世代ごとに国産車初や世界初のメカニズムやテクノロジーを採用
4月11~13日に幕張メッセで開催された『オートモビルカウンシル2025』には4社の日本車メーカーが出展した。ここでは、本田技研工業(以下、ホンダ)のブースと展示車について紹介しておこう。
【画像】オートモビルカウンシル2025のホンダ・ブースを紹介 全40枚
他の日本車メーカーのブースは、過去の象徴的なコンセプトカーや歴代のエポックメーキングなクルマ、それに現行モデルを対峙させるような展示が見られた。また、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が関わったモデルがないホンダゆえ、氏に関連した展示もなかった。
それでも、ホンダのブースは注目を集めていた。それは、今年(おそらくは秋ごろと噂されている)新型プレリュードをメインステージに、その前には初代から5代目までの歴代プレリュードをズラリと並べたから。さながら『プレリュード祭り』を展開していたのだ。
プレリュードというと、大ヒットした2代目や3代目のイメージから『デートカー』、あるいは『デザインコンシャスのスペシャルティクーペ』と思われがちだが、実は世代ごとに国産車初や世界初のメカニズムやテクノロジーを採用している。
そのフィロソフィーは、新型プレリュードにも受け継がれている。2023年のジャパン・モビリティショーでワールドプレミアされて以来、プロトタイプの試乗やインテリアの公開など、さまざまなメディアに紹介されて注目を集めている新型プレリュード。その全貌が公開されるのは、もうすぐだ。
初代ホンダ・プレリュード
1978年に登場した初代プレリュードは、ホンダとしては1974年に販売終了した145クーペ以来の、久々のクーペモデルだった。当時のシビック(2代目)をベースにしているが、ボディ剛性は強化されていた。
全長は4090mmとコンパクトだが、全幅は1635mmと当時のクルマとしてはワイドなほうであり、全高も1290mmにおさえられたロー&ワイドなプロポーションがスペシャルティクーペらしかった。
日本車初の電動開閉サンルーフや、スピードメーターとタコメーターを同心円状に配した集中ターゲットメーターの採用などで注目されたが、日本での人気は今ひとつで、むしろヨーロッパなど海外で人気が高かった。
2代目ホンダ・プレリュード
1982年に『FFスーパーボルテージ』というキャッチコピーのもと、ラヴェルの『ボレロ』をBGMとしたTVコマーシャルとともに登場した2代目プレリュード。
当時流行していたリトラクタブル式ヘッドランプや低いボンネットなど、スポーツカーと見紛うようなプロポーションは、2ドアクーペというボディスタイルこそ先代と共通なものの、まったく別ものに進化していた。
そのスタイリングは女性からも人気を集め大ヒットモデルとなり、『プレリュード=デートカー』というイメージを世の中に定着させた。
メカニズム的にはダブルウィッシュボーンのフロントサスペンションや国産車初の4輪ABS(アンチロックブレーキ、当時はA.L.B.と表記)も採用し、単なるデートカーではないことも示していた。
3代目ホンダ・プレリュード
1987年、3代目にフルモデルチェンジされたプレリュードは、2代目の正常進化版ともいえるだろう。
スタイリングは先代同様のリトラクタブル式ヘッドランプを採用したキープコンセプトだが、先代より85mm長く5mmワイドながら全高はそのままという、超偏平エアロスタイルとなった。
サスペンションはリアにもダブルウィッシュボーンを採用し、またステアリング操作量に応じて後輪を操舵する世界初の4WS(4輪操舵システム)など、数々の新技術を導入していた。
パワーユニットには、先代の後期型から搭載されていた2LのDOHCとSOHCを搭載。インテリアはスポーティなイメージでまとめられていた。
4代目ホンダ・プレリュード
1991年、4代目にフルモデルチェンジされたプレリュードのキャッチコピーは『フューチャリスティック・スペシャリティ』。スペシャルティ色が強かった先代からスポーティクーペへと性格を変えた。
リトラクタブル式から固定式になったヘッドランプに、F1のフロントノーズを彷彿とさせるボンネットからのプレスラインなども、そのイメージを増幅している。テレビCMには、アイルトン・セナも登場した。
先代より80mm短いが70mm幅広く、5mm低いワイド&ショートなフォルムに、最高出力200psを発生する2.2LのDOHC VTEC(可変バルブタイミングリフト機構)エンジンも初搭載。運転席&助手席SRSエアバッグ装着車も設定された。
5代目プレリュード
1996年、5代目にフルモデルチェンジされたプレリュードは、再びスペシャルティ色を強める。2ドアノッチバッククーペというボディスタイルは踏襲し先代より80mm長いが、逆に15mm幅を狭め、車高は25mm高めるなど、スペシャルティクーペとしての居住性も考慮したスタイルとなった。
少し縦長のヘッドランプも特徴的だった。トップグレードには220psを発生する2.2LのDOHC VTECを搭載し、左右への駆動力配分により優れた旋回性能を実現するATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム)を世界で初めて採用した。
しかし、既にクルマの主流はSUVやミニバンへと移行しており、2000年9月に生産を終了し、プレリュードはフェードアウトする。
6代目新型ホンダ・プレリュード
2023年のジャパン・モビリティショーで『プレリュード・コンセプト』としてワールドプレミア。市販に向けて開発中とされ、昨年末には2025年発売予定と発表された。
同時にパワートレーンはハイブリッドのe:HEVを搭載し、リニアシフトコントロールを進化させた『S+モード』を搭載すると発表。メディアに向けてプロトタイプの試乗やインテリアの公開などが行われている。
大空を飛翔するグライダーをイメージしたというスタイルはシンプルな面で構成され、歴代のプレリュードは2ドアノッチバッククーペだったが、新型ではテールゲートを備えた3ドアファストバッククーペとなった。
日本だけでなく海外からも注目されており、その正式デビューが待ち遠しいところだ。
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