F1イギリスGPでアルピーヌのフェルナンド・アロンソは予選7番手を獲得。しかし彼曰く、最後のアタックでは回生エネルギーのバッテリーが残っていなかったため、ポジションをいくつか失ったと考えているようだ。
シルバーストン・サーキットは予選の行なわれる2日目に雨に見舞われてしまった。しかも、セッション中に雨量が増えたかと思えば、今度は雨が弱まって路面が乾いていく、といった難しいコンディションとなったため、各ドライバーが適切なタイミングでアタックをすることが重要となった。
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アロンソは予選でQ3まで進出。乾いていく路面で他ドライバー同様にアタックを続け、最後はセッション終了3秒前にコントロールラインを通過し、ラストアタックへ向った。
ただそのアタックではタイムを更新できず、7番手で予選を終えた。
予選を振り返ったアロンソは、連続アタックが続いていたことで既にバッテリー残量がなかったと、最後にタイム更新ができなかった理由を説明した。
「今日は出し切ったよ」と、アロンソは言う。
「Q1は問題なかったし、Q2もOKだった。そしてQ3では最初のラップでは1番手だったんだ! それでOK、上手くいくぞ、なんて思っていた」
「でも当然ながらあのセッション中はできるだけ遅くにコントロールラインを通過してタイミングを測る必要があった。バッテリーも満タンにしなくちゃだしで、アタック前にリチャージの周が必要なんだ」
「僕らはあまりマージンが無くて、(最後のアタックラップの前に)プッシュして進んでいたんだ。最終的に残り3秒でラインを超えたけど、もうバッテリーは空だった」
アロンソは予選のベストラップは「最後から2周前だった」と語っており、セッションの早い段階でベストパフォーマンスに達してしまったと振り返った。
ただアロンソは予選結果にそれほど落胆してはいないようだ。
「(予選では)そのせいでいくつかポジションを失ったかもしれない」
「ルイス(ハミルトン/メルセデス)やノリス(ランド・ノリス/マクラーレン)なんかの前で予選を終えられていたとしても、明日は結局自分たちの自然なポジションで終えることになると思うんだ」
「つまり、結局7番手というのは明日僕らが戦うだろう場所だと思っている。だからOKだ」
アロンソは今回のような天候に翻弄されるコンディションが、トップ層と比べて失う物のないアルピーヌにとってはチャンスだと考えていたとも語っている。決勝レースも、同じようなコンディションを期待しているようだ。
「僕たちは、残念だけどチャンピオン争いをしているわけじゃない。でも時には他の人達よりもリスクを冒すことができるんだ」
「今日のQ1だって、僕らは6分ほど待っていて、ピットに残っているのはアルピーヌの2台だけだった。Q1では雨が強くはならないだろうから、ちょっと待って終盤に出ていこうと話していたんだ」
「こういったことは、チャンピオン争いをしているときにはできない事だ。明日は、もしミックスコンディションになるようなら、僕らはもう少し勇敢になれるかもしれない」
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