現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 昔の日産は熱かった? 根強い人気を誇る日産車5選

ここから本文です

昔の日産は熱かった? 根強い人気を誇る日産車5選

掲載 更新
昔の日産は熱かった? 根強い人気を誇る日産車5選

■いまもなお根強い人気、「あの頃の日産」

 バブル崩壊などの影響で1990年代には、経営破綻までささやかれていた日産ですが、1999年よりフランスのルノーの傘下に入ってからは経営は持ち直し、合併を機にグローバル化も進みました。

「TURBO」の文字が反転しているのがカッコイイ! 昭和のクルマあるある5選

 そこからは順調に国内市場のシェアを獲得していきましたが、2018年に会長のカルロス・ゴーン氏が金融商品取引法違反で逮捕され、黄色信号がともります。現在、経営体制の変化はチャンスととる声も多く、今後の展開には不安だけでなく期待の声もあがっています。

 世界に売れるクルマを作るのは経営面からみれば当然のことで、世界的な経済動向でも求められている行動です。今回は、かつて熱かった日産車を「あの頃の日産」というテーマで、人気モデル5台を紹介します。

●フェアレディZ(S30型)

 ダットサン「フェアレディ」の後継として1969年に初代が登場したのが、ロングノーズが特徴のフェアレディZ(S30型)です。このロングノーズは現行の6代目にも引き継がれており、文字通りフェアレディの「顔」となっています。

 北米市場での販売も視野に入れて開発されたといわれており、当時の国産車では類を見ない小粋なデザインや、格段に低く設定された車両価格などで爆発的な人気を博し、日本での販売台数は8万台、世界総販売台数は50万台以上となっています。

 直列6気筒エンジンを搭載し、L20型は最高出力125馬力/6000rpm、最大トルク17.0kgm/4400rpm、L24型は最高出力150馬力/5600rpm、最大トルク21.0kgm/4800rpmという、当時では十分すぎるハイパワー生み出していました。

 さらに、軽量なモノコックボディのおかげで車両重量は975kgから1145kgに抑えられたほか、海外のスポーツカーよりも大容量の荷物スペースを採用することで、実用的に使えるスポーツカーとしても人気を博します。

 また、首都高で繰り広げられるレース漫画「湾岸ミッドナイト」で、主人公が乗るクルマとして知られています。

●シルビア(S13型)

 1988年に登場した5代目「シルビア」は、当時としては未来的なデザインとこれまでにないシルエットが評価され、グッドデザイン大賞を受賞するなど、女性からの人気も高く、あの頃の「デートカー」の代名詞といえる1台です。

 当時、FF駆動が主流になりつつあるなかでもFR駆動を採用し、足回りは新しく開発されたリアマルチサリンクスペンションを搭載しています。エンジンは、前期のCA18DE型と後期のSR20DE型のどちらにもターボ仕様を設定。発売当時のグレードは「J’s」「Q’s」「K’s」の3種類があり、トランプの絵柄をイメージした、昭和の香り漂うシャレたネーミングとなっています。

 車両価格が手頃でありながら改造パーツも豊富なため、サーキットや峠を走る走り屋からも爆発的な人気を得ました。人気走り屋漫画「頭文字D」でも登場したことで、現在でも名が知られたクルマです。

●スカイラインGT-R(R32型)

 日産といえば「スカイライン」、スカイラインといえば「GT-R」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。1969年に初代モデル、1973年に2代目が登場して以降、1989年に16年ぶりの復活を遂げた3代目スカイラインGT-Rは、2ドアクーペで1755mmのワイドボディに加えて、2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボのRB26DETT型エンジンを搭載し、5速MTと電子制御トルクスプリット4WD方式を採用しています。

 日本国内のみならず海外のレースでも圧巻の走りを見せたGT-Rは、はるかに高価なフェラーリ「348」よりも高評価を得たといわれています。

 セラミックタービンに大型のインタークーラーを装備し、6連スロットルなど走りの技術を詰め込んだGT-Rのエンジンスペックは最高出力280馬力、最大トルク36kgm/4400rpmとなっています。

 ちなみに、さらに走りを追及した500台限定モデル「GT-R・NISMO仕様」や、耐久レース用ベース車として約228台のみ製造された「N1仕様」は、現在も希少車として高値で取引され、ファン必見の超レア車です。

■あの頃の日産は、スポーティモデルだけじゃない!

●セドリック/グロリア(Y32型)

 1991年に登場したのが「セドグロ」の愛称でおなじみの8代目「セドリック」と9代目「グロリア」です。ライバル車であるトヨタ「クラウン」がいましたが、ふたつのコンセプトにわけて開発されたセドグロは人気を博し、クラウンと肩を並べた当時の国内大人気車種となりました。

 販売店の違いもありますが、グロリアはスポーティなデザインを採用した若者向けのイメージで、セドリックはいたる所にメッキをあしらった高級志向や年配層向けのイメージとして定着しています。

 どちらもセンターピラーを有するピラードハードトップを採用し、強度が増したことで安全性や耐久性が大幅に向上。このモデルからMT車が廃止され全車ATのみとなり、VG30DE型・VG30DET型などのガソリンエンジンと、RD28型ディーゼルエンジンが設定されました。

 その後、2004年に約44年の歴史に幕を閉じ、販売を終了します。後継車種として2004年に「フーガ」が登場していますが、営業車は2014年まで販売が継続されていたため、現在でもセドリックのタクシーを街で見かけることがあります。

●マーチ(K12型)

「ユーザーフレンドリーを追求した、おしゃれな新世代コンパクトカー」をコンセプトに2002年に登場した3代目「マーチ」は、丸いヘッドライトからなるキュートなフェイスが特徴です。

