プジョー・ハイパーカー・チームの代表であるエマニュエル・エスノーは、2026年のル・マン24時間レースにおいて、なぜ同チームのペースがトップ集団から大きく遅れをとってしまったのか、その原因を完全に解明すべく現在も作業に取り組んでいると語った。
プジョー9X8は、WEC世界耐久選手権のル・マン直前のラウンド(スパ・フランコルシャン6時間)ではマルテ・ヤコブセンがポールポジションを獲得する活躍を見せたものの、ル・マンでは2台ともハイパーポールに進出できず、予選セッションでのベストラップもトップタイムから1.8秒遅れるという苦戦を強いられた。
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その不振は決勝レースにも持ち越され、プジョー勢はハイパーカークラスの下位となる11位と12位でフィニッシュし、トップからはそれぞれ4周、5周の遅れをとる結果となった。
続く第4戦サンパウロ戦では、ヤコブセンが94号車を予選8番手につけるなど、1周の速さにおいては改善が見られたものの、決勝レースでは再び苦戦し、両車ともトップ10圏外でレースを終えることとなった。
エスノーは、ル・マンでの惨敗の原因究明を続けていると述べ、その問題が単に不利なBoP(性能調整)の条件によるものではなかったことを示唆した。
「ご想像の通り、ホームレースであるル・マンでの結果は、我々にとって大きな失望だった」とエスノー。
「我々は、特定の領域でパフォーマンスが不足していた正確な原因を理解しようと懸命に取り組んでいる。明確に説明がつく部分もあったが、より詳細な分析を必要とする部分もあったからだ」
「だから、たとえ過去の出来事であったとしても、前進し、知見を蓄え、そしてその経験をもとに2027年以降の体制を築いていくためには、完全に理解しておきたいと考えているのだ」
エスノーは、この分析は現在進行中のプロセスであり、ル・マンのわずか数週間後にブラジルで今季初のフライアウェイ戦が控えているという状況も相まって、「時間がかかる」作業だと説明した。
「その上、レースシーズンも並行して進めなければならないため、エンジニアリングのリソース配分という面で、巧みに管理していく必要がある」と彼は語った。
プジョーは2027シーズンに向けて改良型マシンを投入する予定であり、先月末にはポール・リカール・サーキットでアップグレード候補のテストを開始している。
同社は、ベンチマークとなるペースとの差を理由にシリーズ運営団体から承認を得ることを前提に、完全に新しいマシンを設計するのではなく、追加の『パフォーマンス・ジョーカー』を行使する意向だ。
プジョーの今後について、エスノーは次のように述べている。
「我々はWECに全力で取り組んでいるし、当然ながら野心も抱いている。ブランドのために結果を出す必要があるし、多大なエネルギーを注いできた。これは投資であり、我々は今後も前進し続ける」
その一方で、エスノーはメーカーとして「諦めることはない」と述べ、2026年シーズンの後半戦に向けて好成績を収めることを依然として目標に掲げている。
「厳しい状況だが、それがレースというものだ。困難に直面しても前に進まなければならない」と彼は付け加えた。
「チームは完全に集中しているし、それはドライバーたちも同様だ。我々は手持ちの戦力で最善を尽くす」
「今のパッケージで確実に良い仕事をし、結果を残さなければならない」
来季、プジョーを離れてハイパーカークラスに新規参入するマクラーレンへ移籍する可能性が取り沙汰されているヤコブセンもまた、今シーズンの残りの期間も挑戦を続けるというエスノーの意向に同調した。
彼はサンパウロ戦について「全員にとって間違いなく前進と言えるものだった」と評し、次のように続けた。
「プロとして気持ちを切り替え、(ル・マンでの)あの週末のことは少し忘れて、ポジティブな要素を見出すようにしなければならない」
ヤコブセンは、9月まで続く現在の夏季中断期間がリセットの機会となり、シーズン後半に向けて「さらに深く掘り下げて取り組むためのモチベーション」をチームにもたらす可能性があると考えている。
「休暇を経て心身ともにリフレッシュし、シーズン終盤に向けて力強い状態で戻ってこられることを願っている」と彼は語った。
[オートスポーツweb 2026年08月06日]
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