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T-ハイブリッドで磨いた最高峰 ポルシェ911 ターボS 越えるモデルが思い浮かばず

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T-ハイブリッドで磨いた最高峰 ポルシェ911 ターボS 越えるモデルが思い浮かばず

T-ハイブリッドの獲得で711psに

992型の後期モデル、992.2型ポルシェ911 ターボSがビッグ・アップデートを受けた。かくして、史上最も完成度の高い万能スーパーカーと表現できるだろう。

【画像】T-ハイブリッドで磨いた最高峰 ポルシェ911 ターボS しのぎ削る高性能モデルたち 全150枚

最高出力は711psで、最高速度は321km/h。従来どおり四輪駆動で、0-100km/h加速は2.5秒でこなす。これで英国価格は19万9100ポンド(約4062万円)なのだから、お買い得とすらいいたくなる。

この動力性能を叶えた鍵が、911 GTSにも採用されたT-ハイブリッド。水平対向6気筒エンジンと8速デュアルクラッチATの間に、81psの駆動用モーターが実装されている。

動作電圧は400Vで、CO2排出量よりスピードを重視した設定にある。ニュルブルクリンクのラップタイムは、アップデート前のターボSから14秒も縮めたそうだ。また高電圧システムにより、ベルト駆動だった補機類は電動化されている。

くまなく高品質な内装 実用性に不足なし

インテリアは、通常の992型と同様に素晴らしい。シフトセレクターはスポーティではないかもしれないが、くまなく高品質。肌に触れる部分の素材は上級で、プラスティック製部品も、安っぽさとはかけ離れている。プレミアムな雰囲気が充満する。

運転姿勢も理想的。911 GT3と同じロータリー式のイグニッションスイッチなら、もっとうれしい。メタリックグレーの化粧トリムは、「ターボナイト」と呼ぶらしい。

実用性は、高性能スポーツとして不足なし。フロントのボンネット下へ充分な荷物を載せられ、ドアポケットも大きい。+2のリアシートは無償オプション。必要なら、ここにもカバンを置ける。ミドシップより、使い勝手は間違いなく優れている。

160km/hを過ぎても衰えない鋭い加速力

カレラGTSとターボSのパワートレインで、最大の違いはターボが1基ではなく2基なこと。電気モーターで補助されつつ、タービンは排気ガスを受けて14万5000rpmで回り、吸気を圧縮する。モーターは、必要に応じて発電もしてくれる。

その結果、フラット6のレスポンスは市販車で最速級。発進直後から滑らかに、凄まじい勢いで速度を上昇させていく。シフトアップ直後も同様で、160km/hを過ぎても勢いは衰えない。ドイツにいて、遠方まで急ぐ場合は、このポルシェがベストだろう。

マフラーはチタン製で、従来より7kgも軽いという。カーボンセラミック・ブレーキは標準。ディスクの直径は、前が420mm、後ろで410mmもある。

サスペンションは、前がマクファーソンストラットで、後ろがマルチリンク。アダプティブダンパーとアクティブ・アンチロールバー、後輪操舵システムが実装される。電圧400Vで制御されるため、すべての反応は極めて素早い。かなり複雑なシステムだが。

車重を忘れる精緻な操縦性 乗り心地も快適

これだけの装備を積むから、車重はリアシートなしで85kgも増えている。T-ハイブリッド関係で、65kgを占めるという。幅が325あるリアタイヤも、影響しているはず。

ただし、ポルシェの911ラインを率いるフランク・モーザー氏は、重量増加は殆ど感じないと主張する。実際、その通りだ。スペインの公道を走らせた限り、操縦性は極めて精緻。特に、適度にクイックで丁度良い重み付けのステアリングへ惹き込まれる。

アクティブ後輪操舵も、機能していることを忘れる自然さ。乗り心地も快適。ここに、完璧なレスポンスのハイブリッド・パワートレインが融合している。燃費は、普段使いで9.0km/Lに届かないとしても。

サーキットも走らせたが、サスペンションを引き締めた状態の、ピッチやロールが僅かに生じる姿勢制御は秀抜。若干のアンダーステアは、ブレーキングで調整できる。公道を外れた直後に疾走しても、シャシーはまったく動じない。まさに、意のままだ。

これを越えるモデルを思い浮かべられない

あらゆるシーンへ対応するハイパフォーマンス・モデル、911 ターボS。毎日の通勤から休日のワインディング、アウトバーンでの遠征、スキー場での休暇、本気のサーキット・イベントまで、すべてを驚くほどの能力でこなしてみせるはず。

ポルシェは、992.2型でも素晴らしい成功を導き出した。従来以上に運転が楽しく、快適で速い。世界最高峰のスーパーカーは、一層の高みへ達したといえる。これを越えるモデルを、筆者は思い浮かべられない。

◯:高性能EVへ劣らない加速力 高次元で魅力的な操縦性 天候不問で使える実用性
△:オプション抜きで約20万ポンド(約4080万円)とお高め ロードノイズは大きめ

ポルシェ911 ターボS(欧州仕様)のスペック

英国価格:19万9100ポンド(約4062万円)
全長:4551mm
全幅:1900mm
全高:1303mm
最高速度:321km/h
0-100km/h加速:2.5秒
燃費:8.6km/L
CO2排出量:262g/km
車両重量:1725kg
パワートレイン:水平対向6気筒3591cc ツインターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:1.9kWh
最高出力:711ps/6500rpm(システム総合)
最大トルク:81.4kg-m/2300-6000rpm(システム総合)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック/四輪駆動

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

1件
  • NAS********
    同じボディでGT系とラグジュアリーを作り分けて両立させてるポルシェは流石
    こんなのに乗ったら他には乗れないだろうな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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