現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 伝説の名車が70年の時を超えて帰還! マセラティ「A6 GCS/53」が現行モデルのサポートカーを従えて、ミッレミリアを再び駆ける!!

ここから本文です

伝説の名車が70年の時を超えて帰還! マセラティ「A6 GCS/53」が現行モデルのサポートカーを従えて、ミッレミリアを再び駆ける!!

掲載
伝説の名車が70年の時を超えて帰還! マセラティ「A6 GCS/53」が現行モデルのサポートカーを従えて、ミッレミリアを再び駆ける!!

自動運転のグランカブリオも登場!

現在、第43回目となる歴史再現レース「ミッレミリア」がイタリアで開催中だが(2025年6月17日から21日まで)、このレースに、マセラティは過去の象徴的な名車と現行モデルとで参加している。これはマセラティのシンボル「トライデント」の100周年記念行事の一環でもあるという。

欧州の「絶滅危惧車」よ、富士に集え! 9月28日に開催決定の「富士トリコローレ」は新設の「20世紀枠」がお得

【画像12枚】時を経ても美しいスタイルは変わらない、マセラティの新旧モデルを見る

この有名なレースは、1927年から1957年に開催されたオリジナル・レースに出場した車両、あるいはその同期間に生産されたクラシックカーを対象とするもので、「動く博物館」とも称される。レースと冒険の要素を併せ持つこのイベントには、29カ国から400台以上の貴重なクラシックカーが集結。走行距離1900kmに及ぶルートは、初期12回のミッレミリア・スピードレースにヒントを得た「8の字」状コースが設定されている。

今年のミッレミリアは6月17日にブレシアをスタートし、イタリアの風光明媚な町々を経由して、21日の土曜日にゴールする。

本題の、これに参加中のマセラティの名車とは、「A6 GCS/53」(シャシーNo. 2043)のこと。個人コレクターが所有するこの個体は、1957年の最終回を含め、1953年から5回連続でミッレミリア・スピードレースに出場した、まさにその車両である。これは当時のミッレミリア最多出場車であるとされており、かつては伝説的ドライバーのルイジ・ムッソなどもステアリングを握った1台だ。

デビューから70年、このA6 GCS/53は、トライデントらしいスリルと興奮を届けるべく、再びミッレミリアの舞台に戻ってきたというわけである。この車両は現在、マセラティの公式レストア部門「マセラティ・クラシケ」による真正性認証プロセスを受けている。このプロセスは、綿密な技術的・歴史的検証を通じて、車両の卓越性と真正性を証明する、権威ある認証を、コレクターに提供するものであるとされている。

そしてこの参加は、マセラティにとって、レース活動100周年に向けた重要な一歩になるとのこと。1926年、史上初めてボンネットにトライデントのロゴを冠したマセラティ・タイプ26が、アルフィエーリ・マセラティ自身の運転によりタルガ・フローリオでクラス優勝を飾っているのである。

参加車両について解説

「スポルト2000」の異名を持つA6 GCS/53は、マセラティを2Lスポーツカー・カテゴリーの頂点に返り咲かせるために開発されたモデル。1953年初頭から高い人気を博し、2年間で53台が生産された。当時のミッレミリアでは、エミリオ・ジレッティが総合6位、2リッタークラス優勝という輝かしい成績を収めた。レースで優勝したことこそないものの、ファンに深く愛されたモデルである。

技術的には、ショートストロークのツインイグニッション、DOHCなどの先進的設計による「スーパークアドロ」エンジンが傑出した高速性能を実現していた 。

また、このA6 GCS/53に加え現行モデル3台がサポートカーとして参加し、ルート全体でマセラティブランドの存在感を高めている。参加するのは「グランカブリオ490」「グラントゥーリズモ・トロフェオ」「グレカーレ・トロフェオ」。各車両には、100年前にデザインされたマセラティ・ロゴの進化を祝う特別なカラーリングが施されている。

さらに、マセラティはミラノ工科大学との協力によってイノベーションも披露。2024年に300km以上の自動運転を達成した、同大学の人工知能自動運転(AIDA)グループが開発した「グランカブリオ・フォルゴーレ」が、今年の「ミッレミリア・グリーン」に参加。未来の電動、自動、共有モビリティに関する研究の新たな一歩を踏み出すのである。

