■仕事から遊びまで使える「極めて真面目な提案」に驚く!
世界各国で開催されるモーターショーでは、自動車メーカーが次世代の新型車の方向性を示すさまざまなコンセプトカーが出展されてきました。
【画像】超カッコいい! これがホンダの“魔改造”「軽商用車」です! 画像で見る(30枚以上)
過去を振り返ると、市販化には至らなかったものの、大きな注目を集め、今でもたびたび話題になる印象的なコンセプトカーも存在します。ホンダの「アクティ・コンポ」も、まさにそうした1台です。
2002年の第36回「東京モーターショー」でホンダが発表したアクティ・コンポは、同社の軽商用車「アクティトラック」をベースに開発されたコンセプトカーです。
キャビンを「トラクターヘッド」に見立て、そこへ着脱可能なトレーラーを一体化させた斬新なスタイルが特徴でした。
このトレーラーは最大約4700リットルの荷室容量を持ち、連結状態で全長4975mm×全幅1475mm×全高1990mmというボディサイズは軽自動車の枠を大きく超えていました。
しかし、電動4WS(四輪操舵)システムを採用することで3軸目のホイールまで操舵可能として内輪差が抑えられているため、狭い場所でも優れた取り回し性能と安定したコーナリング性能を発揮します。
またトレーラー部分には電動で開閉可能なウイングゲート式のサイドパネルが備わっており、大型の開口部が荷物の積み下ろしを容易にしています。
このパネルはオプションで窓付きやドア付きのものに付け替えることができ、用途に応じて柔軟にアレンジできます。
さらに、トレーラー内部にはワークスペースやホビースペースなどに活用できる多目的スペースが確保されており、「運べる部屋」としての実用性が高く評価されました。
「アクティブ=活動的」を語源とするアクティ・コンポは、ショー向けのお遊びクルマではけっしてなく、あらゆるシーンにおける活用を前提に開発されたものです。
配送業務や移動型オフィス、キッチンカーとしての使用はもちろん、趣味やレジャー用途においても大きな可能性を秘めていました。
トレーラーを切り離して使用できる構造は、日常の足としても利便性が高く、現代のバンライフ文化にも通じる発想といえます。
■ベース車もホンダらしい「独創的な軽トラ」だった
アクティ・コンポがベースとする「アクティ」は、1977年に誕生し、ホンダの四輪商用車として長年親しまれてきたモデルです。
軽トラとしては珍しく、エンジンを車両中央に配置するMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)方式を採用しており、優れた重量バランスと取り回し性を実現していました。
また、荷台までもフレームの一部として活用するモノコック構造を採用し、軽量で高剛性なボディ設計も大きな特徴でした。
ちなみにコンセプトカーのアクティ・コンポは、1999年登場の3代目モデルがベースです。
そんなアクティは、2009年に登場した4代目が最終モデルとなり、バンは2018年7月、トラックは2021年4月をもってそれぞれ生産終了となりました。
当時のモーターショーで披露されて以降、市販化こそ実現しなかったものの、アクティ・コンポはそのユニークな存在感によって高い注目を集め続けています。
SNS上ではいまも「かわいくて一目惚れした」「今売ってたら即買い」「ホンダはこういうクルマをまた出してほしい」など、数多くの熱いコメントが寄せられており、20年以上経った今でも市販を望む声が絶えません。
また、「この自由な発想がホンダらしい」「実用性と遊び心が融合している」といった、コンセプトそのものを評価する声も多く、現行の「N-VAN」や軽バンEVモデルに、アクティ・コンポの思想が受け継がれていると捉えるユーザーも存在します。
奇抜なだけではなく、しっかりとした機能性とユーザー視点に立った発想を持つアクティ・コンポ。
コンセプトカーとして発表された2002年から20年以上が経過してもなお色褪せない存在となっています。
今年2025年秋開催予定の「ジャパンモビリティショー2025」では、アクティ・コンポのような、奇抜ながらも“本当に売ってほしい”と思わせるコンセプトカーが登場することを期待したいところです。
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しかし何度この記事を見たことか…