現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ・マイティボーイ|ぼくは、車と生きてきた #19

ここから本文です

スズキ・マイティボーイ|ぼくは、車と生きてきた #19

掲載
スズキ・マイティボーイ|ぼくは、車と生きてきた #19

スズキ・マイティボーイ

オイルショックと排ガス対策に翻弄された70年代。化石燃料の枯渇や地球温暖化という新たな問題が重くのしかかり始めた90年代。そのあいだに挟まれた80年代のニッポン自動車界は、束の間、先生のいない教室のようだった。つまり、いま振り返ると、楽しいクルマの時代だった。
83年に登場したスズキ・マイティボーイも、そんな時代を象徴する、ってほどの大作ではないものの、「なんでもあり」の80年代が生んだ、楽しいクルマの1台である。
軽の2ドアクーペ、セルボのボディ後半部を切開して、小さなピックアップトラックに仕立てた。広告コピーは「スズキのマー坊とでも呼んでくれ」だった。
もうひとつ「金は無いけど目立ちたい」という直截な謳い文句もあった。商用車登録で、価格は45万円。4バルブ・ツインカムターボの高性能モデルに注目が集まるなか、財布の軽い若者にやさしい低価格も話題のひとつだった。
当時の軽は550cc。ボディの全長枠は今より20cmも短い3.2m。しかも、ボンネットのあるクーペから無理やりつくったトラックだから、トラックとしての機能は知れていた。開閉可能なアオリは後部のみで、荷台寸法は奥行き68cm、幅115cm。覗き込むと、笑っちゃうほどの狭さである。自転車だと、小径タイヤのBMXを載せるのがやっとだった。
なぜそんなことを知っているかというと、当時、映画「E.T.」に影響されて買ったばかりのBMX(エリオット少年がカゴにE.T.を乗せて空を飛んだ自転車)を、試乗のとき、撮影の小道具に使ったからである。
でも、マー坊を買って、荷台が狭いと文句を言った人はいなかったと思う。フロントからドア、ピラーまではセルボと同じ。トラックにしては異様にあたまでっかち尻すぼみなプロポーションそのものが、このクルマのチャームポイントだったのだ。
キャビンはふたり乗りだが、シートの後ろには収納スペースがあり、カメラバッグや脚立や三脚など、プロカメラマンの機材がぜんぶ収まって感心した。バックレストが大きくリクラインするのも、キャブオーバーの軽トラにはないスペックで、デートカーとしてのポイントも高かった(?)。
3気筒エンジンのパワーはたったの28ps。しかし、車重も520kgと軽かったので、けっこうよく走った。狭くても、荷台の最大積載量は200kg。そのため、リーフスプリングのリアサスペンションはかなり固められ、乗り心地はハードだった。現在も路上でごくたまに見かけるが、たいていは外観をやんちゃにイジってある。
83年2月の発売直後、町なかで試乗車を撮影していると、ひとりのギャラリーに声をかけられ、「自分でつくったんですか?」と聞かれた。当時、イラストの世界で流行った”ヘタウマ”ふうのカタチが、そんな質問をさせたのだと思う。
(この記事はJAF Mate Neo 2017年2・3月号掲載「ぼくは、車と生きてきた」を再構成したものです。記事内容は公開当時のものです)

