現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > “10年ぶり復活”な日産“新型”「テラノ後継機」登場!? まさかの5.6リッター「V8」&斬新「段付きルーフ」採用! 2028年登場の新型「エクステラ」に近いと話題のプロジェクトX米国に現る

ここから本文です

“10年ぶり復活”な日産“新型”「テラノ後継機」登場!? まさかの5.6リッター「V8」&斬新「段付きルーフ」採用! 2028年登場の新型「エクステラ」に近いと話題のプロジェクトX米国に現る

掲載 17
“10年ぶり復活”な日産“新型”「テラノ後継機」登場!? まさかの5.6リッター「V8」&斬新「段付きルーフ」採用! 2028年登場の新型「エクステラ」に近いと話題のプロジェクトX米国に現る

■10年ぶり復活!? 新型テラノ後継機!?

 2025年11月4日より開幕した世界最大級のアフターマーケット見本市「SEMAショー2025」にて登場した、2015年に生産を終了したはずの日産のオフロードSUV「エクステラ」の“新型モデル”のような一台が話題です。

【画像】超カッコイイ! 日産“新型”「テラノ後継機!?」を画像で見る(88枚)

 SEMAショーはアメリカの業界団体「SEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)」が1967年より年一回開催している見本市です。

「アフターマーケット」のための展示会となっており、クルマのカスタムやチューニングパーツだけでなく、タイヤやホイール、塗装、リペア用品、カーケア用品、カーラッピング、電装品、工具、整備用品など、さまざまな会社・ブランドが自社の製品を発表する絶好の機会となっています。

 また、展示されるカスタムカーの傾向も当初はホットロッドやオフロード、ピックアップトラックが中心でしたが、ここ十数年は日本車人気の煽りを受け、スポコンやドリフト系に関連する展示も目立ってきている状況で、その市場規模は全体で476億ドルに達します。

 用品メーカーだけでなく、自動車メーカーによる展示も醍醐味のひとつです。メーカーが著名チューナーとタッグを組んだり、自社の開発部門やモータースポーツ部門が自由の発想で作り上げたド派手なカスタムやチューニングは、他の展示会では見られない存在となります。今年はトヨタ、ホンダ、日産(インフィニティ)、ヒョンデ、フォードといった自動車メーカーが出展し、各々がアピールしたい方向性を、カスタムカーを通して打ち出しました。

 近年は日本車人気がますます過熱しており、かつては「アメリカ車のイベント」という印象の強かったSEMAショーも今では日本車が立派なマジョリティです。2025年のSEMAショーに登場した数あるカスタムカーの中でも注目を集めているのが、1台のエクステラです。

 日産「エクステラ」は1999年に登場した、北米では「フロンティア」の名前で販売されていた「D22型」ピックアップトラックをベースとしたオフロードSUV。「テラノ/パスファインダー」の後継的立ち位置のモデルです。

 フロンティア譲りの硬派なオフロード性能にSUVの実用性を兼ね備えたエクステラは密かな人気を誇り、多い時には年間8万台前後を販売するほどのモデルとなりました。

 2005年にはその前年に登場した「D40型」の2代目フロンティアをベースとする2代目モデルが登場、新たにVQ40DE型4.0リッターV型6気筒エンジンを搭載するなどして内外ともに刷新されました。

 その後、2015年には安全基準や排ガス規制への適合、そして高燃費に起因する販売低迷を理由に終売し、その16年の歴史に幕を下ろしました。

 ベースとしていたフロンティアは2022年にフルモデルチェンジして「D41型」に移行しましたが、一方でエクステラは終売したままです。

 日産はピックアップトラックをベースとしたSUVを長らく北米で販売していない中、エクステラを今でもこよなく愛する熱狂的な愛好家がとある1台の現代版エクステラのような「エクステラ プロジェクトX」を製作しました。

 SEMAショー2025でお披露目されたエクステラ プロジェクトXは、「もしも現代にエクステラが蘇ったら」をコンセプトに製作された1台です。プロジェクトを立ち上げたのはアメリカ・アリゾナ州のディーラー「アボンデール・ニッサン」の従業員であり、なおかつ日産車に関する情報を発信するインフルエンサーでもあるニック・レイモンド・シャー氏です。

 日産のディーラーマンとして働く合間に約11か月の歳月を費やして完成させたと言います。

 ベースとなっているのはエクステラの2代目モデルですが、内外装やエンジンをアップデートさせただけでなく、NISMO純正のオフロード装備や強化品の足回りを搭載している点がユニークです。

 まずエンジンに関してはフロンティアに搭載されているVQ38DD型3.8リッターV型6気筒エンジンではなく、フロンティアよりひと回り大きい「タイタン」のVK56VD型5.6リッターV型8気筒エンジンに換装されています。

