輸入車 [2026.07.02 UP]
BMW X1とメルセデス・ベンツ GLBを比較! 人気輸入プレミアム系コンパクトSUV対決
Photo & Text:ユニット・コンパス
525万円で乗れる「BMW X1」誕生! リーズナブルな「オリジナル」が新たな選択肢に
扱いやすさと上質さを備えたプレミアムコンパクトSUVは、輸入車のなかでも注目の存在です。今回はそのなかでも人気のBMW X1とメルセデス・ベンツ GLBを徹底比較! 売れ筋グレードをターゲットに、様々な角度で比較を行いました。ぜひクルマ選びの参考にしてください。
ボディサイズ比較で見えてくるそれぞれのキャラクター
まずは、BMW X1とメルセデス・ベンツ GLB、それぞれがどんなクルマかをざっくりおさらい。
大きく、豪華に成長した3代目X1
BMW X1(U11型)
第3世代に進化したU11型X1がフルモデルチェンジして登場したのは2023年2月のこと。これまではハッチバックとSUVのクロスオーバー的な、若々しいキャラクターでしたが、現行モデルではボディをサイズアップすると同時にスタイリングを兄貴分のX3に似せたことで、迫力と高級感を手に入れています。
10.25インチと10.7インチの画面を繋げた「カーブドディスプレイ」が室内を先進的なインテリア。インターフェイスシステムは直感的な操作が可能で、5Gホットスポット機能なども標準化されています。後席シートは130mmの前後スライドが可能で、リクライニングは6段階。背もたれは4対2対4分割可倒式でアレンジも豊富です。
それぞれのサイズを見比べてみると
X1とGLBのボディサイズを比較すると、それぞれのキャラクター性の違いがはっきりと見えてきます。
BMW X1(U11)
2023年モデル X1 xDrive 20d xラインメルセデス・ベンツ GLB(X247)
2020年モデル GLB 250 4MATIC スポーツ全長×全幅×全高4500×1835×1645mm4650×1845×1700mmホイールベース2690mm2830mmトレッド前/後1575/1575mm1600/1610mm車両重量1740kg1760kgタイヤサイズ225/55R18235/45R20最小回転半径5.4m5.5m GLBがGクラスのようなスタイリング、つまり背が高いクロカン4WD的なシルエットなのに対して、X1は全幅に対して全長と全高の割り合いを小さくすることで、俊敏で走行性能に期待できるフォルムを形作っています。
そして、X1がBMWのSUVシリーズでもっともコンパクトなモデルという立ち位置から、街中での取り回しを重視しているのに対して、GLBは全長とホイールベースを長くとることで、コンパクトSUVではめずらしい3列目シートを実現させています。
「ミニGクラス」なデザインに3列シートをパッケージ
メルセデス・ベンツ GLB(X247型)
GLAが扱いやすさにこだわった上質なシティクルーザーなのに対して、GLBはファミリーユースにも対応する多彩な使い勝手を備えているのが特徴です。X1に比べて全長と全高が大きいため、並んだ時の迫力はGLBに軍配が上がります。
折りたたみ可能な2列目・3列目シートにより最大7人まで(3列目は身長168cmまで)乗れるのはもちろん、シートアレンジを活用することでレジャーにも活躍します。
2列目シートは最大140mmスライド可能で、3列目を収納した状態ではステーションワゴンのような大容量のラゲッジ空間が出現します。
人気グレードのパワートレインを比較
BMW X1(U11)
2023年モデル xDrive 20 d xラインメルセデス・ベンツ GLB(X247)
2021年モデル GLB 250 4MATIC スポーツエンジン形式直列4気筒DOHCディーゼルターボ+モーター直列4気筒DOHCターボ総排気量1995cc1991cc最高出力150ps/4000rpm224ps/5500rpm最大トルク36.7kgm/1500~2500rpm35.7kgm/1800~4000rpmJC08モード燃費19.5km/L17.5km/L X1とGLBいずれも効率に優れた高性能なパワートレインを用意。いずれにも、洗練されたガソリンエンジンに加え、輸入SUVで人気の高いディーゼルモデルが用意されています。一見すると互角のようですが、X1は2023年デビューだけに設計が新しく、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用。これはストップ&ゴーの多い市街地でとくにメリットの大きいメカニズムで、X1の走りを上質なものにしています。
ディーゼルは48Vマイルドハイブリッド搭載で抜群の完成度
人気グレードはパワフルな2L直4ディーゼルターボエンジンに4WDを組み合わせた「xDrive 20 d」(最高出力150馬力)。ディーゼルならではの力強い加速はもちろん、48Vマイルドハイブリッドシステムによるスムーズなアイドリングストップからの復帰やなめらかなスタート加速も魅力的。まさに全方位隙なしとも思える実力派パワーユニットになります。
ガソリンエンジン車は、2024年までは2L直4ターボで4WDの「xDrive 20 i」(最高出力204馬力)で、2024年からは1.5L直3ターボでFFモデルの「sDrive 18 i」(最高出力156馬力)に切り替わっています。
最上級グレードの「M35i xDrive」は最高出力317馬力を誇る高性能モデルで、Mパフォーマンスモデルという、快適性とスポーツ性能を高次元させたキャラクターの持ち主。
ラインアップ豊富なパワートレインを用意
