フェルスタッペン、マイアミでのタイヤ摩耗に懸念「マクラーレン以外は、全チームが何かを間違えたみたいだ」

　レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1マイアミGPの決勝では、マクラーレンがかなり有利になると考えている。

　F1マイアミGPのスプリントは、スタート前に大雨が降り、開始時刻が遅れた。そして完全ウエットのコンディションからレースが始まり、その後走行ラインがどんどん乾いていった。

　そんな中スタートから逃げたのはマクラーレンの2台。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのふたりは、ウエットコンディションの中3番手のフェルスタッペンを徐々に引き離していき、圧倒していくことになった。

　コースが完全にドライとなり、各車がスリックタイヤに履き替えた後こそその差は縮まったが、結局はノリス首位、ピアストリ2位という結果でスプリントを終えた。

　これについてフェルスタッペンは、「マクラーレン以外の全員が、何かを間違えたようだ」と語った。

「全体的に、レースでは彼ら（マクラーレン）の方が優れていると思う」

　フェルスタッペンはそう語った。

「ウエットコンディション時のインターミディエイトタイヤでも、その傾向が見られた。タイヤがオーバーヒートし始めると、彼らはたちまち大きなアドバンテージを得られるんだ」

「つまり、マクラーレン以外の全員が、タイヤの何かを間違えているということだ」

　フェルスタッペンはさらにこう続ける。

「もちろん、僕らはその状況を修正するために最善を尽くしている。しかし状況によっては、何が起きているのかを正確に理解するのにも、少し時間がかかることもある」

　ただフェルスタッペン曰く、スプリント後にマシンに変更を施したことで、フィーリングは少し良くなったとも語った。

「確かに良くなった。予選に向けていくつか小さな変更を加えたところ、マシンの旋回性が少し良くなった。これは良いことだけど、まだ僕らが望んでいる状態、あるいは目指しているところではないよ」

「マイアミは、低速コーナーや縁石を攻めなければいけないので、難しいレースになると思っていた。そういうコースは、普段僕らが得意とする部分ではないからね」

　しかしフェルスタッペンは予選でポールポジションを獲得。依然マクラーレンが強いことには変わりはないだろうとしつつも、少しでも苦しめたいと語った。

「とにかく最高のスタートを切って、そこから自分のレースをするように努めるよ」

「今日（土曜日）見た限りでは、あまり良い形ではなかった。マクラーレンは、雨の中では強かった。彼らは現時点では僕らよりも少し良いと思うから、難しいレースになるだろう」

「でも少なくとも僕は、一番前のグリッドからスタートする。日曜日に、彼らを苦しめることができると期待している」