WRCラリージャパンDAY2でTOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、クラッシュとステージ3連勝を同時に経験するアップダウンの激しい1日を過ごした。
ただ、ステージ3連勝という結果も、母国日本でのWRC初勝利を狙っていた勝田の慰めにはならないようだ。
■勝田貴元がステージ3連勝! WRCラリージャパン、SS7終えてエバンスが総合首位。ヒョンデのヌービル脱落でトヨタに母国優勝傾く
DAY2のオープニングステージとなった伊勢神トンネルでのSS2は強い降雨の中で行なわれた。勝田は長い23.67kmのステージの前半を最速ペースで駆け抜けたが、11.81km地点で濡れた落ち葉に足を取られてクラッシュ。右フロントを木やコンクリートに当てたことでサスペンションアームとラジエーターの一部を損傷した。
勝田はEVモードでSS2を走りきり、SS3に向けてロードセクションで応急処置を実施。稲武ダムでのSS3を手負いの状態で走った。本来であればそのまま設楽町でのSS4を実施する予定となっていたが、天候不順によってステージキャンセル。勝田にとっては不幸中の幸いか、SS3を終えたところでサービスパークへ戻ることができた。
勝田はこれで総合24番手まで転落することとなったが、午後は一転。鬼気迫る走りで伊勢神トンネルでのSS5、稲武ダムでのSS6、設楽町でのSS7全てでトップタイムを記録した。
これにより、SS7終了時点で9番手まで総合順位を回復。モータースポーツにタラレバはないが、仮にSS2でクラッシュしていなければ、SS7までで総合優勝を争う位置につけていたかもしれない。
勝田はステージ3連勝に満足する一方で、表情は晴れず、嬉しさよりも悔しさが勝ると語った。
「もちろん、午後に関しては満足していますが、同時に午前に関しては本当にガッカリしています」
SS7を終えてサービスパークに戻ってきた勝田はそう語った。
「以前言った通り、僕はここに勝ちに来ていますが、今朝はその勝負権を失いかけました。本当に残念なことです。少なくとも、ステージやロードセクションにいる多くのファンに何かしらの形で(感謝を)示したいと思っていましたし、午前の走行で攻めたのはそれが理由です。そして、マシンを素晴らしい形で直してくれたチームにも感謝しなければいけません」
また勝田は次のように続けた。
「(ステージ3連勝しても)悔しいままですし、ガッカリでしかありません。トップタイムを獲れたのはもちろん嬉しいことですが、それよりも最初にああいう形でアクシデントが起きてしまったのは残念です」
「気持ちを切り替えていますが、ペースがあるだけに整理は簡単につかないです」
そして勝田はDAY3以降に向けて、簡潔にこう意気込んだ。
「攻め続けますし、諦めません。前を向いて進むだけです」
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