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今季も電動モンスターでパイクス参戦。フォードが『スーパー・マスタング・マッハE』を正式披露

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今季も電動モンスターでパイクス参戦。フォードが『スーパー・マスタング・マッハE』を正式披露

 アメリカ・コロラド州が誇る伝統のイベント、通称“雲に向かうレース”こと2025年PPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの第103回大会が、この週末となる6月22日に開催されるのを受け、改めてフォード・パフォーマンスが送り込む新型電動デモンストレーターを正式披露。従来モデルと比較し、よりスリムで軽量となり「これまでとは異なるアプローチで取り組んだ」という新型『スーパー・マスタング・マッハE』を携えて、引き続き大会総合記録保持者であるロマン・デュマにステアリングを託す。

 量産モデルの『マスタング・マッハE』にインスピレーションを受けたという、フォード・パフォーマンスが言うところの「オールエレクトリック・ビースト」は、今季2025年も全長12.42マイル(約20km)、156のコーナーを制覇するべくフォード・デザインが印象的なボディワークを設計し、エアロダイナミクスとビークルダイナミクスの両チームが空力、サスペンション、そして運動力学の開発を主導した。

フォードが『マスタング・マッハ-E NASCARプロトタイプ』を初公開。パイクスピークにも第3弾を投入へ

 長年の協力関係にあるSTARD(スタード/アドバンスト・リサーチ・アンド・デベロップメント社)との提携により、2023年の『E-トランジット・スーパーバン4.2』から、昨年のタイトル獲得車である『F-150ライトニング・スーパートラック』で蓄積してきた総合出力1400馬力以上の強烈なパワーを発揮する3基の6相UHPモーターは、昨季同様799Vの電力で作動する容量50kWhの超高性能リチウムポリマーNMCパウチセル・バッテリーパックによって駆動される。

 そのうえで高度1万4115フィート(約4000m)まで登る際に不可欠な俊敏性と重量配分の向上を狙い、昨年の『F-150ライトニング・スーパトラック』より約113kgの軽量化を達成。こちらも常識はずれの710kWもの回生ブレーキ能力を備えることで、標高の高いヘアピンでもスムーズな走行を可能にする力強い電力回収を具現化するとともに、ボディワークは時速150マイル(約240km/h)で驚異の6900ポンド(約3t)というダウンフォースを生み出す。

「繰り返すようだが、我々は電気自動車の可能性の限界を押し広げ続けている」と語るのは、おなじみフォード・パフォーマンスのグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルック。

「この『スーパー・マスタング・マッハE』のデモンストレーターは、我々の電動化への取り組みにおける次の段階を象徴するものだ。より軽量で、よりスリムで、同等以上のパワーを持ち、高地での競技においてより優れた性能を発揮してくれるだろう」

 さらに車両には、基本となるカーボンブレーキシステムや、鍛造マグネシウムホイールにピレリP-Zeroタイヤが備わり、パイクスピークで極限のストレス下でテストされたバッテリーの化学反応や熱管理、高性能電動ドライブユニットにおける革新が、将来の市販モデルや電気自動車のキャリブレーション戦略、さらにはブレーキシステムの開発にも直接的な影響を与えていくと続ける。

「レースは我々のテストベッドだからね」とラッシュブルック。「この“マウンテン”で収集するあらゆるデータは、将来のカスタマーのためにより良い電気自動車を開発するのに役立つ。それは出力の最大化や回生戦略の改善、急激な標高差における熱管理など多岐に渡る。ここで得た知見は、将来の生産行程にそのまま活かされるはずだ」

 そのデモンストレーターには、デュマにとってフォード・パフォーマンスでの3回目の参戦、そしてパイクスピーク通算10回目の登頂を記念する公式レースナンバー“310”が掲げられる。

「昨年の『F-150ライトニング・スーパートラック』とその以前にドライブした初年度の『E-トランジット・スーパーバン4.2』で素晴らしい走りを披露した今、フォードとともにふたたびこの挑戦に挑むことを光栄に思っている」と挨拶したフランス出身公式ドライバーのデュマ。

「このマッハEは別格のモンスターであり、山岳でどのようなパフォーマンスを発揮するのか楽しみだ。僕らはふたたび限界に挑戦している。それがこの“マウンテン”の真髄だからね」

https://twitter.com/FordPerformance/status/1935585657977495571

[オートスポーツweb 2025年06月19日]

文:AUTOSPORT web
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