F1ドライバーはレース後にFIAによって体重測定が行なわれ、その後紙のレシートのようなものが手渡される。その場面を目にしたことがある者は少なくないだろう。
小さく、一見すると取るに足らない紙切れ──しかしF1では、どんなに小さなディテールにも文字通り“重み”がある。
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ドライバーはレースを終えてマシンから降りると、すべての装備を身に着けたまますぐにFIAの体重計へと向かう。テレビ中継でも、FIAの担当者が20人全員のドライバーに体重測定を促す様子が映し出されるが、これは技術規則に適合しているかどうかを確認するための重要な手続きだ。
FIAは、レーシングスーツ、グローブ、ヘルメット、シューズ、HANSデバイスといったすべての装備をつけたドライバーの重量を最低82kgと定め、その上でドライバーとマシンを合わせての最低重量を800kgに設定している(2026年からは768kgに引き下げられる予定)。そのため装備付きで82kgを下回るドライバーは、コクピットにバラストを追加することで補うことになる。
コンマ1秒の差で勝敗が決まるレースの世界においては、1グラムの違いさえも無視できないが、その上でチームはレース中の体重減少も想定しなければならない。たとえばカタールGPのような猛暑においては、ドライバーが発汗によって2~3kgほど体重が減ることもある。それでも、レースを終えた時点では800kgを下回っていないようにしないといけない。
レース後の体重測定は最終的にふたつの目的を果たす。ひとつは言うまでもなく、レギュレーションを遵守しているかどうかの確認。そしてもうひとつは、ドライバーの健康状態を把握する手がかりとしての役割だ。チームやフィジオ(いわゆるトレーナー)はこの数値をもとに、水分補給や栄養補給など、回復のためのアプローチを決定する。そこで登場するのが、ドライバーに手渡される紙なのだ。
ドライバーが体重計から降りると、小さなレシートが手渡される。そこには小数点以下まで正確な体重が記されている。これはドライバーやチームが測定値に異議を申し立てる場合や、再測定を希望する際の証拠としても使える。
ただこの伝票がその後どう扱われるかについて、FIAとして明確な決まりはない。多くの場合このレシートはドライバーのフィジオの手に渡る。彼らは測定には立ち会っていないため、この紙が水分不足の把握や栄養補給の調整など、レース後の体調管理プランを立てるうえで重要なデータとなるのだ。
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