元F1最高経営責任者であるバーニー・エクレストンは、もしメルセデスが2020年末にF1を撤退したら、ルイス・ハミルトンはF1キャリアを終わりにすべきだと考えている。
メルセデスは、2020年シーズン終了後にF1を撤退する可能性を何も示してはいないが、彼らがグランプリを去る可能性が否定されているわけでもない。
2021年に向けF1ドライバー市場に大きな動き「大勢がすでに交渉をスタートしている」とハミルトン
自動車業界のパラダイムシフトは、F1とメルセデスとの関連性が薄くなる可能性をほのめかしている。過去6年間において、6年連続のコンストラクターズおよびドライバーズタイトルを獲得するという圧倒的な成功をF1で収めたことで、メルセデスは必然的にその使命を完了したとも言える。
さらに、チーム代表を務めるトト・ウォルフがメルセデスの指揮を離れ、現在のF1のCEOであるチェイス・キャリーからF1の指揮権を引き継ぐという噂が広がっている。
エクレストンの考えでは、もしハミルトンが2020年に7度目のタイトルを獲得してミハエル・シューマッハーの記録に並び、メルセデスがF1から撤退したら、ハミルトンはフェラーリでの最後の挑戦を求めるよりも、引退するべきだという。
「経営層トップに交代があったが、新しい人々は以前の人々がそうだったようにF1にあまり熱心ではない」とエクレストンはインテルラゴスで『Daily Mail』に語った。
「メルセデスが撤退しても私は驚かないだろう」
「彼らは来年の終わりまでに7度目の世界タイトルを獲ると思っているかもしれない。その後も(F1に)留まる必要がなぜあるのだろうか?」
「もし私がルイスだったら、『僕はまたタイトルを獲得した』と思って、それで止めにするだろう。もしシャルル・ルクレールがフェラーリに残るのなら、私は彼がルイスに勝つほうに賭ける。必ずしも彼のほうが優秀だとは言えないかもしれないが、チームのなかで確固たる地位を築いている」
「フェラーリは奇妙な仕事場だ。ルイスはイタリア語を話さないので、彼らはルイスをまったく受け入れないかもしれないし、とても気にいるかもしれない。だが私は彼がメルセデスでやっているような優れた仕事を、彼自身のためにも、F1のためにも、できるようになるとは思わない」
ハミルトンのメルセデスとの現在の契約は2020年末で終了する。だがメルセデスの将来にかかわらず、エクレストンはフェラーリがハミルトンを起用する確率については確信を持っていない。エクレストンは、フェラーリがレッドブルとの契約が来年末で完了するマックス・フェルスタッペンの起用を希望するかもしれないとほのめかした。
「もしフェラーリにルイスか、マックス・フェルスタッペンかの選択肢があったら、彼らはマックスを選ぶと思う。シャルルを選ぶのと同じ理由だ」
「セバスチャン・ベッテルやルイスにはこの先あと数年しかないだろうが、若手のふたりには10年以上の時間があるだろう。ルイスも含め、今のところマックスが最高のドライバーかどうかは定かではないがね」
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