ルノーのダニエル・リカルドは、ドライバー以外の他の仕事をしようとは思っていないが、現在のF1のある一面について、他のドライバーと同じように残念に感じていることがあるという。
7度のグランプリ優勝経験者であるリカルドは、F1のなかでも最も人気のあるドライバーだ。話題となったレッドブルからルノーへの移籍を果たし、中団グループに降格しても、リカルドの満面の微笑みはその魅力を失っていない。
「僕はオーストラリアで太陽の下で育った。そうしたことが性格を少しハッピーなものにしたと思うよ」とリカルドは自身が絶えず陽気であることについて、『The Daily Show』のトークショーホストであるトレバー・ノアに語った。
「僕は夢に見ていた仕事をしている。時にはそのことを思いださなければいけない。懸命に競争をしてそのことにとらわれていると、忘れてしまうんだ。全体的な視点のようなものをね」
「これは僕の夢の仕事なんだ。僕はマシンで走るために世界中を旅しているけれど、素晴らしいものだよ。あちこちに変化があるんだ」
しかしながら、F1に情熱を持つリカルドでも、当然ながら不満を抱いている事実がある。それはF1ではいまだに誰が最速のマシンを得ているかということが、大きく影響するということだ。
「僕が選んだ仕事のなかで、気に入らないことといえばおそらくその部分だ」
「残念ながら、テニスみたいにはいかない。テニスではなんでもラケットのせいにできないからね。F1はマシンが大きく影響する。でもそういうスポーツなんだ。だからやるべきことは、最高のチームに入って、最高の装備を得ることだ」
「マニュファクチャラー同士が技術戦争をしているようなものだ。クレイジーなことだけれど、でも20人のなかのひとりとしてグリッドに並ぶのは、間違いなくそれだけでもひとつの成果だよ」
「でもその後には最高のドライバーになって、トップになりたいと思うようになるんだ」
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