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「ステイホーム」で需要増!? ルーフテントが外出自粛中に注目されたワケとは

■気軽にアウトドア? ルーフテントが再注目されるワケ

 昨今の新型コロナウイルスによる影響で、日本でも仕事やプライベートで「ステイホーム」が基本となりました。しかし、そのような状況下でも日本人のアウトドア熱はまだまだ冷めていないようです。

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 アウトドア熱が続いている要因として挙げられるのが、キャンピングカーのカテゴリーです。

 非常事態宣言下の2020年5月中旬、何軒かのキャンピングカー専門店に電話を入れてみましたが、世の中の動向には特に影響を受けていないと返答する店がほとんどでした。理由は「キャンピングカーは注文から納車までの時間が非常にかかる」ということにあるようです。

 キャンピングカーの多くは受注生産制で、そのほとんどがハンドメイドであるために、納車まで1年ほどかかることが珍しくありません。1台、1台、ユーザーのライフスタイルに合わせた仕様にすることも、製作に時間がかかるファクターのひとつです。

 ちなみに昨今では、中国でパーツの一部を生産するビルダーも少なくないため、このコロナ禍の影響によってパーツの輸入が遅れ、さらに完成までの時間がかかる可能性が出ているようです。

 コロナ禍の影響が少ないのは、これから納車するキャンピングカーの多くが約1年前に受注したものであるため、現在の景気動向に左右されず販売を続けられるのです。

 では、現在の受注はどうなっているのでしょうか。埼玉県内にある老舗のキャンピングカービルダーに聞いてみました。

「こういう時節ですが、商談は毎日入っています。テレワークになったことで、時間に余裕があるというのが多分にあるようです。

 キャンピングカーは仕様を決めるまでにそれなりに時間を要しますから、今のうちにじっくり検討しようというお客さまが多いようです。

 またキャンピングカーを購入する人は、すでに購入を決めて予算も確保していることが多いので、不景気が心配される現状でも、買い控えしようという気配はあまり見られません」

※ ※ ※

 キャンピングカーは2007年頃から日本での需要が右肩上がりに伸び始め、日本RV協会が2018年に発表したデータでは、2017年度で424億6975万円の総売上金額を記録するという成長産業です。

 価格帯は非常に幅広く、軽バンをベースにしたものは100万円台からトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」をベースにしたモデルは価格帯が400万円から500万円前後、さらにトヨタ「カムロード」などキャンピングカー専用シャシやトラックに居住シェルを搭載したキャブコンバージョン車は、1000万円弱となっています。

 ここ数年は、数千万円もする大型の輸入モデルも人気を博しています。コロナ禍による景気後退の影響は出ないといえませんが、概ね楽観視する空気が業界には漂っています。

 そんなキャンピングカー市場のなかで、ここ数年、需要が増加しているアイテムがあります。

 それは「ルーフテント」です。ルーフテントは車両のルーフキャリアに載せて使うもので、通常はルーフボックスのような形状をしています。

 ボックス型のシェルのなかにテントが入っており、L字形、もしくは扇形に展開することで、簡単に大人1名から2名が車中泊できる便利なアイテムです。

 ルーフテント自体は、決して目新しいものではありません。欧州や豪州などではメジャーなキャンプアイテムで、イタリア製の「オートホーム」などは1958年から生産。

 現在でも欧州や豪州の多くのキャンパーに愛用されています。日本で最初に流行したのは1980年代後半から1990年代にかけてのRVブームにおいてで、オフロード4WDやステーションワゴン、ミニバンに搭載しているユーザーをよく見かけました。

 自動車メーカーもそれに刺激され、マツダ「ボンゴフレンディ」などのポップアップルーフ車をリリースしています。

 そんなルーフテントが、30年以上の年月を経て、なぜまたブームの兆しを見せているのでしょうか。

 理由のひとつにキャンピングカー独特の諸事情があると、ルーフテントの輸入をおこなっている株式会社コイズミの宮田芳孝氏はいいます。

「第一の理由は価格です。キャンピングカーは、やはり購入するのに輸入車と同じくらいの予算をみなければなりません。

 バンコンであれば、500万円前後、キャブコンであれば1000万円弱。若年層やニューファミリーが簡単に購入できる金額ではありません。それに対して、ルーフテントは20万円から80万円ほど、圧倒的にリーズナブルです」(宮田氏)
 
 さらに納車待ちの時間が非常に長いキャンピングカーに対して、ルーフテントは愛車に取り付ける時間だけ。今すぐにオートキャンプに出かけたいというユーザーが、購入することが多いというのも頷けます。

「加えてキャンピングカーは、どうしても日常での使い勝手が悪いです。ルーフテントは収納すれば、普通のクルマと変わらないので、買い物やドライブにも気兼ねなく行けます。

 駐車場の心配もありません。最近では、レンターカー会社が購入するというケースが増えているのは、脱着にほとんど手間がかからないという理由があります」(前出・宮田氏)

■コロナ禍も再ブームに火を付けた?

 ルーフテントは手軽さがあるうえに、昨今のキャンプブームの追い風を受けて、ここ2年から3年ほどは市場が確実に拡大しているようです。

 別の輸入業者に聞いたところ、コロナ禍で外出自粛が続いている4月、5月中もコンスタンスに商品が売れているといいます。

「外出自粛中に『おうちキャンプ』というムーヴメントがありましたが、その影響もあるのでしょうか。愛車にすぐに付けたいからという問い合わせが、最近かなりありました。

 また、来たる自粛解除後のレジャーシーズンを考えているのかもしれません。コロナ禍の影響という点でいえば、おそらくルーフテントはますます需要を増やしていくのではないでしょうか」(輸入業者)

 今後、景気が悪くなるほど、リーズナブルに車中泊仕様にできるルーフテントが注目される可能性があるというのです。

 さらに、日本のオートキャンプの独自性も、ルーフテントの需要拡大を後押しするのはないかと分析します。

「日本人は移動や運転するのが好きな人種です。キャンピングカーは欧米のように同じ場所に長期宿泊して、長距離移動するようなシチュエーションには向いていますが、日本は数日もあれば北海道から九州に移動できます。

 しかも運転の楽しさを求めることが厳しいわけです。今後は『ゴージャスなキャンピングカーを買う』、『車中泊が快適にできる車種を買う』という選択肢のほかに、既存の愛車にルーフテントを付けるという選択をする人は確実に増えていくと思います」(輸入業者)。

 ちなみに、ルーフテントにはいくつかタイプがありますが、テントを展開したときにルーフからはみ出さないものを選んだ方がいいということです。

 理由は、車両のサイズからはみ出すルーフテントは、仮眠が可能な「道の駅」やSAなどで使用禁止になっていることが多いからだといいます。

 こうしたタイプのルーフテントは、結局はキャンプ場でしか使うことができず、行動をかなり規制されるようです。

 前出のコイズミでは、スズキ「ジムニー」などの軽自動車に装着できるモデルも独自に販売を開始しており、今後ますますルーフテントに注目が集まると予想しています。

 ただし、いくら機動性や使い勝手がいいとはいえ、世間の目は基本的にキャンピングカーと一緒。公共施設などでは、節度とマナーを守った使い方が必要になりそうです。

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