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天候や気温の変化により転倒続出。HRCが総合トップ、ドゥカティはトラブル抱えるも好走/鈴鹿8耐テスト 2回目

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天候や気温の変化により転倒続出。HRCが総合トップ、ドゥカティはトラブル抱えるも好走/鈴鹿8耐テスト 2回目

 7月17日、三重県・鈴鹿サーキットで2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会の鈴鹿サーキット主催テストの2回目が開催された。午前と午後に計5つのセッションが行われ、Team HRC with Japan Postが総合トップタイムで終えている。

 いよいよ鈴鹿8耐ウイークに突入して走行がスタートした。搬入日は雨が降り、あいにくの天候となったが、走行開始1日目となる公式テストは朝から晴れ間が差し込んでいた。9時から始まったセッション1は、開始10分ほどでYART – YAMAHAのニッコロ・カネパが早々に転倒を喫し、この日初の赤旗中断となった。

【タイム結果】2024鈴鹿8時間耐久ロードレース テスト 2回目 午前

 再開後も転倒が相次いでいたが、赤旗は掲示されずにそのままセッションが進んでいく。終盤には再度赤旗中断となったが、そのなかでもTeam HRC with Japan Post(高橋巧/ヨハン・ザルコ/名越哲平)が速さを見せた。唯一の2分06秒台に入れ、トップタイムで終えている。

 セッション2ではYART – YAMAHAがトップ、2番手にヨシムラSERT Motul(渥美心/アルベルト・アレナス/ダン・リンフット)が続き、トップ2はフル参戦組の2チームが占めた。また、セッション1を3番手で終えていたDUCATI Team KAGAYAMA(水野涼/ジョシュ・ウォータース/ハフィス・シャーリン)は、終盤にトラブルが発生したようでホームストレートでマシンを止める場面も。タイムを更新できておらず16番手に沈んだ。

 1時間半のインターバルを挟み、午後のセッション3は13時30分にスタート。このセッションでは、午前にトラブルに見舞われたDUCATI Team KAGAYAMAが、Team HRC with Japan Postに続く2分06秒に突入させた。序盤こそ順調に進んでいたものの、中盤頃には西村硝(Taira Promote Racing)、残り10分頃に柳川明(KRP SANYOUKOUGYO RSITOH)がクラッシュし、2度の赤旗中断となった。

 柳川の転倒をもって終了の宣言が出され、10分早くセッション3が終了した。続くセッション4は、予定よりも5分早い14時40分より開始された。しかし、開始と同時刻に雨が降り出し、出走したライダー達は1周のみで一度ピットへと戻る。そんななか、渥美心(ヨシムラSERT Motul)だけが走行を継続していた。

 雨脚は次第に強くなり、一時的に本降りへと移行する。一気にウエットコンディションへと変化し、走行を再開したライダー達はコース上で水飛沫を上げながらマシンを走らせていく。数台が走行を再開すると、まずは日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)がトップタイムをマーク。

 中盤頃になると、次第に天候が回復し始め、路面が乾き始める。そのタイミングでYART – YAMAHA、そしてヨハン・ザルコ(Team HRC with Japan Post)が立て続けにタイムを更新。その後も路面コンディションが回復するにつれ、多くのチームがタイアップを図っていく。そのなか、Tati team Beringer Racing(ヒューゴ・クレア/ランディ・クルメナッハ/コランタン・ペロラリ)が2分14秒670をマークし、トップで終えた。

 最後のセッションとなったセッション5は、開始時点ではウエットタイヤ、そしてライダーはヘルメットにクリアシールドを装着するチームがほとんどだった。所々ウエットパッチが残っていたが、早々に陽が差し始め、路面が回復。中盤頃にはスリックタイヤに履き替え、走行台数も増えていた。

 路面コンディションが回復し、本日最後の走行ということもあってか、タイムを更新するチームが増え始めた。結果的には、3連覇を狙うTeam HRC with Japan Postが、セッション1のタイムを0.627秒縮めることに成功。2分06秒119をマークし、総合トップで締めくくった。

 総合2番手には午後に好調さを取り戻したDUCATI Team KAGAYAMA、3番手にはヨシムラSERT Motulが続き、以上3チームが2分06秒台に入れている。4番手にはYART – YAMAHA、5番手にF.C.C. TSR Honda Franceが続いている。また、EXPクラスでサステナブルパーツを使用して新たな挑戦を試みるTeam SUZUKI CN CHALLENGE(エティエンヌ・マッソン/濱原颯道/生形秀之)が6番手に食い込んだ。

 そして、SSTクラストップは、総合17番手につけたTeam Étoile(亀井雄大/大久保光/ロベルト・ロルフォ)となった。今シーズンEWCシリーズにフル参戦ということもあり、初日から速さを見せた。2番手には総合21番手のTERAMOTO@J-TRIP Racing(寺本幸司/村瀬健琉/石塚健)が続いている。

 3番手には総合22番手のTaira Promote Racing(柴田義将/阿部恵斗/西村硝)が続いている。また、ライダーブルーの柴田が事前の特別スポーツ走行でクラッシュがあり、ドクターストップ。それにより、三上真矢が代役を務めることがチームのSNSで発表されている。

 明日7月18日は走行はなく、次回の走行は19日となる。現時点では2023年の鈴鹿8耐に続き、Team HRC with Japan Postが変わらず速さをしめす結果となった。しかし、DUCATI Team KAGAYAMAやフル参戦組を初め、すでにタイムが拮抗している。注目ライダー、チームが多いだけに本番では接戦が予想される。今年は、どのようなバトルが繰り広げられるだろうか。

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