スーパーGTの第4戦富士で、GT500クラスのポールポジションを獲得したのは、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zだった。ドライバーの平手晃平と佐々木大樹は、このポールポジション獲得により、ここまでの悪い流れを断ち切りたいと口を揃えた。
24号車リアライズは、今季ここまで速さを見せている。しかし第2戦富士では、3位表彰台まであと少しという段階でGT300クラスの車両と接触……マシンにダメージを負い、レースを諦めなければならなかった。また第3戦鈴鹿の予選では、最速タイムを記録しながらも、燃料タンク容量の違反がありタイム抹消。最後尾からのスタートを余儀なくされた。
【予選タイム結果】GT500は24号車リアライズ、GT300は4号車グッドスマイルがポール獲得!|スーパーGT第4戦富士
そんな悪い流れを止めるべく、今回の富士には必勝体制で臨んだと、平手は語る。
「前回の鈴鹿の悔しい予選結果から2ヵ月の期間が空きました。その間、僕らはテストをこなして、この富士に必勝体制で臨んでいます」
予選Q1のアタックを担当した平手は、記者会見でそう語った。
「今日は走り始めからクルマの調子が良く、タイヤも予想以上に良いパフォーマンスを見せてくれました。Q1も自信を持って走ることができました」
「僕は大樹にしっかりとバトンを渡すのが仕事でした。そしてQ1で良いタイムを出すことができれば、それだけクルマが良いことを証明できますし、大樹も自信を持ってQ2のアタックに挑めると思いました」
前回の予選後の出来事を受け、不安要素はあったかと尋ねられると、平手は「全くなかった」と断言。しかもその鈴鹿では、24号車リアライズと同じヨコハマタイヤを履く#19 WedsSport ADVAN GR Supraが勝利しているため、自信を深めたとも語った。
「前回は自分だけじゃなく、チームの皆んなも悔しい思いをしました。でも、今回までにアジャストしてきているので、不安要素はまったくないです」
「前回は19号車が優勝して、ヨコハマタイヤとしては良い結果でした。僕らが開発してきた結果、速さを見せられたと思うし、決勝でも他の陣営と戦えるクルマを作ることができました。そういう意味では焦りもないし、強い自信を持って戦えるくらいタイヤは良いです。しっかりやって、ちゃんと勝ちたいと思います」
チームメイトの佐々木も、マシンには大いに自信を感じており、チャンピオン争いに残るためにも、今回と次回の鈴鹿で連勝したいと語った。
「2ヵ月のブランクの間に、ヨコハマタイヤのテストが2回ありました。そこで、夏に向けてのタイヤをしっかりと開発できましたし、本当に良いタイヤを用意してくれました。今日の予選では僕もミスをしました。今までの予選の中では、うまくいかなかったと思います。でも、クルマに助けられました」
そう佐々木は予選を振り返る。
「前回の鈴鹿のこともありますが、流れを取り戻さなきゃいけません。ポールポジションからスタートできるので、悪い流れを断ち切るためにも、明日のレースは思い切り戦いたいと思います」
「ここから連勝すれば、ランキングでは上位にいけます。今回と次の鈴鹿を上位でフィニッシュして、なんとかランキング争いに残りたいなと思っています」
しかし日曜日の決勝レースは、天候がどうなるか不透明。台風の影響が強く出れば、雨になる可能性もあるという。しかし平手は、たとえ雨になったとしても、ベストを尽くして、好結果を目指すと意気込んだ。
「本来ならば今日(土曜日)みたいに素晴らしい天候でレースしたいところです。しかし明日は台風の影響で、天候がどうなるか分からないところです」
「でも、ドライであってもウエットであっても、富士に関しては自信を持っています。天候に翻弄されず、自分たちのレースをしっかりとして、チーム一丸となって勝利を掴みにいきたいと思います」
また佐々木も、平手同様天候に左右されないレースをしたいと語った。
「まずはポールポジションが取れて嬉しいです。チームに感謝しています。決勝では雨が降るかもしれないですが、そこはどうしようもないです。自分たちのベストを尽くして、100周先のゴールを目指したいと思っています」
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