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快適カーライフは“電源力”で決まる! タイプ別・電源増設のベストチョイス集~Weeklyメンテナンス~

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快適カーライフは“電源力”で決まる! タイプ別・電源増設のベストチョイス集~Weeklyメンテナンス~

行楽シーズンに向けて車内の快適化を進める中で注目なのが電源の強化だ。スマホをはじめたとした機器を車内の電源で利用するケースが増えている。そこで不足する電源ポートを増設してみよう。

◆一番簡単なシガーソケットの活用術
車内の電源と言えばシガーソケットがもっともスタンダード。車種によっては純正でUSBポートを備えているクルマも多くなっている。シガーソケット/USB変換の変換アイテムを使っているユーザーも多いだろう。

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しかし電源を利用する機器を車内に持ち込むケースが増えている昨今、家族や仲間と出かける際には電源ポートの奪い合いになることもある。具体的にはドライブレコーダー、空気清浄機、レーダー探知機などの機器類が常時接続されていると電源を占有していることもあるだろう、その場合にはスマホの充電用に電源ポートの空きが無いことも考えられる。

そんな時に、もっとも手っ取り早いのは“タコ足配線”だ。しかしこれには要注意。シガーソケットなどの車載の電源は使用可能な容量(A:アンペア)が決まっているので、複数の機器に対してタコ足で電力を供給すると、規定の電力限界値を超えてしまいヒューズが切れたり配線のトラブルにつながる可能性がある(タコ足配線していても使用する電気容量を計算し範囲内で使うなら問題無い)。

そこで、愛車の車内電源を増設する方法を知っておくと良いだろう。ちょっとハードルが高いものの、車内の電源環境を大きく改善できるのがバッテリー直電源(バッ直と呼ばれる)だ。カーオーディオの取り付けで電流量の確保のために用いられることもあるこの方法、車内電源の増設にも使えるので活用してみても良いだろう。

◆安全で確実な“バッ直”ってどういう事なのか
設置の手順としてはエンジンルームにあるバッテリーに直接配線を接続(バッテリーの近くに、万が一の場合に電流が遮断されるヒューズを付けておくことも必須)。この増設用の配線を純正配線を車内に取り込んでいるグロメットなどを貫通させて車内に取り回す。

この作業はちょっとハードルが高いので要注意。多くの場合はエンジンバルクの足もとスペースに貫通できそうなグロメットがあるが、その場所や形状が車種ごとに異なっているので事前情報が必要だ。

しかし近年は車種ごとにさまざまなDIY情報がインターネット上に溢れているので、バッテリーからの配線経路も調べてみると比較的容易に見つけ出すことができるかも知れないので調べてみよう。

電源線を車内に取り込んだらリレーを使ってACCと電源オンを連動させる配線を組めば完成だ。ただし、リレーの回路を含めてDIYでは回路設計ができるか心配なユーザーには、オーディオのDIY取り付けなどに利用できるバッ直キット(配線に加えてリレーやヒューズなども同梱されている/リレー付き電源ケーブルなどの名称で用意されている)が市販されているいるので、これを使うのも良いだろう。

次に、カーナビ裏側の電源を利用して電源を増設する方法もある。カーナビの取り付けを行ったことのあるユーザーわかるだろうが、オーディオにはACC電源(アクセサリー電源)が用いられている。アクセサリーオンでオーディオが起動する仕組みだ。そのためカーナビなどには常時電源とACC電源の両方が接続されている。そこで利用するのはこのACC電源だ。

この配線を見つけ出して既存の配線にギボシや圧着端子などを使って電源を分岐させる。これで簡単にACCの12V電源が取り出せる。その上でUSB電源を使いたい場合には12V→USB変換機器を用いればOK。ACCと連動して電流が流れるので使い勝手が良いのがメリット。ただしオーディオ部分の余剰電力を使うので、あまり大きな電力は取り出せない。

次に最も簡単な電源増設方法はヒューズ電源と呼ばれるもの。カー用品店などにもパーツとして販売されているヒューズ電源を用いるので加工も少なく比較的設置のハードルも低い。作業はいたって簡単、クルマのヒューズボックスの中から適当な電流値(A:アンペア)のヒューズにめぼしを付けてヒューズ電源を交換取り付けする。ヒューズ電源には本来のヒューズの働きに加えて分岐して電力を出力する配線が取り付けられているため、ヒューズ部分から新たな電源を取り出すことができる仕組み。

ただし、利用するヒューズのセレクトには要注意だ。まずはACC連動の電源なのかどうか?(常時電源だと機器を接続したままだとバッテリー上がりの原因になる) さらに万が一ヒューズが切れてしまった場合でもクルマの走行に影響の無いヒューズを選ぶのは必須となる。

車内の充実した電源供給は愛車の快適性アップには欠かせない要素になっている。DIYで増設も可能なので使用する電気機器の消費電力などを計算した上で、どのスタイルが適しているかを判断してDIY(電気を扱うDIYになるので作業の安全性は最優先で行うことは言うまでもない)をはじめてみると良いだろう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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