 単に載せ替えるだけでなく、CSW製ラジエーターやZ1製クラッチキット/フライホイールを用いることで、より優れたパフォーマンスを追求したスペックとなっています。

 エクステリアには2022年以降のフロンティアのフロントマスクを丸ごと移植し、通常よりもシャープな顔つきを実現しました。ドアやリアゲートはワンオフで製作、さらにはロックスライダーや拡張バンパー、シュノーケルといった社外品のオフロード装備を搭載することで唯一無二の存在感を演出しています。これに加え、ホイールにはNISMOがオプション装備として販売するブロンズカラーのオフロード用ホイールを採用しています。

 インテリアもエクステリア同様、シートやダッシュボード、センターコンソール、インフォテインメント機能、サイドブレーキ周りをすべて2022年以降のフロンティアから移植しています。

 フロンティアの純正カラー「シトラス・ストライク」を外装色だけでなく、シートベルトやシート、内装パネルにも差し色として用いており、近未来的な印象も感じさせます。

 オフロードを走るには足回りも重要ですが、プロジェクトXではその点でも抜かりはありません。タイタンの純正アクスルやロワアーム、そして社外品の車高調を使うことで、より大型の車種であるタイタン譲りの揺るぎないオフロード性能を獲得しています。

 単に見た目だけの製作ではない点に、プロジェクトを主導したニック氏の情熱を感じさせます。

 エクステラ プロジェクトXは1台限りのビルドで市販は予定されていませんが、一方で日産は経営改善計画の一環として、2028年にエクステラをハイブリッドのオフロードSUVとして復活させることを予告しています。

 プロジェクトXとはパワートレインは異なるものの、もしも本当に復活した場合は内外装がかなり近いかもしれないということで、ファンの間ではプロジェクトXが大きな話題となっています。(中国車研究家 加藤ヒロト)

