5月30日、富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『NAPAC富士24時間レース』の公式予選が行われ、ST-Xクラスの33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/トム・カレンダー/元嶋成弥)が2年連続の総合ポールポジションを獲得した。
3月のシーズン開幕から2戦を終えた2025年のスーパー耐久。5月8日の公式テストを経て迎えるのは、シリーズのハイライトとも言える富士24時間レースだ。今年も10クラス60台の参戦車両と24時間レースならではの助っ人ドライバーで盛況をみせている。
【正式結果】2025スーパー耐久第3戦富士24時間 公式予選
すでに前日の29日(木)からスポーツ走行やSTEL(スーパー耐久エントラントリーグ)専有走行セッションで走行を開始するマシンがいるなか、レースウイークは30日(金)に公式予選を迎えた。
この日は朝から強い雨が降っていたが予選を前に雨は止む。12時からの予選はウエットパッチが残っていたためウエット宣言が出されるなかで始まったが、各車ともドライタイヤでコースに出ていく。
6台が総合優勝を賭けて争うST-Xクラスでは、まずAドライバー予選で666号車seven x seven PORSCHE GT3Rを駆るBANKCYが1分40秒816のトップタイムを記録するも、この富士24時間から今季の参戦を始める81号車DAISHIN GT-R GT3の大八木龍一郎が1分40秒784で上回る。
しかし、最終盤のアタックで速さをみせたのは33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3のリー・ジェフリーとなり、残り2分ほどのタイミングで1分40秒612のトップタイムを記録。そのままAドライバー予選を首位で終えた。
33号車クラフトバンブーは続くBドライバー予選でも太田格之進が速さをみせ、最終アタックで1分38秒884を記録。ただひとり1分38秒台のタイムをマークし、AドライバーとBドライバー合算での3分19秒496で2年連続の総合ポールポジションを獲得した。2番手は0.637秒差で81号車DAISHIN GT-R、3番手は101号車Hitotsuyama Audi R8 LMSが続いている。
Bドライバー予選の最終アタックでトップに立った太田は、ポールポジションを喜びつつ「決勝は24時間レースなので、トラブルなどを含めて何が起きるか分かりません」と気を引き締め、シリーズ最長の一戦に向けて慎重姿勢を崩さない。
「クルマの仕上がりは悪くないと思います。ドライバー面では僕が先頭に立ち、今回初めてチームに加入するふたりをサポートしています。今回はいつも以上にチームがひとつになって取り組めている感じがあります」
「ただ、耐久レースでいちばん重要なことは『ペナルティを受けないこと』『接触しないこと』です。そういった意味では、意思伝達などを本当に細かく行い、ミスをなくしつつ自分たちのレースに集中したいです。自分たちがしっかりとやれることを行うことができれば、チャンスはあると思っています」
GT4規格車両9台がエントリーするST-Zクラスは、Aドライバー予選では22号車EBI GROUP Cayman GT4 RS CSの北園将太がまずは1分47秒574の首位タイムで終える。
しかし、Bドライバー予選では25号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4の名取鉄平を筆頭に、20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zの平峰一貴、21号車Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4ショーン・ウォーキンショー、22号車EBI Caymanの久保凜太郎という5台がコースレコードを更新する熾烈な争いが繰り広げられた。
その結果、ST-Zクラスのポールポジションは25号車raffinée Zが獲得することになった。0.184秒差の2番手は22号車EBI Cayman、3番手はディフェンディングチャンピオンの52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2のトップ3がつけた。なお、5号車マッハ車検 GR Supra GT4 EVO2は最低重量違反により予選タイム抹消のペナルティが科されたが、車検合格を条件にグループ最後尾グリッドからの決勝出走が認められる。
19号車BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRと98号車WAIMARAMA Elantra N TCRの2台が争うST-TCRクラスは、98号車エラントラが富士24時間初ポールを獲得。おなじく2号車シンティアム アップル KTMと47号車D'station Porsche 992の一騎打ちになるST-1クラスは、井田太陽と加藤寛規がアタッカーを務めた2号車KTMに軍配が上がった。
ST-2は今回から新フロントバンパーを投入した743号車honda R&D Challenge FL5が、2番手の6号車新菱オートDXL☆ネオグローブEVOXを0.013秒の僅差で下しチーム初ポールポジションを獲得した。ニッサン・フェアレディZニスモRCとレクサスRC350が争うST-3クラスは、16号車の岡部自動車フェアレディZ34がトップ、39号車エアバスター WINMAX RC350 TWSが2番手に続いている。
9台が参加するST-4クラスは、Bドライバー予選で清水英志郎がコースレコードを更新した884号車シェイドレーシング GR86がクラスポールに。2番手にはおなじくBドライバー予選で菅波冬悟がレコードタイムを記録した3号車ENDLESS GR86がつけた。今季からのニューマシンである37号車DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター、AutoLabo Racingの290号車スズキ・スイフトスポーツはクラス8、9番手となった。
今季から駆動方式別にクラスが分けられたST-5では、4号車THE BRIDE FITが全輪駆動ST-5Fのトップ、その直後には88号車村上モータースMAZDAロードスターがST-5Rの首位で、それぞれクラスポールポジションを獲得している。
開発車両が参加するST-Qクラスのトップは61号車SUBARU HighPerformanceX Future Conceptとなり、ST-2クラスに割って入る総合23番手に入った。その直後には28号車TGRR GR86 Future FR conceptが総合24番手で続き、クラス2番手を確保した。
今季初登場となった水素エンジン搭載の32号車TGRR GR Corolla H2 conceptは、MORIZOがドライブ中のAドライバー予選でマシンにトラブルが発生したが、Bドライバー予選に向けて解決を行い、佐々木雅弘が1分59秒025というタイムを記録している。
多くの注目マシンやドライバーが参戦する2025年の『NAPAC富士24時間レース』は、明日31日の15時に長きにわたる戦いの幕が上がる予定になっている。
[オートスポーツweb 2025年05月30日]
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