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みちのくの脊梁山脈中央分水嶺の山並みをゆったりと横切っていく道(山形県 蔵王エコーライン)【雲海ドライブ&スポット Route 17】

中央分水嶺に向かって太平洋から雲が押し寄せる

東北地方を南北に貫く奥羽山脈は、青森県の陸奥湾に突き出た夏泊半島から栃木県の那須・茶臼岳のあたりまで、およそ500kmにわたり長々と連なっている。この日本一長い脊梁山脈のほぼ中央を東西に横切っていくのが蔵王エコーラインである。

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この道路のピーク、宮城/山形県境に位置する刈田峠は標高が1606mある。奥羽山脈を越えていく道は70本あまりを数えるが、クルマの行き来できるルートのなかでは最も高いところを走っているのが刈田峠なのだ。
蔵王エコーラインは宮城県側から登っても、山形県側から登っても、はじめはブナやシラカバの明るい森のなかを抜けていく。実に気持ちのいいワインディングロードだ。やがて標高が1000mを越え、森林限界に近づくと、あたりは一面に緑のカーペットを敷きつめたようなハイマツに覆われ、その中を道はゆったりと弧を描いていく。背の低いハイマツの中にぽつんぽつんと立っているのはオオシラビソ(別名・アオモリトドマツ)。この木に雪が吹き付けられてできるのが、冬の蔵王の名物、樹氷である。

峠の前後も、アップダウンやコーナーは緩やかで、のんびりと眺望を楽しみながら走ることができる。そんなエコーラインにちょっとしたアクセントを与えてくれるのが、分水嶺を越えていく峠道ならではの天気の急変ぶりである。

このとき筆者が蔵王を訪ねたのは9月下旬。折から日本列島に接近する台風の影響で、宮城県側の山麓、青根温泉の宿を出発したときは生憎の雨模様だった。
「今日は撮影は無理かもしれない」
そんな思いを抱きながらエコーラインを走り出したのだが、登るにつれて天候は回復し、刈田峠に着くと山形県側はきれいに晴れ上がり、夏の青空が広がっていた。

そして、いま走ってきたばかりの宮城県側を振り返ると、太平洋から押し寄せてくる大雲海という信じられないような光景が広がっていたのだ。
日本列島を太平洋側と日本海側に隔てる一筋の見えない線、大分水嶺(中央分水嶺)の存在を実感した瞬間だった。

Data
雲海遭遇率 ★★
雲海の季節 春~秋

◎所在地/山形県上山市、
 宮城県七ヶ宿町
◎ルート/県道12号・白石上山線
◎区間距離/約41km
◎最高地点/標高1606m
◎冬季閉鎖/11月上旬~4月下旬

アクセスガイド

首都圏からエコーラインをめざす時は、東北道を白石ICで降りるルートが一般的。浦和本線料金所から白石ICまでは300km弱。インターチェンジから刈田峠までは約70kmの道のりだ。仙台方面からは山形道・宮城川崎IC経由が最短ルートで、青根温泉、峩々温泉を抜けて刈田峠まで30kmほど。山形道・山形蔵王ICからエコーラインの刈田峠までは、かつての西蔵王高原ラインと蔵王ライン(ともに県道53号)を抜けて約38km。

【A】青根温泉 湯元不忘閣
独眼竜・政宗も感動した仙台藩主の御殿湯 日本秘湯を守る会の会員宿でもある湯元不忘閣は、歴代の仙台藩主が湯治に訪れる御殿湯だった老舗旅館。「不忘閣」という名は、かの伊達政宗公が「二度と忘れることができない」とその素晴らしさに感動したことに由来する。写真の大湯金泉堂は殿様の入った大湯「石風呂」を伝統の建築技術で改装した湯。

●1泊2食付14,850円~/川崎町青根温泉1-1/TEL 0224-87-2011

【B】蔵王山頂レストハウス
御釜や刈田岳山頂が目の前に見える 刈田峠から延びる有料の蔵王ハイラインを登り切ったところにある宮城県営のレストハウス。御釜を眼下にする展望台が目の前にあり、刈田嶺神社の建つ刈田岳山頂(標高1758m)にも15分ほどで歩いて行ける。2階にはレストランや軽食コーナーがあり、蔵王名物の玉こんにゃくも味わえる。

●8:30~16:00(食事は10:30~15:30)/無休(冬季・夜間閉鎖)/TEL 090-3022-1186

【C】蔵王温泉大露天風呂
肌がツルツルになる青みががった濁り湯 蔵王温泉の名物とも言えるのが、日帰りの蔵王温泉大露天風呂だ。温泉街から少し離れた山の中にあり、露天風呂は男女ともに上下に分かれた2段構造となっている。湯温は上段よりも下段のほうがややぬるめ。青みを帯びた白濁のお湯は、強酸性の硫黄泉で、湯上がりは肌がつるつるになる。

●入浴料550円/6:00~19:00/無休(冬季休業)/TEL 023-694-9417

観光情報 蔵王町観光物産協会 TEL 0224-34-2725
蔵王温泉観光協会  TEL 023-694-9328
山形市観光協会   TEL 023-647-2266

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