この記事をまとめると
■三菱はパジェロを大中小の3サイズで展開する方針を示している
世界初公開された新型三菱パジェロは2.4Lディーゼル+8速AT! 実車に触れて確認した詳細情報のすべて
■中型モデルの候補としてかつて販売された「パジェロイオ」の名称復活が期待されている
■新型パジェロが高価格化するほど手頃な中型SUVへの期待が高まりそうだ
160万円から買えた本格コンパクトSUV
三菱は2026年5月に発表した「2030年代に向けた新中長期ビジョン」のなかで、フラッグシップSUV「パジェロ」をシリーズ展開する方針を示し、大・中・小と3つの異なるサイズのシルエットが描かれたスライドが公開された。大サイズは2026年9月2日に世界初公開された5代目パジェロで、小サイズは軽自動車規格の「パジェロミニ」となることが予想されている。
一方の中サイズで、その車名候補として巷で噂されているのが、1998年から2007年まで販売されていた「パジェロイオ」だ。かつて独特の立ち位置で支持を集めていたこのモデルを振り返ってみよう。
パジェロイオは、1998年6月にパジェロジュニアの後継として登場した。パジェロミニをベースに再設計・再開発されたパジェロジュニアとは異なり、パジェロイオはシャシー、ボディともに専用に開発された点が大きな特徴だ。デビュー当初は3ドア仕様のみだったが、わずか2カ月後の同年8月には5ドア仕様が追加されている。
ボディサイズは全長×全幅×全高=3675×1600×1700mm、ホイールベース2280mmとコンパクトにまとめられ、車格は5ナンバーサイズに収まる。前席重視のコンセプトと「ローアンドワイド」というスタイリングキーワードのもと、当時顕著になりつつあった消費者のクロカン離れも見据えた設計だったという。
搭載エンジンは1.8リッターの直4DOHC「GDI」で、最高出力130馬力・最大トルク18.5kgmを発生。電子制御4速ATと、三菱が「スーパーセレクト4WD-i」と呼ぶビスカスカプリング式のフルタイム4WDシステムが組み合わされた。価格は159万8000円からと、手の届きやすさも魅力のひとつだった。
絶妙な立ち位置で人気を博した
パジェロイオの4WDシステムは、本家パジェロのものを小型・軽量化して簡素化したもので、必要に応じてトランスファーレバーで駆動方式を切り替えることができた(一部グレードはセンターデフ式のフルタイム4WDを搭載)。本家パジェロのようにクロスカントリーSUVらしさのあるスタイルはそのままに、日常使いでも過不足のないサイズと経済的な1.8~2リッターエンジンを組み合わせたことで、本格クロカンばりのオフロード性能までは求めないものの、いざというときの余裕はほしいというファミリーユースの層から支持を集めた。
2000年には2リッターのGDIエンジンへの換装や、世界初の量産型ガソリン直噴ターボを搭載した「TR」の追加など、改良を重ねながらラインアップを拡充。2002年のマイナーチェンジで3ドア仕様とFR仕様が廃止され、以降は4WDの5ドア仕様のみとなった。
パジェロイオは欧州ではピニンファリーナが生産を担い「パジェロピニン」として、北米では「モンテロイオ」として販売されるなど、グローバルでも人気を博したモデルだった。日本国内での生産は2007年6月に終了し、9年6カ月という歴史に幕を下ろしたが、ブラジルなどでは大幅なフェイスリフトを受けて2014年まで愛され続けた。
当時のパジェロ(3代目)のスタート価格がほぼ300万円(のちに250万円に値下げ)だったのに対し、パジェロイオは160万円ほどから狙うことができた価格差も、独自の存在意義を支えていた。そして今、この構図がふたたび意味をもちつつある。今秋登場する新型パジェロはラグジュアリーさも備えた本格クロカンへと移行しており、未発表の価格も相応に上昇すると予想される。本家がより高価格帯へとシフトするほどに、手の届きやすい中間サイズのモデルへの需要は高まるはずだ。
新型パジェロイオ……となるかはわからないが、今後登場するパジェロブランドの中型モデルは、タイを中心に東南アジアで展開されており、自社製ハイブリッドシステムを搭載しているコンパクトSUV「エクスフォース」がベースになるのではという見方もある。
とはいえそれも予想の域を出ておらず、現時点で確定した情報は存在しない。その正体が明らかになるのはまだ先の話だが、かつてパジェロイオが担っていた「絶妙なちょうどよさ」を求める声は、今後も強まっていきそうだ。
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みんなのコメント
三菱嫌いな俺でも地上高たかいガチ四駆、
300-350万なら即買い。釣り専用にする。