この記事をまとめると
■アウディはA3オールストリートの改良モデルを欧州で発表した
【試乗】次元の高さを見せつけられた! 新型アウディA3の「偉大なるベーシック」と「スポーツカーばり」のS3
■大型曲面ディスプレイ採用など内装のデジタル化と運転支援機能を強化した
■日本導入は未定だがプレミアムコンパクト市場での需要が期待される
新コクピット採用で質感を大幅向上
アウディにはすでにQ2やQ3というコンパクトSUVがある。にもかかわらず2024年、A3スポーツバックをベースにしたクロスオーバー派生モデル「A3 オールストリート」が誕生した。「なぜいまさら?」と思う人もいるかもしれないが、そのスタイリングを見れば納得がいく。
オールストリートはSUVの「武骨さ」というより、コンパクトハッチバックの「軽快さ」を際立たせたモデルだ。サスペンションで15mm、大径タイヤで15mmの合計30mmを車高アップし、ブラックのオーバーフェンダー、サイドシルや前後バンパーへの加飾、ルーフレールを組み合わせる。Q3とも異なる、「都市に溶け込むアクティブさ」を狙ったキャラクターとなる。
駆動方式はクワトロ(4WD)ではなくFFのみと、A6などに設定される「オールロード」シリーズとは意図的に差別化され、1.5リッターマイルドハイブリッドまたは2リッターディーゼルターボのパワートレインが用意される。
その登場から約2年後の2026年7月、アウディは欧州でA3オールストリートの改良新型を発表した。同時に改良が行われたA3スポーツバックと共通する変更点が多く、最大のトピックは新しいコクピットだ。
11.9インチの「アウディ バーチャルコクピット」と12.8インチの「MMIタッチディスプレイ」を一体的な曲面ディスプレイとして配置し、ダッシュボードの水平ラインも見直された。コンパクトモデルながら上位クラスに近いデジタルの質感を手に入れたことで、インテリアの印象は大きく変わっている。
センターコンソールまわりも刷新されており、スマートフォントレイは運転席側に向けられ25Wのワイヤレス充電に対応。ステアリングホイールには物理スクロールホイールが組み込まれ、操作感への配慮も見られる。
運転支援では「アダプティブクルーズアシストプラス」を設定。最大210km/hまでの速度域でACCと車線維持を支援し、AT車では高速道路での自動車線変更も可能だ。赤信号での自動停止・青信号での自動発進機能も新たに追加された。駐車支援も4つの広角サラウンドビューカメラで車両周囲を360度確認でき、3D表示や洗車機進入ガイド、「マイアウディ」アプリを使ったリモート駐車にまで対応する。
改良新型が登場した現時点でも、アウディジャパンからの導入アナウンスはない。ただ、国内のプレミアムコンパクトSUV市場が盛り上がりを見せていることや、メルセデス・ベンツやBMWが同様のクロスオーバー展開を強化していることを踏まえれば、導入すれば一定の人気を得ることができそうだ
軽快なA3のキャラクターを崩さずにアクティブさを加えたオールストリートは、日本の道路事情とも相性がいいはず。改良で内装の質感が増したいまこそ、国内導入を期待したいところだ。
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