デビュー当初の2020年は、2L直4ディーゼルターボで前輪駆動の「200 d」(最高出力150馬力)と2L直4ガソリンターボで4WDの「250 4MATIC スポーツ」(最高出力224馬力)という布陣でスタート。2021年にはラインアップが拡大。前輪駆動モデルとして1.3L直4ターボの「180」(最高出力136馬力)を、4WDモデルに2L直4ディーゼルターボの「200 d 4MATIC」(最高出力150馬力)を追加しました。
ラインアップ最上級にはAMGモデルである「GLB 35 4MATIC」が君臨。こちらは2L直4ターボ+4WDで最高出力は306馬力。AMGならではとなる内外装の装備も大きな魅力です。
先進運転支援装備の違いをチェック
お次は、それぞれに搭載されている先進運転支援装備をチェックしてみましょう。
BMW X1(U11)
2023年モデル xDrive 20 d xラインメルセデス・ベンツ GLB(X247)
2020年モデル GLB 250 4MATIC スポーツアダプティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)渋滞時の完全停止に対応渋滞時の完全停止に対応ハンズオフ機能可能(高速道路・渋滞時・60km/h以下)不可(常にハンドルを握る必要あり)ステアリングアシスト(車線維持)積極的にステアリングを制御。緩やかなカーブにも対応積極的にステアリングを制御。緩やかなカーブにも対応自動レーンチェンジありあり衝突被害軽減ブレーキ前走車や歩行者を検知前走車や歩行者に加えて交差点を横切る車両なども検知自動後退アシストあり(直前の最大50mまでのルートを自動で後退)なし事故直前の乗員保護基本的なブレーキ・シートベルト連動PRE-SAFE機能(衝突に備え、シートやウインドウなどを制御)
高速道路でのサポート機能はX1メルセデスより上
2023年に登場した現行型X1最大の特徴ともいえるのが、充実した運転支援技術です。2010年代のBMWはドライバーの意思を尊重し、安全をサポートする機能に留まっていましたが、現行世代になってからはむしろクラスをリードする勢いで機能を充実させています。
なかでもハンズオフ機能は、高速道路での渋滞時などでハンドルから手を離すことが可能となる利便性の高いもので、GLBにはないアドバンテージ。直前のルートを自動で後退してくれる機能も、狭い道や場所で戻りたくなった場合に安心感があります。
総合的な安全性の高さはメルセデスならでは
Sクラス譲りの高度な安全技術を搭載するのがGLBの特徴です。2020年代になって多くのクルマが先行車に追従するクルーズコントロールなどを搭載するなどメルセデスに追いついてきました。しかし、メルセデスの凄さは総合的な安全性能にあります。PRE-SAFE機能は、メルセデス車に共通する被害軽減技術で、衝突の危険を車両が検知すると自動的にシートベルトを巻き上げて効果を高め、シート位置を調整しウインドウを閉じます。特殊な音声をスピーカーから再生し乗員の鼓膜を守ります。
広さと上質さを手に入れたX1、3列シートを備え独自の個性を備えたGLB。あなたならどちら?
X1は、BMWならではのスポーティさはそのままに、上級モデルX3譲りの高級感と迫力を組み合わせたことで、プレミアムコンパクトSUVとして隙のない仕上がりとなっています。
一方でGLBには、ミニGクラスともいうべき個性的なデザインと3列シートという強烈な特徴があります。大型化したX1よりもさらにひとまわり大きいため、コンパクトSUVとしては駐車場環境を選ぶデメリットも。ただし立体駐車場に収まらないのはX1も同じです。
写真はSUVらしいたくましさと高級感を両立させた「xライン」装着車
新車時価格:586万円 ~ 606万円
中古車価格帯:400万円~710万円
中古車平均価格:550万円
中古車掲載台数:186台(2026年6月時点のグーネット掲載台数)
U11型X1の中古車市場は、2023年から登場という新しさもあって、高年式かつ低走行の認定中古車がメイン。400万円から500万円がボリュームゾーンで、高年式ゆえにコンディションのいい車両がほとんど。予算のなかで自分の納得のいく装備が搭載された中古車を探すといいでしょう。一方で、デモカーとして使われていた2025年モデルも数が多く、ベーシックグレードになってしまうものの、わずか1年落ちの現行型モデルが500万円で購入できるのは魅力的です。
GLBは2023年にマイナーチェンジを実施。MBUXを標準装備するなど装備を充実させた。写真は欧州仕様
新車時価格:518万円~704万円(AMGモデル除く)
中古車価格帯:300万円~730万円
中古車平均価格:515万円
中古車掲載台数:322台(2026年6月時点のグーネット掲載台数)
一方のX247型GLBは、デビュー年が2020年ということもあってグーネットへの登録台数はX1よりも多く、ディーラーではない中古車専業店でもそれなりの数が取り扱われているのが特徴です。また、走行距離も1年あたり8000km程度乗られている車両が数多く見られ、使い勝手の良さを裏付けています。価格のボリュームゾーンは450万円から550万円。初期モデルであれば400万円を切る価格で狙うことができます。
人気モデルだけあってどちらのモデルも平均価格帯は高めで推移しています。とはいえ、新車価格からすればコストパフォーマンスよく購入できるのは間違いないところ。新車か、高年式認定中古車か、はたまた初期モデルの上級グレードか。どれが自分の満足度を最大化させるのか、じっくりと検討してください。
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