2025年F1第4戦バーレーンGPでは、金曜日にホンダRBPT勢4台がエナジーストア(ES)とコントロールエレクトロニクス(CE)を新しくした。ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)によれば、「4台とも予定していたもので、1基目に問題があったからではない」と説明している。
現在のレギュレーションでは、パワーユニットはホモロゲーションされていて、開発は凍結されているので、1基目と2基目はまったく同じ仕様となる。したがって、2基目を入れるタイミングにこだわる必要はない。日本とバーレーンの2週連続開催は今年が初めてだったため、輸送面でのリスクを考えて、事前に2基目を輸送する段取りだったのかもしれない。
曲がらないレッドブルと角田裕毅に見えた光明。マクラーレンのふたりのブレーキングの違い【中野信治のF1分析/第4戦】
バーレーンGPでは鈴鹿では聞くことがなかったドライバーからエンジンのトルクに関する不満の声が出たと折原GMは言う。
「レース中、(角田)裕毅が踏み始めのトルクの出方に不満があったようです。ただ、ペダルマップは予選後変えられないので、車体側の制御で変更可能なもので調整してもらったり、ドライビングで対応してもらうしかありませんでした」
こうした症状が出る原因はふたつ考えられる。ひとつはペダルマップがドライバーの好みからズレていること。そのため、ドライバーのペダル操作に対して、要求するトルクが急激に出て、ドライバーが運転しにくくなってしまう。
もうひとつは、要求トルクに問題はないけれど、エンジン側がペダルの操作以上に急激にトルクを出してしまって、リヤが暴れるというケースだ。前者は車体側のペダルマップに問題があり、後者はエンジンのトルクマップの問題だと考えられる。
「裕毅の場合はエンジン側のトルクが急激に出ているわけではないので、おそらくペダルマップのほうに不具合があったのではないかと考えられます」
興味深いのは、エンジンに関して注文をつけるのはほとんどマックス・フェルスタッペン(レッドブル)で、ほかのドライバーはそこまで不満を口に出さないなか、なぜバーレーンGPでは角田がトルクの出方に関して不満を述べたのか。折原GMは次のように要因を考察した。
「(もし原因がペダルマップだったとすると)裕毅はレッドブルに移籍してまだ2戦目です。ドライバーの好みに合わせていく過程でよくあることで、今後チーム側が改善していくと思われるので特段問題ではないでしょう」
またバーレーン・インターナショナル・サーキットというコース特性も関係しているのではないかと折原GMは指摘する。
「バーレーンはストレートを低速コーナーや低中速コーナーでつないだコースレイアウトをしています。それらのコーナーの立ち上がりでは、トラクションが重要となるので、トルクの出方がいつも以上に敏感に感じたのかもしれません」
ただし、角田のこうしたフィードバックはとても大切だったと折原GMは評価している。
「チームが難しい状況のなかで、裕毅のように経験のあるドライバーが運転して、クルマに関していろんなフィードバックを与えてくれることはチームにとってもいいことです。レッドブルのドライバーとして然るべき人間だと感じています」
[オートスポーツweb 2025年04月18日]
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スロットルで敏感なRB21のリアをコントロールするには、やはり意のままにトルクが出てくることが重要なのだろう。