EV「e SKY」発売へ 310km走行で212万円から
【スズキ】初の軽EV「e SKY」発売へ 310km走行で212万円から
Auto Prove
スズキ新型「eスカイ」まもなく登場! 10月6日に“正式発表”へ
スズキ新型「eスカイ」まもなく登場! 10月6日に“正式発表”へ
くるまのニュース
N-BOXより19万2500円安い!! N-WGNは日常使いの賢い選択か?
N-BOXより19万2500円安い!! N-WGNは日常使いの賢い選択か?
ベストカーWeb
全幅1645mmなのに後席は広々!! ソリオが日本の家族にちょうどいい理由
全幅1645mmなのに後席は広々!! ソリオが日本の家族にちょうどいい理由
ベストカーWeb
軽EVでお得なのはどれ? スズキ「e SKY」登場で軽の世界も本格EV化に一直線! 「走り」「実用性」そして「求めやすさ」で考えると…
軽EVでお得なのはどれ? スズキ「e SKY」登場で軽の世界も本格EV化に一直線! 「走り」「実用性」そして「求めやすさ」で考えると…
Webモーターマガジン
スズキが次世代ハイブリッドや新たな技術戦略を一挙公開! 軽量化や開発期間半減がカギに
スズキが次世代ハイブリッドや新たな技術戦略を一挙公開! 軽量化や開発期間半減がカギに
くるまのニュース
ベストセラー車の秘密! N-BOXとプリウスの売れてる理由と意外な弱点とは
ベストセラー車の秘密! N-BOXとプリウスの売れてる理由と意外な弱点とは
ベストカーWeb
3列シートの「真ん中が無い!?」 伝説の4人乗り仕様 シート取り外し可 攻めすぎたシエンタの先祖
3列シートの「真ん中が無い!?」 伝説の4人乗り仕様 シート取り外し可 攻めすぎたシエンタの先祖
乗りものニュース

みんなのコメント

43件
  • tma********
    我が家には、コペンとムーブキャンバスとスーパーハイト軽のウェイクがあります。
    ウェイクは子育てというよりも軽1BOXのエヴリイワゴンからの乗り換えで、まさに「高いルーフは正義」でバカみたいに荷物が積めます。FFだから荷室が低く積みやすいし、FRのエヴリイワゴンより格段に燃費がいい!スーパーハイト軽は貨物として絶対必要だと思いますね。
  • hyrbr
    普通に乗るならあんな頭の上に空間は要らないけどね。
    ガラス面も大きくバイザー下ろしても眩しく夏は輻射熱が入り込み暑い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

137 . 0万円 ~ 207 . 4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0 . 0万円 ~ 244 . 7万円

中古車を検索
ダイハツ ムーヴの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

137 . 0万円 ~ 207 . 4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0 . 0万円 ~ 244 . 7万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村