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公道で満ちるポルシェ911 S/T サーキットで光るアイオニック5 N 英編集部の2024年に「1番好き」な1台!(3)

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公道で満ちるポルシェ911 S/T サーキットで光るアイオニック5 N 英編集部の2024年に「1番好き」な1台!(3)

ポルシェ911 S/T

イリヤ・バプラート(Illya Verpraet)

【画像】英編集部の「1番好き」 公道で満ちる911 S/T サーキットで光るアイオニック5 N 電動のワーゲンバス 全132枚

ポルシェを嫌いな人は、恐らく多くはいらっしゃらないだろう。好きなクルマを思い浮かべる時、含まれる確率は高いのではないかと思う。

ポルシェ911 S/Tには、911 GT3譲りの4.0L水平対向6気筒・自然吸気エンジンが載り、ショートレシオ化された6速MTが組み合わされている。これ以外の992型より、しっかりエンジンを味わうことを可能としている。

シフトレバーのストロークは短いが、フライホイールは軽く、変速は少し難しい。それでも、公道で深く満足のいく時間を過ごせる。

ワイドなハイグリップタイヤを履くが、サーキットでも面白い。コーナーでパワーを開放しても、過度なオーバーステアになることはない。グリップ力を活かすというより、ノーズの向きを整えながら、生々しい反応へ惹き込まれる感覚へ浸れる。

大きなリアウイングやフロントスプリッターのない、少しクラシカルな容姿も素晴らしい。試乗車の、ブラウン・レザーとファブリックでコーディネートされたインテリアも、理想的な空間だった。ヘリテイジデザイン・パッケージの1つとのこと。

2024年に期待される、最新の能力や装備はすべて整っている。そこへ、特別さを引き立てるデザインが施されていた。

マイクロ・マイクロリノ

フェリックス・ペイジ(Felix Page)

第二次大戦後のバブルカー、イセッタの現代版は、笑ってしまうような見た目にある。2024年の運転体験で、ベストというわけではない。標準装備や価格価値、快適性や安全性、実用性で秀でているわけではない。動力性能も、ライバルを凌駕はしない。

しかし、小さなボディはクルクルと向きを変える。現代のクルマが肥大化し、デジタル化が深化し、スタイリングの個性が薄くなる中で、とても魅力的に感じられた。公道で発揮しきれないほど速いわけではなく、現実的に手の届かない価格でもない。

マイクロ・マイクロリノは、ベーシックなシティカーとして、必要最低限のスペックにある。同時に、プロダクトとしての魅力や、優れた製造品質を備えている。技術的にはモダンで、車重は約600kg。普段使いに困らない駆動用バッテリーが載っている。

大きさは、入り組んだ市街地にピッタリ。2024年は様々なバッテリーEVへ試乗したが、その殆どを上回る特長があると感じた。

走りも充分楽しい。静かで滑らかで、活発に速度を高めていく。運転していると、自然に笑顔になってしまう。その様子を眺める歩行者も、笑顔にできる力がある。

ジャガーXF スポーツブレーク

ジョナサン・ブライス(Jonathan Bryce)

2024年の春に、グッドウッド・サーキットでジャガーXF スポーツブレークへ試乗する機会が偶然あった。メディア向けのイベントで、好奇心から運転してみたのだが、すぐに大好きになってしまった。

ステアリングフィールは素晴らしく、サスペンションは路面の凹凸へ見事に対応。大きなボディサイズを感じさせないほど、高速域でも安定していた。

すっかり気に入り、後日スコットランドへの往復に拝借。1900kmをともにしたが、まさに水を得た魚といった感じだった。高速道路では極めて安楽。走り応えがある一般道では、望ましい操縦性を堪能させてくれた。

エンジンはディーゼルで、 スポーツブレークの中の最強ではなかったが、0-100km/h加速7.2秒と不満なし。飛ばし気味に走らせて、18.0km/L近い燃費も得られた。

2024年で生産終了を迎え、新鮮味は薄いといえる。しかし、ジャガーの量産車の節目に相応しいモデルだと思う。こんなステーションワゴンが、英国では新車で4万ポンド(約780万円)で売られていたのだから信じがたい。失うことが残念でならない。

ヒョンデ・アイオニック5 N

マーク・ティショー(Mark Tisshaw)

ある晩、ロンドン・ガトウィック空港に到着した筆者は疲れていた。駐車場へ停めていた、乗り慣れないヒョンデ・アイオニック5 Nで出発直後、ホイールを縁石に擦ってしまった。最初は右前。ぶつかった、と思って切り替えしたら、今度は左後ろ。

幅が広すぎる。ボディが重すぎる。自分のミスを振り返りつつ、養護するようにそんなことを自宅への帰路で考えていた。

翌日は、グレートブリテン島中部のベッドフォード・オートドローム・サーキットで撮影。あまり気が進まない中、アイオニック5 Nで北を目指した。

ところが、サーキットで解き放ったこのヒョンデは、本当に良かった。高速コーナーでも低速コーナーでも、思い切り振り回せた。制御不能に陥ることなく、痛快なドリフトにも延々と興じられた。

電子的・擬似的に再現された、マニュアル・トランスミッションとタコメーター、エグゾーストノートも、アイオニック5 Nの魅力の一部を構成していた。むしろ、エンターテイメント性の主役といっても過言ではないだろう。

電子制御のリミテッドスリップ・デフも素晴らしい。驚くべき敏捷性とラインの調整能力を、大きなバッテリーEVへ与えていた。

フォルクスワーゲンID.バズ GTX

ジャック・ウォリック(Jack Warrick)

筆者は、ドイツ北部のニーダーザクセン州で、フォルクスワーゲンID.バズ GTXを少し長めに運転させてもらったが、完璧な移動手段に思えた。初夏の快晴の田舎道に、この電動ワンボックスは見事にハマっていた。

339psと56.9kg-mという動力性能は、フォルクスワーゲン・ゴルフ Rより強力。大きな箱型ボディだが、0-100km/h加速は6.7秒で処理する。3列シートで、大人7名が快適に乗れる。

車重は約2700kgあり、フォルクスワーゲンUp!の3台分と重い。馬力から想像するほど速いわけではないが、実用性は無限大といっていい。車内は広々としていて、乗り心地は優しい。個性的なインテリアが、楽しい気分を盛り上げてくれる。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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