現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フォーミュラE、高出力の”アタックモード”使用法を説明。日本のあのゲームを参考に!?

ここから本文です

フォーミュラE、高出力の”アタックモード”使用法を説明。日本のあのゲームを参考に!?

掲載 更新
フォーミュラE、高出力の”アタックモード”使用法を説明。日本のあのゲームを参考に!?

 フォーミュラEは、シーズン5(2018/19)開幕を前に一時的にマシンのパワーを増加させるアタックモードの運用方法を発表した。

 シーズン5から導入されるフォーミュラEの第2世代マシン『Gen2』は、第1世代マシンと比べバッテリー容量が2倍になり、レース中のマシン乗り換えが不要になったほか、レース中の通常出力も最大180kW(約241bhp)から200kW(約268bhp)にパワーアップしている。

■フォーミュラEシーズン5が来週開幕! マッサ、バンドーン……F1経験者も多数参戦

 しかしレース中のピットストップがなくなることで、戦略の幅が狭まることになる。その対策として、フォーミュラEはレギュレーションでレース中に2種類の出力モードの使用を義務付けることを決めた。その2つ目の出力モードが『アタックモード』だ。

 アタックモード中は225kW(約302bhp)までパワーを発揮することができるようになる。

 このアタックモードを使用するには、TVの視聴者や現地で観戦しているファンに分かりやすい手順を踏む必要がある。

 まずドライバーはトラックの特定の箇所に設置されたアクティベーションゾーンを通らなければならない。このゾーンはレーシングライン外に設けられており、3つのセンサーでマシンの通過を判断。併せてステアリングのボタンを押すことでアタックモードにアクセスできるようになるという。

 ゾーンがライン外に設置されているのは、アタックモードを使う前に確実にタイムをロスするようにデザインされているためだ。このシステムは、日本のTVゲーム『マリオカート』からインスピレーションを得たという。

 フォーミュラEの声明によると、TV放送において「(アタックモードの)活性化ゾーンは、バーチャルリアリティを用いてトラック上にレンダリングされ、実際のレース映像と組み合わされて提供される」とのことだ。

「最先端の技術によるカメラトラッキング、リアルタイムのテレメトリデータ、力強いグラフィックエンジンを活用し、レースのストーリーを伝えるのに役立てる」

 motorsport.comの調べによれば、アタックモードを使用できる長さや回数は、レースの数時間前にチームに知らされるようだ。その目的は、どのようにアタックモードを使用するのが最適なのか、チームにシミュレーションさせないためだという。

 またフォーミュラEは今シーズン中に、コックピット保護デバイスであるハロにLEDライトを搭載することを目指していると認めた。このライトはマシンがアタックモードにある時は青色、ファンブーストが作動している時はマゼンタに光り、視聴者や観戦しているファンはマシンの状態を把握しやすくなる。

 さらに、ファンによる人気投票でドライバーたちに与えられるファンブーストの対象が3人から5人に増やされるようだが、この変更はFIA世界モータースポーツ評議会の承認待ちという段階のようだ。

 フォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガグは、motorsport.comに次のように語った。

