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2020年はGT500&スーパーフォーミュラ参戦の福住仁嶺「まずは2大トップカテゴリーを極めたい」

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2020年はGT500&スーパーフォーミュラ参戦の福住仁嶺「まずは2大トップカテゴリーを極めたい」

 2019年にスーパーGT GT300クラスでシリーズチャンピオンを獲得した福住仁嶺。2020年はGT500クラスにステップアップを果たし、野尻智紀とともにARTAの8号車ホンダNSX-GTをドライブすると同時に、スーパーフォーミュラにもDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから継続参戦する。

 国内2大トップカテゴリーを戦う2020年シーズンに向けた展望を聞いた。

スーパーGT:ホンダが2020年GT500体制を発表。若手3人を起用し“FR元年”に挑む

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

──2020年シーズン、スーパーGT GT500にステップアップし、野尻智紀選手と組むことが発表されました。
福住仁嶺(以下:福住):昨年の最終戦が終わった段階で2020年の体制について話をいただきました。スーパーフォーミュラでは大先輩である(山本)尚貴さんと一昨年からチームメイトですが、フォーミュラなのでお互いライバル感がある。でもスーパーGTは完全にひとつのチームでやるので、大先輩の野尻さんと組むことに、はじめは少し違和感を感じましたね。

──“違和感”というのは?
福住:去年スーパーGT GT300クラスに乗ることが決まったときとは少し違って、GT500という一歩上のカテゴリーで尊敬する先輩とある意味で同じステージに立つということに対して、不思議な感じがしたんです。GT500とGT300では全然違うので、想像もつかない特別な感覚でした。

──去年はGT500をコース上で見る側でした。
福住:GT500はGT300と比較してスピードが速いのはもちろんですが、あの大きいマシンでABSもトラコンもついていないって難しくないのかなと思っていました。NSX GT3はABSがついていたので、制動距離は伸びるけどタイヤはロックしない。でもGT500はもしものときに止まらないんじゃないかなと。

あとは動きが重たそうだけど、オンボードを見る限りではコーナースピードが速く、ダウンフォースもすごい出ていることがよく分かります。クルマ自体のポテンシャルもすごく高く見えました。

──GT300を抜く側になる難しさもあります。
福住:抜かれる側より、抜く側のほうが難しいんじゃないかなと思っています。バトルをしながら周りを見て判断して、トラフィックを利用してライバルを抜いたりする。そこは勉強しないといけないです。

──野尻選手と福住選手のドライビングスタイルは似ているのでしょうか?
v福住:僕はブレーキで飛び込める自信がつくような、リヤがしっかりしているクルマが好きなんですが、野尻さんも同じだと思います。だからクルマを作っていく方向性は似てるはず。

 あと、2018年の12月に行われたSFのルーキーテストでダンデライアンのマシンに初めて乗ったんですけど、そのときのチームは野尻さんのクルマのメンバーだったんです。そのマシンが野尻さんのベースセットだったかどうかは分からないですが、すごく乗りやすかった覚えがありますね。

──野尻選手のオンボードは見たことありますか?
福住:はい。野尻さんのドライビングの第一印象はとても丁寧。それでいてマシンを前に進めるのがうまい。あとは、とにかく予選のパフォーマンスがすごく高いです。僕もQ2を走らせてもらえることがあるように頑張らないといけないと思っています。チームメイトではありますが、やっぱり負けたくない気持ちもあるので(笑)。

──1月末のセパンテストがGT500初ドライブになりますね。
福住:クルマがどんな感じなのか、走らせ方は自分として合ってるのか、どこが足りないのかをまず知ることが大事かなと思います。じつは12月のセパンテストにも乗る予定はなかったんですが、スーツやヘルメットなどを持って行ってたんですよ。でも、行く途中でインフルエンザにかかってしまって、結局サーキットにも行けず(苦笑)。いまは早く乗りたいという気持ちでいっぱいですね。

──スーパーフォーミュラは山本選手と組んで2年目になります。
福住:尚貴さんは自分の意思を持って、相手に説得力のある伝え方ができるドライバーです。僕ももう少し自信を持ってコメントできるようにならないといけない。将来的にチームを引っ張っていく立場になったときに向けて、変わらないといけないとこの2年間で痛感しました。

──それは技術的な面ということですか?
福住:そうです。尚貴さんはクルマが「アンダーだ」「オーバーだ」と言うだけじゃなく、それに対して「パッカーをもう少し抜いたらいいんじゃないか」というような具体的なコメントができる。そういうところが自分にはまだないのかなと思います。

──昨年は日本で戦っていろいろと得たものがあったと思いますが、いまの福住選手がヨーロッパに渡ってもう一度戦うことがあるとしたら状況は変わるでしょうか?
福住:日本で得たものは絶対活用できると思いますよ。実際、一昨年にFIA-F2で戦っていたときの記憶と去年学んだこと比較して、もう少しこうしたらよかったと思う部分もある。答えが本当にそれかどうかは乗ってみないと分からないけど、引き出しは確実に増えたと思います。

 いまは自分に何が足りなくて、何を勉強しなきゃいけないのかという部分が徐々に分かってきた。自分に必要なものをちゃんと取得して、もっとスキルアップしたいですね。ヨーロッパにこだわるというよりも、純粋に目の前のスーパーGTとSFをもっと極めたいという思いが強いです。

 そしてこの世界を極めてチャンピオンを獲ったときに、またいろいろと挑戦したい。あと去年、尚貴さんがF1日本グランプリでFP1を走って、ああいうチャンスがあることが分かったのも大きいです。だから、まずは日本の2大トップカテゴリーを極めないといけないですね。


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