文:くるくら
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

5速MT搭載! ダイハツ斬新「“タフすぎ”軽トラ」に反響殺到!「ソロキャンの相棒にサイコー!」「絶対に買う」の声も! ジムニー超える“地上高”×「660ccエンジン」搭載で楽しそうな「マッドマスターC」とは!
5速MT搭載! ダイハツ斬新「“タフすぎ”軽トラ」に反響殺到!「ソロキャンの相棒にサイコー!」「絶対に買う」の声も! ジムニー超える“地上高”×「660ccエンジン」搭載で楽しそうな「マッドマスターC」とは!
くるまのニュース
ダイハツ「“新”ちいさい四輪車」が話題に! 「1+2」の3人乗り×ガバっと開く斬新“前開きドア”搭載! 街乗りにちょうど良すぎる「ミゼットX」どんなモデル?
ダイハツ「“新”ちいさい四輪車」が話題に! 「1+2」の3人乗り×ガバっと開く斬新“前開きドア”搭載! 街乗りにちょうど良すぎる「ミゼットX」どんなモデル?
くるまのニュース
小型車の王者がいよいよ軽EV市場参入!! スズキ Vision e-Skyが軽BEVの勢力図を変える!?
小型車の王者がいよいよ軽EV市場参入!! スズキ Vision e-Skyが軽BEVの勢力図を変える!?
ベストカーWeb
スズキ斬新「“前後”2人乗り」軽自動車がスゴイ! 衝撃の「タンデム仕様」が楽しそう! クルマとバイクの“良いとこ取り”した革新的スタイルの「エスライド」とは!
スズキ斬新「“前後”2人乗り」軽自動車がスゴイ! 衝撃の「タンデム仕様」が楽しそう! クルマとバイクの“良いとこ取り”した革新的スタイルの「エスライド」とは!
くるまのニュース
自転車の積載も車中泊もこれ1台!牽引免許不要のキャンピングトレーラー「GX350」の対応力がすごい
自転車の積載も車中泊もこれ1台!牽引免許不要のキャンピングトレーラー「GX350」の対応力がすごい
Auto Messe Web
スズキの「“2人”寝られる“快適”軽バン」がスゴい! 全長3.4m級「ちいさな軽ワンボックス」が「車中泊モデル」に! 停止時に「クーラーも使える」スマイルファクトリーの軽キャンパー「オフタイム“ヴィレージュ”」に注目
スズキの「“2人”寝られる“快適”軽バン」がスゴい! 全長3.4m級「ちいさな軽ワンボックス」が「車中泊モデル」に! 停止時に「クーラーも使える」スマイルファクトリーの軽キャンパー「オフタイム“ヴィレージュ”」に注目
くるまのニュース
新型シトロエン「C3」は“毎日がちょうどいい”ベーシックモデル!快適なリアシートに感動
新型シトロエン「C3」は“毎日がちょうどいい”ベーシックモデル!快適なリアシートに感動
Auto Messe Web
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #32|フィアット バルケッタ
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #32|フィアット バルケッタ
くるくら
スズキ「“新”軽トラック」初公開に反響殺到! 「カッコいい!」「この顔すき」デザインが好評に! “ちょっとワル顔”に刷新&安全性強化した「新キャリイ」がスゴい!
スズキ「“新”軽トラック」初公開に反響殺到! 「カッコいい!」「この顔すき」デザインが好評に! “ちょっとワル顔”に刷新&安全性強化した「新キャリイ」がスゴい!
くるまのニュース
【これ、アリアリ(^^♪】スズキ ジムニー ノマドをキャンピングカーに改造 ポップアップルーフを備えた「スズキ ジムニー ノマド ポップ」登場!
【これ、アリアリ(^^♪】スズキ ジムニー ノマドをキャンピングカーに改造 ポップアップルーフを備えた「スズキ ジムニー ノマド ポップ」登場!
AutoBild Japan
トヨタの斬新「“スライドドア”SUV」がスゴい! “カクカク”でめちゃ「タフなデザイン」×全長4.3mの「ちょうどいいサイズ」! ひろびろ「フラット荷室」で便利すぎな「Tjクルーザー」コンセプトに注目
トヨタの斬新「“スライドドア”SUV」がスゴい! “カクカク”でめちゃ「タフなデザイン」×全長4.3mの「ちょうどいいサイズ」! ひろびろ「フラット荷室」で便利すぎな「Tjクルーザー」コンセプトに注目
くるまのニュース
ダイハツの「“旧車顔”軽バン」に注目! 丸目2灯デザイン×快速ターボ搭載! 俊足「ハイゼットカーゴ」の快適「“車中泊”仕様」ゴードンミラーモータースの軽キャンパー「GMLVAN S-01」がスゴい
ダイハツの「“旧車顔”軽バン」に注目! 丸目2灯デザイン×快速ターボ搭載! 俊足「ハイゼットカーゴ」の快適「“車中泊”仕様」ゴードンミラーモータースの軽キャンパー「GMLVAN S-01」がスゴい
くるまのニュース
転生したら「ハイエース」だった件
転生したら「ハイエース」だった件
Merkmal
最強4WDこそがウリのスズキ・ジムニーにFRモデルがあったって本当!? マジで「誰向け?」の疑問しか出ない激レアグレードの謎!
最強4WDこそがウリのスズキ・ジムニーにFRモデルがあったって本当!? マジで「誰向け?」の疑問しか出ない激レアグレードの謎!
WEB CARTOP
日産の車中泊モデル「キャラバンMYROOM」がパワーアップ! 断熱性・遮音性の向上で、さらなる快適空間に進化【新車ニュース】
日産の車中泊モデル「キャラバンMYROOM」がパワーアップ! 断熱性・遮音性の向上で、さらなる快適空間に進化【新車ニュース】
くるくら
全長3.8mで「7人乗り」! トヨタ「“超コンパクト”ミニバン」に反響殺到! 「今売れる!」「ミニマムでいい」 小さいのに「両側スライド」×3列シート装備の「スパーキー」が注目
全長3.8mで「7人乗り」! トヨタ「“超コンパクト”ミニバン」に反響殺到! 「今売れる!」「ミニマムでいい」 小さいのに「両側スライド」×3列シート装備の「スパーキー」が注目
くるまのニュース
トヨタ「ちょっと大きいヤリスクロス」実車公開! “RAV4風”の大型グリル&地上高アップで悪路に強い! 最新「コンパクトSUV」タイで披露!
トヨタ「ちょっと大きいヤリスクロス」実車公開! “RAV4風”の大型グリル&地上高アップで悪路に強い! 最新「コンパクトSUV」タイで披露!
くるまのニュース
トヨタの新しい「クラウン エステート」は642万円から! 70周年記念の特別仕様車に専用バイトーンカラーをオプション設定【新車ニュース】
トヨタの新しい「クラウン エステート」は642万円から! 70周年記念の特別仕様車に専用バイトーンカラーをオプション設定【新車ニュース】
くるくら

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

- 万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35 . 0万円 123 . 0万円

中古車を検索
スズキ マイティボーイの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

- 万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35 . 0万円 123 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村