現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 改良版「マツダ3」スカイアクティブX僅か1年で質が大進化! エンジンフィール向上は誰でも分かるレベルに

ここから本文です

改良版「マツダ3」スカイアクティブX僅か1年で質が大進化! エンジンフィール向上は誰でも分かるレベルに

掲載 更新 357
改良版「マツダ3」スカイアクティブX僅か1年で質が大進化! エンジンフィール向上は誰でも分かるレベルに

■180馬力から190馬力にパワーアップしたスカイアクティブX仕様

 年次改良をおこなったマツダ「マツダ3」が好評だというので試乗してみました。今回の変更点はパワーユニットの制御関係を見直したことと、サスペンション関係の味付け変更。
 
 パワーユニットについていえば、ハード面の変更はまったく無し。後述する通りすでに走っている車両も制御ECU(コンピューター)の上書きをするだけでバージョンアップします。

4000ccクラスの加速力! ターボ搭載の激速「マツダ3」が発売

 ということでエンジンから紹介してみましょう。今回、ディーゼルと圧縮着火スカイアクティブXのブラッシュアップをおこなっています。

 まずスカイアクティブXから。改良の内容だけれど、より精密な燃焼制御をおこなうことにより最高出力を180馬力から190馬力に向上させている。

 試乗してみると、最高出力の違いは明確に体感出来なかった。昔から人間の体感センサーは「20%だと誰でもわかる。5%なら基本的にわからない」といわれてきた。今回は5%なのでわからないほうが普通だと思う。

 ただタイム計測すればハッキリ差は出ることだろう。さらにパワーアップして200馬力とか210馬力くらいになってくれば「おお! 速くなったね!」となります。

 今回の変化は、パワーよりエンジンの質感です。初期型のスカイアクティブXは、おそらく「信頼を確保」することに注力したんだと思う。エンジンとしての気持ちよさや楽しさを持っていなかった。

 くぐもった燃焼音だし、たまに雑音も入ってくる。標準のエンジンより70万円高いお金を出して買う気になどなれないレベル。高く評価する人もいたけれど、商品的な魅力は低かった。

 年次改良により高回転域の燃焼音が良質となり、雑音も入ってこなくなっています。わずか1年でここまで改良してきたんだから、開発陣は凄く頑張ったことだろう。10馬力の向上についちゃ体感出来ないけれど、エンジンフィールの向上は誰にでもわかるレベル。

 ただ絶対的なエンジンフィールが「いいね!」かといえば、そうでもない。トヨタ「RAV4」などに搭載される2リッター4気筒のエンジンフィールのほうがいいし、スバル「レヴォーグ」の177馬力にトルク感で負けている。

 改良の結果、「厳しい評価だったエンジンが平均レベルになった」と思えばいいだろう。しかも変速段数が6速だったりするなど、ハンデはそのまんま。安ければいいけれど、70万円高いとなれば「う~ん」です。

■年次改良でハッキリと乗り心地が良くなった

 続いてディーゼルを試す。

 こちらも制御の改良により、ハードの変更無しで116馬力から130馬力にパワーアップ。10%くらい出力が違うと、半分くらいの人が体感出来ると思う。

 同時に安っぽかった燃焼音も平均的レベルのディーゼルと同じくらいになった。スカイアクティブXにもいえることながら「厳しいですね!」という評価から「ライバルと同じレベルに届きました」。

 少し不安だったのは、技術者いわく「今回はパワーアップが狙いで、騒音や振動の改良をしようという制御はしていません」。

 試乗会で116馬力の前期型と130馬力を乗り比べたら、エンジン掛けた瞬間から116馬力のほうが賑やかだった。もしかしたら1年半くらいすると、騒音や振動レベルでの改善効果は経年変化で「チャラになってしまう?」 だとしたら安っぽい騒音と振動が出てくるかも。

 サスペンションはバネとダンパーを少し変更したという。乗り比べると年次改良モデルのほうがハッキリ乗り心地が良くなった。

 前期型、皆さんが指摘するように乗り心地で厳しかったです。路面のデコボコをすべて忠実に車体に伝えていた。

 年次改良モデルに乗ると、スバル「インプレッサ」やトヨタ「カローラ」、ホンダ「シビック」と同等レベルになった感じ。

 とはいえ、バネでいえば3%しか変えていないということ。このレベルだとテストコースでテストドライバーが評価しないと解らない。

 なぜ良くなったんだろう。スカイアクティブXのほうはマツダがリクエストして作った柔らかいTOYO製でなくブリヂストン製のタイヤを履いていたため、むしろサスペンションが動くようになって乗り心地も良くなったんだと思う。

 ちなみに、ECUのバージョンアップだけれど、スカイアクティブXは黎明期の技術のため前期型を買ったユーザーを対象に無償で対応してくれる予定だという。これは「素晴らしい!」。ディーゼルも、有償になる予定ながらバージョンアップ出来るよう調整中とのこと。どちらも、ディーラーからの帰り道は「凄く良くなったね!」と感じるハズ。

 今回の年次改良で競合車より劣っていた部分は“ほぼ”追いつき、このクラスの平均レベルになったと思う。

 これで割高の価格(スカイアクティブXは格上となるレヴォーグと同等。ディーゼルもプジョー「308」など輸入車と同等)を是正すれば、ショッピングリストに載ってくると思う。販売台数を伸ばすにはもう一頑張りです。