【画像12枚】時を経ても美しいスタイルは変わらない、マセラティの新旧モデルを見る

文:LEVOLANT LE VOLANT web編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

電動の新型「カイエン」はレースカー並みのスペック!? 歴史ある英国ヒルクライムで達成した驚きの新記録とは
電動の新型「カイエン」はレースカー並みのスペック!? 歴史ある英国ヒルクライムで達成した驚きの新記録とは
LEVOLANT
なぜ920馬力から550馬力に? 新型ランボルギーニ「テメラリオGT3」が示す“速さへの引き算”という哲学
なぜ920馬力から550馬力に? 新型ランボルギーニ「テメラリオGT3」が示す“速さへの引き算”という哲学
LEVOLANT
【速報】新型アストンマーティン「ヴァンテージS」デビュー。伝統と革新が融合した680馬力の真髄とは
【速報】新型アストンマーティン「ヴァンテージS」デビュー。伝統と革新が融合した680馬力の真髄とは
LEVOLANT
なぜランボルギーニのデザインは電動化でも「最強」なのか?「レッド・ドット賞3冠」が示した、揺るがぬ哲学と未来
なぜランボルギーニのデザインは電動化でも「最強」なのか?「レッド・ドット賞3冠」が示した、揺るがぬ哲学と未来
LEVOLANT
【速報】ポルシェ、70台限定の「911 クラブクーペ」を発表。世界最大のオーナーズクラブ「PCA」70周年を祝う記念モデル
【速報】ポルシェ、70台限定の「911 クラブクーペ」を発表。世界最大のオーナーズクラブ「PCA」70周年を祝う記念モデル
LEVOLANT
【詳細解説】マセラティ「MCプーラ」のデザインは“叫ばない”美学の進化形。MC20から何が変わった?
【詳細解説】マセラティ「MCプーラ」のデザインは“叫ばない”美学の進化形。MC20から何が変わった?
LEVOLANT
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
AUTOSPORT web
常に日本車のお手本だった!! BMW3シリーズの50年の歴史が感動しかない!!
常に日本車のお手本だった!! BMW3シリーズの50年の歴史が感動しかない!!
ベストカーWeb
【全ての仕上げが手作業】キャデラック、超高級EV「セレスティック」の第1号車を納車! 究極のパーソナライゼーションとは
【全ての仕上げが手作業】キャデラック、超高級EV「セレスティック」の第1号車を納車! 究極のパーソナライゼーションとは
LEVOLANT
人気レーシングゲームにも登場した“トリコロールのバイパー”がオークションに! 伝説のGTカー「クライスラー・バイパーGTS-R」とは
人気レーシングゲームにも登場した“トリコロールのバイパー”がオークションに! 伝説のGTカー「クライスラー・バイパーGTS-R」とは
VAGUE
【レンジローバー スポーツ】漆黒の特別仕様車「SVブラック」登場。究極のパフォーマンスとラグジュアリーの融合
【レンジローバー スポーツ】漆黒の特別仕様車「SVブラック」登場。究極のパフォーマンスとラグジュアリーの融合
LEVOLANT
【速報】マセラティ、新型「MCプーラ」を世界初公開! MC20の正統進化形は“純粋”を意味するスーパーカー
【速報】マセラティ、新型「MCプーラ」を世界初公開! MC20の正統進化形は“純粋”を意味するスーパーカー
LEVOLANT
マセラティ、スーパーカー3台がグッドウッド2025のヒルクライムに参戦
マセラティ、スーパーカー3台がグッドウッド2025のヒルクライムに参戦
レスポンス
【優勝は1929年の6C 1750SS】イタリアの公道レース『ミッレミリア』でアルファ・ロメオがトップ3独占
【優勝は1929年の6C 1750SS】イタリアの公道レース『ミッレミリア』でアルファ・ロメオがトップ3独占
AUTOCAR JAPAN
マクラーレンの最新スーパーカー『W1』、名車「P1」「F1」とともに披露へ…グッドウッド2025
マクラーレンの最新スーパーカー『W1』、名車「P1」「F1」とともに披露へ…グッドウッド2025
レスポンス
【ル・マン優勝30周年】マクラーレンがグッドウッドで『W1』を初の一般公開
【ル・マン優勝30周年】マクラーレンがグッドウッドで『W1』を初の一般公開
AUTOCAR JAPAN
トヨタが新型「超スゴいスーパーマシン」世界初公開! ロングノーズ&巨大ウイングに注目!? 仕様異なる「TOYOTA GT」が同時に激走!? 英国GOODWOODで披露、特徴は?
トヨタが新型「超スゴいスーパーマシン」世界初公開! ロングノーズ&巨大ウイングに注目!? 仕様異なる「TOYOTA GT」が同時に激走!? 英国GOODWOODで披露、特徴は?
くるまのニュース
マクラーレン、「グッドウッド2025」でルマン初優勝30周年を祝う特別展示へ
マクラーレン、「グッドウッド2025」でルマン初優勝30周年を祝う特別展示へ
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2037 . 0万円 2215 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

438 . 0万円 2399 . 0万円

中古車を検索
マセラティ グランカブリオの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2037 . 0万円 2215 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

438 . 0万円 2399 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村