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【やはり、ライバルではなかった】ダイハツ・タフト独自路線 乗って聞いてわかった ハスラーとの明らかな差

掲載 更新 25
【やはり、ライバルではなかった】ダイハツ・タフト独自路線 乗って聞いてわかった ハスラーとの明らかな差

タフトに試乗 感じるある種の違和感

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】ライバルにあらず? タフトとハスラー【2台を比べる】 全198枚

text:Sho Tamura(田村 翔)

体温計測の結果は36.6℃。両手をしっかりアルコール消毒し、試乗に関する同意書に署名。周囲とソーシャルディスタンスを保ちながら、試乗に関する説明を受けた。

新型コロナウイルス拡大の影響を鑑み、自動車メーカー各社の報道陣向け公道試乗会の延期や中止が相次ぐ中、ダイハツが東京お台場のホテルを基点に「タフト」試乗会を実施した。

これまでタフトについては、オンライン会議システムを使い、ダイハツの製品企画担当者らと意見交換してきたが、試乗は今回が初めてだ。

用意された試乗車は、最上位グレードの「Gターボ」2WDと、ノンターボエンジン搭載の中位グレード「G」2WDの2種類。

まずは、フォレストカーキメタリックの「Gターボ」から乗った。

走り出して最初に感じたのは、視界に対する、ある種の違和感だ。

タフト最大のアピールポイントである、スカイフィールトップは、他に類のない運転感覚がある。

ダイハツによると、運転者が前方を向いた状態で、上下の視野は50~60°。一方で、運転者を支点としてスカイフィールトップを見ると上下86.5°の広がりがある。

また、スカイフィールトップは一般的なサンルーフと比べて、かなりフロントガラス側に配置されている。運転席からの天井を含めた前方視界が「なんだか、いつもの勝手が違う」ように感じる。

シェードを開閉 空間の強弱が楽しい

スカイフィールトップを満喫するため、お台場から東京ゲートブリッジに向かった。

眼下には、東京オリンピックのボート・カヌーの競技会場。頭上には、羽田空港への最終着陸準備が整った大型旅客機のお腹が見える。

気分はまるでオープンカーだ。むろん、スカイフィールトップ自体が開閉することはないのだが。

そんなふうに感じるさせる理由について、わかったような気がした。それは、ルーフ自体の低さだ。

東京ゲートブリッジ走行中に、スカイフィールトップのシェードを閉めてみると、一気に車内が狭く感じる。

ボディデザインでのウエストラインがかなり高く、いわゆる上屋(うわや)が小さいことが、タフト独特の雰囲気を醸し出している。

ただし、それは単なる狭さとか、息苦しさではなく、コックピット感につながっている。

そうした独特の空間が、スカイフィールトップによって、さらに大きく変化する。そうした、人が感じる空間の強弱感が、実に楽しい。

空間の楽しさは、外装や内装の造形だけで実現しているのだはない。

走りの楽しさも大きく影響してしている。

クロスオーバーSUVなのに人馬一体

Gターボは実に、スカイフィールトップとの相性が良い。

2500rpmからジワリと広がるトルク感が、タフト全体の楽しい世界感を演出している。

もう少し踏み込んでいうと、走り全体に人馬一体感があるのだ。

新型プラットフォームのDNGAによって、現行タントは先代と比べてカッチリした走り味となっただが、タフトはそうした基盤を継承したうえで、ターボエンジンとの相性が良い。

パワステはソフトタッチだが、それがまた、スカイフィールトップとの相性が良い。

今回はAWD車が準備されていなかったが、あくまでもイメージでの話だが、スカイフィールトップとは2WDの方が相性が良さそうに思う。

また、後席に座ってみると、頭上にスカイフィールトップがなくても、視線の先にスカイフィールトップがあるだけで、開放感と一緒に楽しさを感じる。

一方、ノンターボエンジンは3000rpmから伸び感が心地良い。少し気になったのが、アクセルを強めに踏んで加速した際にCVTから聞こえる高周波音だ。「ノンターボ用機器の特性」(ダイハツ関係者)という。

個人的には、スカイフィールトップを活かす人馬一体感をしっかり味わえるGターボを選びたい。

実質的にハスラーとはライバルにあらず

今回試乗して、改めて実感したのは、タフトとスズキ「ハスラー」はライバルではない、ということだ。

ハスラーも、パッと見た目は上屋が小さく見えるが、車内空間の雰囲気はタフトとかなり違う。ハスラーは、オーソドックスな軽SUV。

対して、タフトはまさにクロスオーバーSUV。

また、オフロード走行に対する考え方も、搭載機器、カタログや商品紹介ホームページの訴求方法、さらにオンラインでのエンジニアとの意見交換を通じて、明らかな違いがあると確信した。

実際、ダイハツとスズキそれぞれの販売店から「価格帯はかなり近い設定だが、ユーザーはあまり重なっていない」という声が多いようだ。

ダイハツによると、タフトは発売1か月で月販目標台数の4.5倍となる1万8000台を受注。客層は、男女、年代を問わず幅広い。

外装色は、フォレストカーキメタリック、レイクブルーメタリック、サンドベージュメタリックと新色が人気。

また、フロントグリルのイメージが変わる、ディーラーオプションのメッキパックの装着率が約5割に達した。

購入した動機では、独特の外装デザインやスカイフィールトップが気に入った、またDNGAによる走りを指摘する声が多い。

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みんなのコメント

25件
  • これだけ提灯記事を乱発してもハスラーに完敗したのが確定したんですね。
  • さんざんハスラーのライバル車で推してきながら、月間販売台数で勝てないと見るや「ハスラーはライバルではない(キリッ」
    もうね、言葉も出ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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