FIAとF1が、7月11日、2025年F1スプリントカレンダーを発表した。来年は今年同様、24戦中6戦がスプリントフォーマットで開催される。
スプリント制は、週末のなかに100kmのレースとそのための予選を組み込むもので、年々細かい修正が加えられ、今年は金曜FP1の後にスプリント予選、土曜日にスプリントと本戦用予選、日曜日に決勝というスケジュールが採用されている。
F1が2025年シーズンのカレンダーを発表。全24戦、日本GPは第3戦として4月4~6日に開催へ
スプリントフォーマット導入から5シーズン目となる2025年にスプリント会場として選ばれたのは、第2戦中国、第6戦マイアミ、第13戦ベルギー、第19戦アメリカ(オースティン)、第21戦ブラジル、第23戦カタールだ。
ブラジル/サンパウロは2021年以来、毎年スプリント制で開催されている。中国とマイアミは今年に続き2年連続、オースティンとカタールは3度目の開催となる。今年と異なるのは、オーストリアが外れ、ベルギーで2023年以来初めてスプリント制が導入されることだ。
F1スプリントは2021年の導入以来、高い人気を示し、従来の放送、デジタル、ソーシャルプラットフォームのすべてで高い数字を達成していると、F1は述べている。2024年中国GPのスプリント予選とスプリントレースのライブ視聴者数は、開幕2戦のプラクティスセッションと比較して、上位15マーケットで40パーセントの増加が見られたという。マイアミでのスプリントのライブ放送は、ESPNで94万6000人の視聴者を集め、2021年にこのフォーマットが導入されて以来、アメリカでのスプリント視聴者数としては過去最大を記録。今年のオーストリアでは、スプリント予選のライブ視聴者数がそれ以前のヨーロッパラウンド2戦のFP2セッションと比較して76パーセント増加した。
2023年にはアゼルバイジャンとベルギーが、それぞれ15パーセントと22パーセントの増加を記録した。
F1の会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、「スプリントはF1において大成功を収め、すべてのファンにより多くのトラック上のアクションとレースを提供している」とコメントした。
「視聴者データ、金曜日のファンの来場者数、プロモーターやパートナーの反応から、成功である証拠を確認している」
「2025年にF1が75周年を迎え、我々は素晴らしい歴史を祝うことになるが、一方で、成長し多様化するファン層に最高のものを提供するために、常に前を向き、革新し、改善しなければならない」
「スプリントは、チャンピオンシップを尊重しつつ、スポーツに新しい要素を取り入れた素晴らしい例である。2025年にスプリントを開催する6つの会場に感謝し、シーズンを通して行われるこの素晴らしいイベントを楽しみにしている」
FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、「FIA F1世界選手権が75周年を迎える2025年に、スプリントが競技に組み込まれてから5年目を迎える」と語った。
「その後、F1との強力な協力関係とすべてのチームのインプットにより、いくつかの異なるバージョンを経て、規則と形式が進化し、今日のエキサイティングで人気の高いスプリントが誕生した」
「2025年の6つのイベントは、再び興味深いサーキットで行われ、シーズンを通してファンにより多くのアクションを披露することになるのは間違いない」
来年のスプリントフォーマットのレギュレーションが再び変更される可能性はあるが、今回の発表ではそれに関する言及はなかった。
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