「ファンブーストの拡大は、レースにさらなる多様性をもたらすだろう。ちょっとした変更を施したので、新鮮に感じるはずだ」

「ハロにもとても満足しているし、アタックモードの導入などあらゆることに満足だ」

「我々はすべての物事を迅速に変え続けていく。そのペースこそが、フォーミュラEの純粋なDNAだ」

関連タグ

こんな記事も読まれています

日産サクラの売れ行きを見れば日本でBEVが売れないなんてことはない! ただし大ヒットの裏で必要な「次の一手」とは
日産サクラの売れ行きを見れば日本でBEVが売れないなんてことはない! ただし大ヒットの裏で必要な「次の一手」とは
WEB CARTOP
東京・北区のコミュニティーバスに乗って、B級グルメ「区役所カレー」を食べに行ったら絶品だった件
東京・北区のコミュニティーバスに乗って、B級グルメ「区役所カレー」を食べに行ったら絶品だった件
Merkmal
ホンダが新型「CBR650R」を6/13に発売! 新技術Eクラッチ仕様車にはグランプリレッドも
ホンダが新型「CBR650R」を6/13に発売! 新技術Eクラッチ仕様車にはグランプリレッドも
WEBヤングマシン
スズキ新型「ジムニー」発売!何が変わった? 約2年ぶり刷新のカクカクSUV… 165万円から、反響は?
スズキ新型「ジムニー」発売!何が変わった? 約2年ぶり刷新のカクカクSUV… 165万円から、反響は?
くるまのニュース
ホンダ「レブル250」をアドベンチャーに! コンプリート車両「VESGRIDE-hygge」登場
ホンダ「レブル250」をアドベンチャーに! コンプリート車両「VESGRIDE-hygge」登場
バイクのニュース
サスペンションの新常識! 1G締めがもたらす驚きの効果とは?~カスタムHOW TO~
サスペンションの新常識! 1G締めがもたらす驚きの効果とは?~カスタムHOW TO~
レスポンス
絶対に回避したい、GW渋滞予測ランキング TOP5!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
絶対に回避したい、GW渋滞予測ランキング TOP5!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
くるくら
交通安全の影の立役者「カーブミラー」は、なぜオレンジ色で丸鏡?
交通安全の影の立役者「カーブミラー」は、なぜオレンジ色で丸鏡?
月刊自家用車WEB
メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ホンダ新型「CB650R」登場! 初採用のEクラッチ仕様車は専用色も用意されて価格差5万5000円!
ホンダ新型「CB650R」登場! 初採用のEクラッチ仕様車は専用色も用意されて価格差5万5000円!
WEBヤングマシン
一充電の走行距離591km!メルセデス・ベンツが新型電動コンパクトSUV「EQA」を発表
一充電の走行距離591km!メルセデス・ベンツが新型電動コンパクトSUV「EQA」を発表
@DIME
【魅力あるクルマ】モータースポーツ挑戦で得た知見をフル投入した本格派、トヨタGRヤリスの戦闘力
【魅力あるクルマ】モータースポーツ挑戦で得た知見をフル投入した本格派、トヨタGRヤリスの戦闘力
カー・アンド・ドライバー
ホンダ“新”「高級SUV」登場! 黒パーツ&上質内装の「ブラックスタイル」24年夏発売! どんなモデル?
ホンダ“新”「高級SUV」登場! 黒パーツ&上質内装の「ブラックスタイル」24年夏発売! どんなモデル?
くるまのニュース
ホンダ2輪を代表する「CB」の頂点がさらに進化! 憧れのスポーツバイク「CB1300」2モデルが“高級感あふれるカラー”で新登場
ホンダ2輪を代表する「CB」の頂点がさらに進化! 憧れのスポーツバイク「CB1300」2モデルが“高級感あふれるカラー”で新登場
VAGUE
正式にマツダ「最大・最上級車」生産終了! フラッグシップモデルが“22年の歴史”に幕… セダン&ワゴンの代わりは?
正式にマツダ「最大・最上級車」生産終了! フラッグシップモデルが“22年の歴史”に幕… セダン&ワゴンの代わりは?
くるまのニュース
スズキ「SV650X」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
スズキ「SV650X」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
車の中はミストサウナ! 快適なサウナ室でバッチリととのうトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
車の中はミストサウナ! 快適なサウナ室でバッチリととのうトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
さすがのプロボックスもマネできず!? 白いのなに!? ADバンの内装にドーンって付いていた謎の白い物体の正体が衝撃すぎ!!!! 
さすがのプロボックスもマネできず!? 白いのなに!? ADバンの内装にドーンって付いていた謎の白い物体の正体が衝撃すぎ!!!! 
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村