完全な電動化を想定した計画は白紙に
アルファ・ロメオ・ジュリアが10年目を迎えるなんて、信じられないのは筆者だけではないだろう。一般的なモデルのライフサイクルでは、次世代へバトンタッチしていて不思議ではない。だが改良を経て、予定では2027年まで生産は続く。
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完全な電動化を想定した、後継モデルの計画は白紙になった。電気モーター版とガソリンエンジン版、2種類の次世代が2028年に発表されるという。
その結果、520psのV6ツインターボエンジンを搭載した、ジュリア・クアドリフォリオの注文も再開。ブランドファンに限らず、朗報だと受け止める人は多いはず。
アウディA5やBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスが新世代への交代を進める中、ジュリア・クアドリフォリオはプラグイン・ハイブリッドでもないし、タッチモニター中心のダッシュボードでもない。純粋に、運転の楽しさが追求されている。
一層の磨きがかかったスタイリング
ジュリアは2023年にフェイスリフトを受け、そもそも美しかったスタイリングには、一層の磨きがかかった。2026年仕様で見た目の変化はないものの、エレガントな曲線美へ惹かれる人は少なくないと思う。
エントリーグレードのスプリントは、18インチのアルミホイールを履くが、それでも充分カッコいい。ヴェローチェでは、19インチのダイヤモンドカット・ホイールで差別化。トップグレードとして、2025年にインテンサが設定された。
クアドリフォリオ以外のエンジンは、ステランティス・グループの2.0Lターボガソリン、GME T4ユニット。グレード共通で、280psと40.7kg-mを発揮する。ハイブリッド技術は備わらないが、優れたシャシーと相まって軽快な走りを叶えている。
装備は充実し、スプリントでもバックカメラにアダプティブ・クルーズコントロール、アルミ製内装トリム、間接照明などが標準。インテンサには、ゴールドのホイールとアダプティブダンパーが組まれる。
物理スイッチで車載機能の操作性は良い
車内は、タッチモニターが主役になる前のデザインだから、従来的なドライバーにとっては馴染みやすい空間なはず。製造品質ではBMWに届かなくても、ダッシュボードやドアパネルにはレザーが用いられ、贅沢な雰囲気が醸し出されている。
タッチモニターは8.8インチと、サイズは控えめ。3シリーズなどと見比べると解像度で劣り、動作も鈍いことは否めない。スマートフォンとの連携は有線のみ。メーター用モニターは12.3インチで大きいが、こちらもハイテク感は強くない。
他方、タッチモニターはロータリーダイヤルで操作可能。エアコンには独立した操作パネルが備わり、物理スイッチで温度や風量を選べ、車載機能の操作性は良い。
運転支援システムをオフにするショートカットボタンがあれば、なお良い。制限速度警告がうるさく感じた場合でも、タッチモニターへ触れて項目を見つける必要がある。
理想的な運転姿勢に上質な内装
運転姿勢は理想的。シートは調整域が広く、カーブで体を支えるサイドボルスターの張り具合も変更できる。座面は充分に低い一方、視界が広く周囲を確認しやすい。
試乗車にはパノラミック・ガラスルーフが備わり、開放感を生み出しつつ、頭上の余裕は限定的だった。後席は、身長が高めの大人の場合、やや狭く感じられるだろう。それでも、内装の素材は前席と同等に上質で、落ち着ける空間だと思う。
ヴェローチェ・グレードでは、レザー張りの電動スポーツシートが標準。全体的にスポーティに仕立てられる。インテンサに与えられる、タン・レザー内装も魅力的だ。
走りの印象とスペックは、アルファ・ロメオ・ジュリア・インテンサ(2)にて。
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