トヨタは2020年2月10日、新開発のエンジンオイル「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」を全トヨタ販売店および自動車用品店で発売した。価格は3900円(4L缶)。
これは、同日発売になったコンパクトハッチバック「新型ヤリス ハイブリッド」が工場充てんオイルとして採用したもの。TNGAによる高剛性・軽量な新世代プラットフォームがもたらす走りによさに加え、ハイブリッド車はWLTCモードで36.0km/L(ハイブリッドX・FF)の燃費性能を実現。低燃費化は新開発のM15Aエンジン+1NMモーターのハイブリッドシステムはメカだけでなく、エンジンオイルの進化も貢献している。
トヨタ、新型ヤリスの気になる価格がわかった! 発売は2020年2月10日
低粘度の新規格を初認定
トヨタは、燃費向上に大きく寄与するエンジンオイルの低粘度化を進めている。今回開発したオイルは、現在もっとも低粘度のSAE(*1)粘度分類「0W-8」に適合。そして、世界で初めて設定された低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」(*2)の認定を、初めて取得したオイルだ。
「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」は、高性能な合成油を使用するとともに、粘度特性に優れた添加剤を開発・採用。従来製品「トヨタ純正モーターオイル SN 0W-16」に対して約25%の低粘度化(40℃における動粘度比較)を図るとともに、低摩擦被膜を形成する添加剤の効果を十分に引き出すことで、さらなる低摩擦化を実現している。
常温流動性能も向上しており、エンジンの始動を繰り返すハイブリッド車の燃費性能向上にも貢献。従来製品と比べて燃費性能を約0.7%向上させるという。
さらに、これまで培った添加剤技術によって、エンジン内部の不純物の発生を抑えられ、エンジン本来の性能をより長く持続できるのだという。
「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」は、新型ヤリス ハイブリッドで採用したのを皮切りに、順次対応車種を拡大していく予定とのことだ。
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*1:SAE(Society of Automotive Engineers)=米国自動車技術会によるエンジンオイルの粘度グレード。0W-8の場合、0Wは低温時の粘度(WはWinterの意)。8は高温時の粘度で、数字が小さいほど柔らかい(低粘度の)オイルとなる
*2:JASO(Japanese Automobile Standard Organization)=日本自動車技術会による低粘度のオイル品質規格
トヨタ
https://toyota.jp/
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