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【懐かしの国産車05】4代目にフルチェンジした日産シーマは「シーマ現象」の再来を目指した

掲載 更新 21
【懐かしの国産車05】4代目にフルチェンジした日産シーマは「シーマ現象」の再来を目指した

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「日産 シーマ(4代目)」だ。

日産 シーマ(4代目:2001年)
日産のフラッグシップ サルーン、シーマが2001年の初頭に4代目にフルモデルチェンジされた。前年の2000年夏にフルモデルチェンジされたライバルのセルシオは、従来型のイメージを比較的キャリーオーバーして登場したのに対し、新型シーマは従来型をブレークスルーして登場した。静かに、しかも速く、ライバルの凌駕を目指すという新型シーマに、まずは試乗してみることにしよう。

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新型シーマの堂々たるスタイリングは、日産のフラッグシップ・サルーンにふさわしい、なかなか好感の持てるものだ。ディテール的には、「フロントまわりがメルセデス風・・・」とか、「リアまわりがジャガー風・・・」などと揶揄する人もいるようだが、全体のまとまりは悪くない。ただ、最近の日産車に共通の2分割グリル風の顔付きは採用されなかった。やはりVIPには、あの顔付きはまだ受け入れられにくいのだろうか?

今回の試乗車は、オーナードライバー用としてはトップグレードにあたる450XV。カーナビはもちろん、ホログラフィックサウンドシステム、サイド&カーテンエアバッグ、トラクションコントロールなど、安全&快適装備はほとんど何でも揃っている。インテリアは、オプション設定のエクリュというベージュ系の本革と白木調のウッドパネルの組み合わせで、今までの国産車にはない色合いだ。明るい雰囲気で、VIP用はもちろん、パーソナルユースにも似合いそうだ。

室内空間は前後とも余裕があるが、リアシートはセパレート風の形状なので大人3人が座ると中央の人はちょっと辛い。2人でゆったり座る方が快適だ。ただし、いくらリアシート優先のクルマとはいえ、後席から(おそらく)オーナーが助手席のスライド&リクラインを勝手に?操作できるのは、ちょっと横暴な気がしないでもないのだが・・・。

4.5LのV8ユニットは恐ろしく静かで、アイドリング静止時はエンジンが掛かっていないのかと錯覚するほどだ。そっとアクセルを踏んでも発進加速はスムーズだが、その気になって踏み込むと暴力的な加速も見せる。ATにはマニュアルシフト用のゲートがあるのだが、なぜかこれが右側ではなく左側にある。右ハンドルなのに、なぜ?と思ったが、それが必要ないほどのドライバビリティを味わうと、納得もさせられてしまう。マニュアルモードで運転していても、ある程度の回転数に達すると自動的にアップシフトされ、停止時はメーターパネルのインジケータの表示は「5」のままでも、1か2にシフトダウンされている。

ハイパワーなエンジンを搭載しているとはいえ、シーマはスポーツサルーンではない。したがって、コーナリング時のロールはそれなりだが、それでも不快なレベルではない。むしろコーナーからの立ち上がり加速や高速でのキックダウンによる加速はハンパではないから、スローイン・ファストアウトの公式どおり走る方がジェントルでスムーズだ。5速100km/hのエンジン回転数は1800rpmほどというハイギアードで、高速クルーズは静かに快適で、しかも速い。

新型シーマの初期受注は好調だという。「フォース」を得た新型シーマは、果たしてセルシオ「帝国」にどこまで対抗できるのだろうか。

■日産 シーマ 450XV 主要諸元
全長×全幅×全高:4995×1845×1490mm
ホイールベース:2870mm
車重:1770kg
エンジン形式:V8・4バルブDOHC・FR
排気量:4494cc
最高出力:206kw(280ps)/6000rpm
最大トルク:451Nm(46.0kgm)/3600rpm
ミッション:5速AT(マニュアルモード付き)
タイヤ:225/55R17
当時の価格:615万円

[ アルバム : 日産 シーマ(4代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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