こんな記事も読まれています

悪天候でも好発進! EWCフル参戦の日本の新規チーム「チーム エトワール」がル・マンでの初テストを実施 レーシングライダー大久保光のレースレポート
悪天候でも好発進! EWCフル参戦の日本の新規チーム「チーム エトワール」がル・マンでの初テストを実施 レーシングライダー大久保光のレースレポート
バイクのニュース
トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに
トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに
レスポンス
フェルスタッペン、序盤トラブルもハミルトン下し圧勝。激しい3位争いをペレス制す|F1中国GPスプリント
フェルスタッペン、序盤トラブルもハミルトン下し圧勝。激しい3位争いをペレス制す|F1中国GPスプリント
motorsport.com 日本版
[新型ランドクルーザー250]KINTOなら納期は5~8カ月で月額5万710円から! モデリスタやJAOSパーツも装着可!! サブスクがスタート
[新型ランドクルーザー250]KINTOなら納期は5~8カ月で月額5万710円から! モデリスタやJAOSパーツも装着可!! サブスクがスタート
ベストカーWeb
マツダ 新型CX-80を欧州で発表。国内導入もあるミッドサイズSUV
マツダ 新型CX-80を欧州で発表。国内導入もあるミッドサイズSUV
Auto Prove
6年ぶり全面刷新! トヨタFF最大・最上級セダン「新型カムリ」約440万円から発売! 最新“トヨタ顔”採用の「9代目モデル」 米に投入
6年ぶり全面刷新! トヨタFF最大・最上級セダン「新型カムリ」約440万円から発売! 最新“トヨタ顔”採用の「9代目モデル」 米に投入
くるまのニュース
販売台数が少なくてもスーパースポーツでもMT車でも関係なし! 「衝突被害軽減ブレーキ」が付いていないクルマはいますぐ搭載すべき
販売台数が少なくてもスーパースポーツでもMT車でも関係なし! 「衝突被害軽減ブレーキ」が付いていないクルマはいますぐ搭載すべき
WEB CARTOP
フェルスタッペン追い上げ勝利、激しい3位争いはペレスに軍配。角田裕毅は16位|F1中国GPスプリント速報
フェルスタッペン追い上げ勝利、激しい3位争いはペレスに軍配。角田裕毅は16位|F1中国GPスプリント速報
motorsport.com 日本版
エンジン搭載はこれが最後!? ベントレー『コンチネンタルGT/GTC』PHEVモデルを初スクープ
エンジン搭載はこれが最後!? ベントレー『コンチネンタルGT/GTC』PHEVモデルを初スクープ
レスポンス
マツダ新型「3列シートSUV」世界初公開! 日本導入もある “最上級モデル”に「大本命!」と待望の声も! 新型「CX-80」欧州での発表に反響集まる
マツダ新型「3列シートSUV」世界初公開! 日本導入もある “最上級モデル”に「大本命!」と待望の声も! 新型「CX-80」欧州での発表に反響集まる
くるまのニュース
四日市→セントレアをスムーズに 東海JCTの工事進捗は 伊勢湾岸道のランプ橋
四日市→セントレアをスムーズに 東海JCTの工事進捗は 伊勢湾岸道のランプ橋
乗りものニュース
シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
レスポンス
マツダが新しい「3列シート車」世界初公開! 直6エンジン&FRシャシーの新型「CX-80」は“全長5m級”のラージSUV!! 日本仕様もまもなく発表!?
マツダが新しい「3列シート車」世界初公開! 直6エンジン&FRシャシーの新型「CX-80」は“全長5m級”のラージSUV!! 日本仕様もまもなく発表!?
VAGUE
ホンダ新型「N-BOX SUV」今夏発売!? アウトドア風「ジョイ」待望の登場か 見た目はどうなる?
ホンダ新型「N-BOX SUV」今夏発売!? アウトドア風「ジョイ」待望の登場か 見た目はどうなる?
くるまのニュース
便利なだけじゃ嫌! ホンダ「ADV160」はカッコよさと走行性能も兼ね備えたビックスクーターの新たな選択肢
便利なだけじゃ嫌! ホンダ「ADV160」はカッコよさと走行性能も兼ね備えたビックスクーターの新たな選択肢
バイクのニュース
500万切りは夢だったか? ガソリンのGXは後出し? [新型ランドクルーザー250]の値付けを整理してみた!
500万切りは夢だったか? ガソリンのGXは後出し? [新型ランドクルーザー250]の値付けを整理してみた!
ベストカーWeb
農道のティレル! 軽トラ6輪車ホンダ「アクティ クローラ」は現在入手困難!? キャタピラを装着すればバツグンの悪路走破性に!
農道のティレル! 軽トラ6輪車ホンダ「アクティ クローラ」は現在入手困難!? キャタピラを装着すればバツグンの悪路走破性に!
Auto Messe Web
MK KASHIYAMAの「GP-588MK」ブレーキクリーナーがパッケージリニューアルで、ブランドカラー化!  
MK KASHIYAMAの「GP-588MK」ブレーキクリーナーがパッケージリニューアルで、ブランドカラー化!  
モーサイ

みんなのコメント

357件
  • しかし無記名カービューコメント欄となると、治安最悪だな。
    アンチの動物園状態だ。
  • デビュー時に敢えてトーションビームなんだよ!と反論していた人達、結局こういうことだよ。

    元から信じてなかったけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

286.9325.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

138.0278.3万円

中古車を検索
MAZDA3 セダンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

286.9325.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

138.0278.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村