2013年にロードレース世界選手権の最高峰であるMotoGPクラスへデビューしたマルク・マルケス。以降はMotoGPで支配的な強さを見せ、2019年もタイトルを獲得。そのマルケスだが、将来的にはダカール・ラリーへの出場も視野に入れているようだ。
マルケスは近年のMotoGPを支配し、今後も歴史を塗り替えていくだろうと思われている天才ライダーだ。彼にはMotoGPへ注力して欲しいとチームなどは考えそうなものだが、マルケスは“将来的にダカール・ラリーへ出場する”という夢を、憚ることなく公言してみせた。
「僕はダカールが大好きで、毎年追いかけているんだ。スマートフォンで(映像を)見ているし、夜にはその日のハイライトだって見ている」
マルケスは、ダカール・ラリーについてそう語る。
「現時点で、僕がまだまだMotoGPでレースをやりたいと思っていることは明らかだ。けど、将来ダカールに参加する夢を持つことは禁じられてなんかいない。とても厳しいイベントだし、十分に準備する必要はあるけどね」
そして、ダカール・ラリーの出場カテゴリーについては次のように語っている。
「もしダカールに参戦できるなら、十中八九はモーターサイクルになるだろう。(バイクは)僕が常に情熱を注いできたものだからね。4輪を走らせる場合なら……(弟の)アレックスをコ・ドライバーにしたいかな。一緒に取り組んだら楽しいだろうね」
なお、ダカール・ラリーの2輪と4輪の両方で総合優勝を果たした人物に、ステファン・ペテランセルが挙げられる。彼は2輪部門で6回、4輪部門では7回の総合優勝を果たすなど、類まれな結果を残している。
MotoGPで激しく競い合うライバルのひとりである、バレンティーノ・ロッシなどは、4輪でも実績を挙げているライダーの良い例だろう。2019年12月に行なわれたガルフ12時間レースで3位表彰台を獲得。それ以前にも、モンツァ・ラリーショーで幾度も優勝している。
また、MotoGPライダーが4輪レースに出場した例は他にもある。アンドレア・ドヴィツィオーゾが2019年のDTM(ドイツツーリングカー選手権)のミサノ戦でゲスト参戦を行なっている。
マルケスが今後MotoGP以外のカテゴリーで活躍するかどうかは分からない。しかしこの才能溢れるライダーが他の2輪カテゴリーや4輪でどういった結果を残すのか、想像するだけでも楽しいのは間違いないだろう。
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