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三菱「エクスパンダークロス」が日本でもウケそう! ASEAN諸国で人気の7人乗りクロスオーバーMPV【日本未発売のクルマたち#12】

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三菱「エクスパンダークロス」が日本でもウケそう! ASEAN諸国で人気の7人乗りクロスオーバーMPV【日本未発売のクルマたち#12】

全長4595mmのボディはトヨタ・ノア/ヴォクシーに近い

2017年にインドネシアで発表された「Xpander(エクスパンダー)」は、スタイリッシュでルーミーなMPV(マルチパーパスビークル)と、タフでダイナミックなSUVを融合せさせたクロスオーバーMPV。車名は英語で「拡大する」や「発展する」「進化する」を意味するexpand(エクスパンド)に由来する。
同車を生産するインドネシアでは2018年度に約10万4000台の販売を記録し、同国のカー・オブ・ザ・イヤー2018に輝くなど、幸先のいいスタートを切った。同モデルは現在、タイやベトナム、フィリピン、マレーシアといったアセアン諸国をはじめ、中東や中南米といった地域にも導入されている。
今回ご紹介するエクスパンダークロスは、2019年11月に発表された派生車種。SUVの力強さをさらに強調したエクスパンダー・シリーズの最上位に位置づけられるモデルだ。
2022年のマイナーチェンジを受けて、デザインはより力強く、洗練されるとともに、フロント左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)等の採用により、走行時の安心感や乗り心地を向上させている。

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ボディサイズは全長4595×全幅1790×全高1750mmで、ホイールベースは2775mm。この寸法は日本で確かな支持を得ているトヨタのミニバン「ノア/ヴォクシー」に近い。ノア/ヴォクシーの方が全長で100mm、全高で145mm大きい一方、全幅はエクスパンダークロスの方が60mmワイドだ。ホイールベースはエクスパンダークロスの方が75mm短い。
最低地上高はベースのエクスパンダーより20mm引き上げられ、225mmを確保(一部市場では220mm仕様も設定)。荒れた路面や浸水した道路などでの走破性がさらに向上した。
エクスパンダークロスの追加も手伝って、エクスパンダー・シリーズの2022年度のグローバル販売台数は13万台以上にのぼった。この実績は当時、「トライトン」や「アウトランダー」に続く3番目。世界戦略車として三菱自動車の成長を牽引している。


「ダイナミックシールド」のフロントマスク、Tシェイプデザインの前後ライトを採用

フロントマスクはデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、台形モチーフの大型グリルとガードバー形状のバンパーを組み合わせることで、SUVらしい力強さがさらに強調された。
ヘッドライトはワイド感を強調する特徴的なTシェイプデザインを採用。従来はヘッドライトユニットの下に配置していたターンランプを上部のポジションランプに組み込み、優れた被視認性を発揮する。従来モデルより前後合わせて95mm延長したオーバーハングと、厚みを増したエンジンフードにより、プロポーションはダイナミックさと安定感がさらに増した。
前後スキッドプレートやドアガーニッシュはグレー塗装によって立体感を持たせることで、SUVらしいスポーティさと力強さを表現。ブラックのルーフレールは全体の印象を引き締めるのにひと役買っている。立体的な形状のテールゲートが目をひくリヤビューは、水平基調のTシェイプテールランプによって、ワイドで安定感を感じさせる。


インテリアは室内の広がりを強調するとともに、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の「ホリゾンタル・アクシス」コンセプトのインストルメントパネルが特徴的。マルチファンクションステアリングホイールや8インチカラー液晶メーター、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応した9インチタッチスクリーンを採用し、先進感のある空間となっている。1列目から3列目まで、すべての列にUSB端子やドリンクホルダーが備わり、利便性も良好だ。
2-3-2レイアウトの7人乗りキャビンは、MPVを名乗るにふさわしい実用性が与えられている。2列目シートは6:4分割、3列目シートは5:5分割の可倒機構を備え、荷物の大きさや形に合わせてアレンジ可能。大きな荷物を積む際は、2、3列目シートを折りたためば段差や隙間のないフラットかつ広大なスペースを作り出せる。さらに、2列目中央のシートバックは、倒すとアームレストとして使用できるだけでなく、2列目両サイドに乗車スペースを確保しつつ長尺物が積み込める。