文:くるまのニュース 中国車研究家 加藤ヒロト
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

1530万円! 新「“ちいさな”高級車」に反響殺到! 「レトロな個性と豪華さがイイ」「馬力2倍ってめちゃ速そう」の声も! 美学が詰まった手作りの「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」英国モデルに注目!
1530万円! 新「“ちいさな”高級車」に反響殺到! 「レトロな個性と豪華さがイイ」「馬力2倍ってめちゃ速そう」の声も! 美学が詰まった手作りの「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」英国モデルに注目!
くるまのニュース
7年以上ぶり全面刷新!? “4ドアクーペ”のトヨタ新「カローラ」! “ガソリンエンジン”搭載もアリ&スポーティスタイル採用のコンセプトとは
7年以上ぶり全面刷新!? “4ドアクーペ”のトヨタ新「カローラ」! “ガソリンエンジン”搭載もアリ&スポーティスタイル採用のコンセプトとは
くるまのニュース
トヨタ「MR2」復活か? 謎の「GR MR2」商標出願! ミッドシップスポーツ市販化なるか、期待高まる
トヨタ「MR2」復活か? 謎の「GR MR2」商標出願! ミッドシップスポーツ市販化なるか、期待高まる
くるまのニュース
すげぇトヨタ「新ハイエース」お披露目で話題に! 200系・300系サイズ存在「アリかも」なユーザーも!? ついに“全面刷新”までカウントダウンか
すげぇトヨタ「新ハイエース」お披露目で話題に! 200系・300系サイズ存在「アリかも」なユーザーも!? ついに“全面刷新”までカウントダウンか
くるまのニュース
ホンダの「和製スーパーカー」が凄かった! 40年ぶり復活で「赤いHエンブレム」&V6×MT採用のMRクーペ「HP-X」 米で復元展示された「斬新モデル」とNSXの関係性とは
ホンダの「和製スーパーカー」が凄かった! 40年ぶり復活で「赤いHエンブレム」&V6×MT採用のMRクーペ「HP-X」 米で復元展示された「斬新モデル」とNSXの関係性とは
くるまのニュース
10年ぶり“全面刷新”! トヨタ“新型”「ハイラックス」公開に大反響! 新たな「9代目」どんなモデル? パワフルな「ディーゼル」エンジン搭載に「欲しい!」の声も! 泰国で登場の「新モデル」が話題に
10年ぶり“全面刷新”! トヨタ“新型”「ハイラックス」公開に大反響! 新たな「9代目」どんなモデル? パワフルな「ディーゼル」エンジン搭載に「欲しい!」の声も! 泰国で登場の「新モデル」が話題に
くるまのニュース
日産の「現代のケンメリ」が凄かった! 美しい2ドアクーペの「旧車デザイン」に斬新「トモアキブルー」採用! 現代に蘇った“伝説モデル”「NEO SKYLINE」カスタムカー TAS2025披露モデルとは
日産の「現代のケンメリ」が凄かった! 美しい2ドアクーペの「旧車デザイン」に斬新「トモアキブルー」採用! 現代に蘇った“伝説モデル”「NEO SKYLINE」カスタムカー TAS2025披露モデルとは
くるまのニュース
今も大人気の“第2世代「GT-R」”を実車展示! 歴代モデルでも傑出した個性を誇る日産R32/R33/R34型「スカイラインGT-R」の衰えない魅力とは
今も大人気の“第2世代「GT-R」”を実車展示! 歴代モデルでも傑出した個性を誇る日産R32/R33/R34型「スカイラインGT-R」の衰えない魅力とは
VAGUE
トヨタ新型「ハイラックス」実車公開! 9代目に全面刷新で何が変わった? 日本仕様はどうなる? タイ開催のイベントで見た印象とは
トヨタ新型「ハイラックス」実車公開! 9代目に全面刷新で何が変わった? 日本仕様はどうなる? タイ開催のイベントで見た印象とは
くるまのニュース
ホンダ「新型CR-V」初公開! めちゃゴツい「黒色&メタル塗装」仕上げが超カッコイイ! 高級感すごい“RSブラックED”の「タフプレミアム」アクセサリーも登場へ!
ホンダ「新型CR-V」初公開! めちゃゴツい「黒色&メタル塗装」仕上げが超カッコイイ! 高級感すごい“RSブラックED”の「タフプレミアム」アクセサリーも登場へ!
くるまのニュース
トヨタ「新カムリ」登場! 230馬力超え「“FF”スポーティセダン」が話題に! 黒ルーフ×ボンネット採用&足回り強化実施の米国「GT-S」に「セダン好きにはたまらない」声も
トヨタ「新カムリ」登場! 230馬力超え「“FF”スポーティセダン」が話題に! 黒ルーフ×ボンネット採用&足回り強化実施の米国「GT-S」に「セダン好きにはたまらない」声も
くるまのニュース
「カローラらしさ」を排除したが……それでいい! 歴代カローラセダンを乗り継ぐマニアのライターが「カローラコンセプト」を激推しするワケ
「カローラらしさ」を排除したが……それでいい! 歴代カローラセダンを乗り継ぐマニアのライターが「カローラコンセプト」を激推しするワケ
WEB CARTOP
日産「”新”スカイライン」が凄い! “集大成”となる「400R Limited」は全面進化も価格は「約60万円値上げ」 GT-R譲りの「ワンガンブルー」もある「特別限定車」とは
日産「”新”スカイライン」が凄い! “集大成”となる「400R Limited」は全面進化も価格は「約60万円値上げ」 GT-R譲りの「ワンガンブルー」もある「特別限定車」とは
くるまのニュース
レクサス「新世代LS」がスゴい! 広大な室内に「2+3+3」シート配置&クルっと回る斬新2列目も!? セダンを超えたフラッグシップ“衝撃の姿”とは!
レクサス「新世代LS」がスゴい! 広大な室内に「2+3+3」シート配置&クルっと回る斬新2列目も!? セダンを超えたフラッグシップ“衝撃の姿”とは!
くるまのニュース
トヨタ斬新「GRプロボックス」!? まさかの「スポーツ商用車」が超カッコイイ! “斬新ブラック顔”採用したド迫力「ライトバン」とは! RIDE+TECHの提案する大胆“カスタム仕様”がスゴイ!
トヨタ斬新「GRプロボックス」!? まさかの「スポーツ商用車」が超カッコイイ! “斬新ブラック顔”採用したド迫力「ライトバン」とは! RIDE+TECHの提案する大胆“カスタム仕様”がスゴイ!
くるまのニュース
スズキ「黒い“レトロ”軽SUV」に注目! 「カクカクデザイン」もカッコいい本格四駆に“公式”裏メニュー!? ジムニー「ブラックヘリテージスタイル」がスゴい
スズキ「黒い“レトロ”軽SUV」に注目! 「カクカクデザイン」もカッコいい本格四駆に“公式”裏メニュー!? ジムニー「ブラックヘリテージスタイル」がスゴい
くるまのニュース
トヨタ&レクサス「新型スポーツカー3台」世界初公開に反響殺到! 「名車復活にビックリ」「“FR×V8”は期待大」「排気音も良い」の声も! 「GR GT/GR GT3/LEXUS LFAコンセプト」発表にファン熱狂!
トヨタ&レクサス「新型スポーツカー3台」世界初公開に反響殺到! 「名車復活にビックリ」「“FR×V8”は期待大」「排気音も良い」の声も! 「GR GT/GR GT3/LEXUS LFAコンセプト」発表にファン熱狂!
くるまのニュース
ホンダ「オデッセイ“タイプR”」!? 550馬力超え「直4T」&6速“MT”搭載の「スポーティミニバン」公開され話題に! 「家族を乗せて550馬力を楽しめるなんて夢のよう」の声もある米国の「カスタムモデル」とは
ホンダ「オデッセイ“タイプR”」!? 550馬力超え「直4T」&6速“MT”搭載の「スポーティミニバン」公開され話題に! 「家族を乗せて550馬力を楽しめるなんて夢のよう」の声もある米国の「カスタムモデル」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

17件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

244 . 3万円 308 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45 . 0万円 249 . 0万円

中古車を検索
日産 テラノの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

244 . 3万円 308 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45 . 0万円 249 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村