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ホンハイ開発のEVを三菱自にOEM供給する覚書の締結 ウインウインを構築

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ホンハイ開発のEVを三菱自にOEM供給する覚書の締結 ウインウインを構築

三菱自動車と、鴻海精密工業(ホンハイ:FoxconnFoxcon)傘下で電気自動車の開発を担う鴻華先進科技(Foxtron:Foxtron Vehicle Technologies Co., Ltd.)は、Foxtronが開発した電気自動車を三菱自動車に供給することについての覚書を締結し、検討を進めると発表した。

いよいよ台湾のホンハイ(鴻海)が本格的に自動車事業で動き始めた。ホンハイは各種パソコン、iPhone、AIプラットフォームなどの電子機器IT機器の受託生産の分野で世界ナンバー1である、日本ではシャープを買収したことで知られている。

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創業者の郭台銘(テリー・ゴー)は、受託生産事業として世界ナンバー1の規模に満足しておらず、自動車事業の進出を目指しており、2020年に自動車事業子会社として鴻華先進科技(Foxtron)を設立した。このFoxtronは、台湾の唯一の自動車メーカーであった裕隆汽車(ユーロン)を傘下にし、EV開発会社としてスタートしている。

C+セグメントのクロスオーバーSUV「モデルC」そして新開発のEVモデル「D」、「U」、「B」、「C」、「E」を次々に発表しており、2024年9月にはシャープでも多用途EV「LDK+」を発表している。これらのEVは最新の中国メーカーのEVと同様に、ソフトウエア・ディファインド・ビークルであり、最先端のインフォテイメントを搭載している。

シャープが発表した「LDK+」このFoxtronのトップはアンディ・リー、そして最高戦略責任者(CSO)を務めるのが日産の元COOであった関潤氏である。Foxtronは先進的なソフトウエア・ディファインド・ビークルを前提としたEVを各種計画しているが、傘下の裕隆汽車(ユーロン)は規模の小さな自動車メーカーで、開発、生産能力が低くEVを量産する能力は乏しい。

そのため、FoxtronはEV事業を拡大させるためには、大規模な開発・生産能力を持つ既存の自動車メーカーとの協業、あるいは買収が必須と考えられている。また、FoxtronのEVを販売するためにはグローバルな販売ネットワークも必要で、そのための協業も必須と言える。

ピニンファリナ・デザインのCセグメントEV「モデルB」今回の三菱とFoxtronとの協業では、FoxtronがEVを開発し、裕隆汽車(ユーロン)が台湾で生産を担当し、三菱にOEM供給し、オセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)で2026年後半に販売開始する予定だ。

Foxtronは、本格的な海外販売モデルとなり、三菱としてはオセアニア地域向けのモデルラインアップを拡大することができるメリットがある。三菱にOEM供給されるのは「モデルB」または「モデルC」と見られる。

一方で、Foxtronは、より大規模な生産能力を持つ自動車メーカーとの協業を模索しており、そのパートナーとして日産、ホンダが噂されているのは周知の事実である。

Foxtron 公式サイト

鴻海精密工業 公式サイト

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三菱自動車 公式サイト

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