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世界ラリークロス:2019年登場のシュコダ車開発にオストベルグやダカール覇者アル-アティヤが参加

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世界ラリークロス:2019年登場のシュコダ車開発にオストベルグやダカール覇者アル-アティヤが参加

 2019年からWorldRX世界ラリークロス選手権への新規参戦を表明しているESモータースポーツは、新開発の『シュコダ・ファビアRXスーパーカー』のテスト動画を公開し、すでにここまでで1000km以上のマイレージを消化したことと同時に、そのテストには2019年のダカールラリー覇者ナッサー・アル-アティヤのほか、WRC世界ラリー選手権を戦ったケビン・アブリング、マッズ・オストベルグが参加していることを明らかにした。

 9月13~14日に2019年のWorldRX第9戦を開催予定のラトビア・リガのトラックを中心に、順調に開発テストを進めているシュコダ・ファビアRXスーパーカーは、すでにのべ10日間、5セッション、ベルギーのメテなどを含む4つの異なるトラックで走行を重ねてきた。

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 2019年ダカールを制し、自身3度目の栄冠を手にしたばかりのアル-アティヤと、ヒュンダイ・モータースポーツからWRCに参戦していたアブリングは、2018年後半からESモータースポーツの開発テストに参加してきたが、ここにきて今季はWRC2プロ・クラスへの参戦を表明しているオストベルグを招聘して、新型RXマシンのテストを進めている。

 ESモータースポーツはそのテストの模様を動画で公開するとともに、代表的な数値データも明かしており、そのテストマイレージはすでに1000kmを突破。ユニークな統計として、ジャンプセクションなどの“のべ対空距離”は3kmを超えたという。

 その他にも細かな数字が公開され、2019年に入ってからもドライ、ウエットの両コンディションで走り込みを続けているファビアRXスーパーカーは、クーパータイヤのドライを66セット、ウエットを20セット使用。ここまでに1000リッター以上の燃料を消費し、大きなトラブルもなく順調に走り続けている。
 2019年シーズンに新型RXカーのステアリングを握るレギュラードライバーはまだアナウンスされていないものの、ESモータースポーツ-BRグループとして新たな組織人事も発表され、WorldRX昇格に向けたテクニカルディレクターに、フランス人のセバスチャン・レスナーが就任したことが明らかになった。

 レスナーは昨季までアウディスポーツのファクトリーチームとしてWorldRXに参戦したチームEKSに所属し、アウディS1 EKS RXクワトロのアンドレアス・バッケルド車のエンジニアを担当。それ以前は、WRCでワークス活動を続けるヒュンダイ・モータースポーツのデータ&パフォーマンス部門でリーダーを務めていた。

「ESモータースポーツ-BRグループのチームに、テクニカルディレクターとして参加できて本当に光栄に思うよ」と、フランス・ディエップ近郊出身のレスナー。

「世界選手権レベルでチームをゼロから構築することは常に困難が伴うが、そこに新規開発車両のテストが加わるとなればその難易度の高さは想像以上だ。しかし、このチームにはモータースポーツに本物の情熱を傾ける機運があると感じている」

「この新型シュコダ・ファビアRXスーパーカーはすでに実績あるシュコダ・ファビアR5のコンポーネントをベースとしており、そのベースカーは4年連続でWRC2のチャンピオンマシンに輝いている」

「もちろん、RXカーに適応させるにあたっていくつかの変更が発生しているが、オレカや(トランスミッション・サプライヤーの)サデフといった有力企業の力強いサポートもあり、我々はスタートからとてもレベルの高い基盤を手にしている。ここ数年でWorldRXのレベルは加速度的に向上しているが、それでも初年度から良い位置で戦えると確信している」

 今後のESモータースポーツの計画では、4月5~6日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開幕する2019年シーズンを前に、数多くのテストセッションが予定されている。

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