 優れたカラーデザインに贈られる「オートカラーアウォード」を3度も受賞し、そのうち2度はグランプリを受賞しています。

 当時の最高経営責任者であったカルロス・ゴーン氏が着任して初めて開発された車種としても注目を浴び、発売当時は3ドアと5ドアの設定と12色の豊富なカラーバリエーションを用意したことも人気の要因とされています。

 また、ルノーと共同開発した「アライアンス・Bプラットフォーム」が初めて採用され、ベースがFF駆動でありながら電動式$4WDの「e-4WD」を採用したことで話題となりました。

 なお、2010年に登場した4代目マーチは3代目ほど人気がないといわれ、「可愛い」だけでは生き残れなくなった今後はどのようなモデルチェンジをするのか注目です。

※ ※ ※

 近年の日産は、最新技術を搭載し世界市場にも目を向けたクルマを次々と開発しています。昔と違い、その時代のトレンドや流行りのカラーが統一される傾向もあり、日本らしさのあるクルマを開発されることが少なくなってきたようです。

 自動運転などの先進技術が注目される日産ですが、今後はどんなクルマが国内向けに発売されるのか、期待が高まります。

こんな記事も読まれています

CGRがタイヤ無交換作戦でキャデラックの同門対決を制す。GTD優勝はレクサス/IMSAロングビーチ
CGRがタイヤ無交換作戦でキャデラックの同門対決を制す。GTD優勝はレクサス/IMSAロングビーチ
AUTOSPORT web
”ヒーローは遅れてやってくる” V8搭載 新型ポルシェ「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」
”ヒーローは遅れてやってくる” V8搭載 新型ポルシェ「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」
AUTOCAR JAPAN
2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
ショウエイ、フルフェイス『GT-Air3』に新グラフィック“DISCIPLINE”を追加。2024年7月に発売
ショウエイ、フルフェイス『GT-Air3』に新グラフィック“DISCIPLINE”を追加。2024年7月に発売
AUTOSPORT web
フェラーリ ランボルギーニ マクラーレン ポルシェ……MAX900ps・385km/h超!!? スーパーカー超絵巻
フェラーリ ランボルギーニ マクラーレン ポルシェ……MAX900ps・385km/h超!!? スーパーカー超絵巻
ベストカーWeb
日産「バネットバン」の内装をDIYで5回もカスタム! 内装に白木を全面に貼ってシンプルなリビング仕様の完成です
日産「バネットバン」の内装をDIYで5回もカスタム! 内装に白木を全面に貼ってシンプルなリビング仕様の完成です
Auto Messe Web
ポルシェがカイエン&カイエンクーペに500馬力の4L V8ツインターボを搭載した「GTS」を追加設定
ポルシェがカイエン&カイエンクーペに500馬力の4L V8ツインターボを搭載した「GTS」を追加設定
Webモーターマガジン
株式会社クリアストーンが楽天市場にて YADEA の電動キックボード「KS6 PRO」の販売をスタート!
株式会社クリアストーンが楽天市場にて YADEA の電動キックボード「KS6 PRO」の販売をスタート!
バイクブロス
トヨタ新型「カローラ“SUV”」実車公開! 鮮烈“赤内装”新採用! 斬新「豪華フェイス」はこれからの“トヨタ顔”? タイの最新カロクロから見えてくる事実とは
トヨタ新型「カローラ“SUV”」実車公開! 鮮烈“赤内装”新採用! 斬新「豪華フェイス」はこれからの“トヨタ顔”? タイの最新カロクロから見えてくる事実とは
くるまのニュース
ブレンボが再生可能エネルギー使用率75%を達成
ブレンボが再生可能エネルギー使用率75%を達成
バイクブロス
濡れタオルを瞬間氷結!「LOGOS 瞬間アイススタンプ」がロゴスから発売(動画あり)
濡れタオルを瞬間氷結!「LOGOS 瞬間アイススタンプ」がロゴスから発売(動画あり)
バイクブロス
カッコよくて目まいがする……JAOSパーツを付けた新型ランドクルーザー250が激シブな件
カッコよくて目まいがする……JAOSパーツを付けた新型ランドクルーザー250が激シブな件
ベストカーWeb
日産が新型「和製スーパーカー」初公開へ! 1300馬力超えの「“R36型”GT-R!?」! “匂わせ”デザイン採用の「Hフォース」中国登場へ
日産が新型「和製スーパーカー」初公開へ! 1300馬力超えの「“R36型”GT-R!?」! “匂わせ”デザイン採用の「Hフォース」中国登場へ
くるまのニュース
どんなセダンとも似ていない! [トヨタ アリスト]は最強の乗り物だった!
どんなセダンとも似ていない! [トヨタ アリスト]は最強の乗り物だった!
ベストカーWeb
「おもてなし精神」に敬礼! 日本人でも感心する日本人らしい「かゆいところに手が届く」クルマの秀逸装備5つ
「おもてなし精神」に敬礼! 日本人でも感心する日本人らしい「かゆいところに手が届く」クルマの秀逸装備5つ
WEB CARTOP
常識覆す「豪華すぎるマイクロバス」が登場!座席は「ほぼ全て窓側」特別仕様
常識覆す「豪華すぎるマイクロバス」が登場!座席は「ほぼ全て窓側」特別仕様
乗りものニュース
トランプ当選で、NATOが形骸化? ほくそ笑むプーチン、ロシア撤退の「日本車メーカー」は今後どうなる
トランプ当選で、NATOが形骸化? ほくそ笑むプーチン、ロシア撤退の「日本車メーカー」は今後どうなる
Merkmal

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

311.0566.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.9489.0万円

中古車を検索
セドリックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

311.0566.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.9489.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村