105ps/141Nmの1.5L直列4気筒エンジンを搭載。2024年に1.6Lハイブリッド仕様が登場

パワートレインは、最高出力(105ps)、最大トルク141Nm(14.4kgf-m)を発揮する4A91型1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに、5速MTまたは4速AT(一部の市場ではCVT)を組み合わせ、前輪を駆動する。インドネシアでの販売価格は3億3800万ルピア(邦貨換算約316万円)~。
2024年2月にはハイブリッドEVモデル「HEV」がタイで発表。このHEVモデルはベースのエクスパンダーにも設定された。
HEVモデルは、三菱が得意とする電動化技術と四輪制御技術を融合することで、エクスパンダー・シリーズの魅力をさらに高めている。プラグインハイブリッドEV(PHEV)から派生した新開発のHEVシステムによって、電動車ならではの環境に優しく気持ちのいい走りを実現。FF方式の2WDながら、AYCをはじめとした独自の四輪制御技術による意のままで安全・安心な走りが追求されている。なお、HEVモデルの最低地上高は205mmに設定されている。
ハイブリッドシステムは新開発の1.6リッター直列4気筒「MIVEC(マイベック)※」エンジン(95ps/134Nm)に、116ps/255Nmを発するモーターと容量1.1kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。
※Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control systemの略称。三菱自動車の可変バルブタイミング機構の総称


HEVシステムは「EV」「ハイブリッド」「回生」の3モードを設定。発進時や低速域では、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動するEVモードによって、電気の力だけで走行。登坂時や加速時は、エンジンを発電用として動かして駆動用バッテリーの電力と合わせてモーターで走行し、高速域では、エンジンの動力で走行してモーターがアシストするハイブリッドモードに切り替わる。
そして回生モードでは、減速時に回生ブレーキによって減速エネルギーを回収して電力変換し、駆動用バッテリーに蓄電。PHEV派生のHEVシステムとして、静かでクリーンな走りと、電欠の心配なく長距離ドライブを楽しめるHEVならではの便利で快適な走りが両立している。
走行モードは、日常走行でのバランスが取れた「ノーマル」、ワインディングロードなどでキビキビとした走りと意のままのハンドリングを実現する「ターマック」、未舗装路で滑りやすさを抑えて安心感のある操縦性を発揮する「グラベル」、ぬかるんだ悪路でも力強い走破性を発揮する「マッド」、そして大雨などでもタイヤのスリップを抑えて高い安定性を発揮する「ウェット」の5モードを設定。これにEV走行用としてバッテリーからの電力でモーター駆動する「EVプライオリティ」、バッテリーに充電する「チャージ」を加えた計7モードだ。
HEVモデルは三菱のタイにおける生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・タイランドのレムチャバン工場で生産されている。同国におけるエクスパンダークロスHEVの販売価格は961,000バーツ(邦貨換算約464万円)。トリムバリエーションとして、専用デザインバンパーやブラックパーツなどによってスポーティなルックスを強調した「プレイ」が981,000バーツ(同約474万円)で用意されている。
SPECIFICATIONS
三菱エクスパンダークロス|Mitsubishi Xpander Cross
ボディサイズ:全長4595×全幅1790×全高1750mm
ホイールベース:2775mm
最低地上高:220mm(MT)/225mm(AT)
最小回転半径:5.2m
乗車定員:7人
総排気量:1499cc
エンジン:直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力:77kW(105ps)/6000rpm
最大トルク:141Nm(14.4kgf-m)/4000rpm
トランスミッション:5速MT/4速AT
駆動方式:FF
0-100km/h加速:12.7秒(MT)/15.4秒(AT)
最高速度:170km/h
複合モード燃費:14.9km/L(MT)/14.3km/L(AT)
※諸元は南アフリカ仕様

文:くるくら
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