F1カナダGPのレーススチュワードは、決勝レース後の審議対象となっていた複数の事件について裁定。レース終了後のセーフティカー条件下でオーバーテイクしてしまったドライバーたちに「警告」の処分を下した。
カナダGPの決勝レースは、マクラーレン勢が同士討ちしたことによって出動したセーフティカー先導のままチェッカーを迎えた。各車がチェッカーを受けた際、セーフティカーは通常の手順通りピットレーンに戻ったが、コース上はセーフティカー出動中の状態のままであり、コース脇のライトパネルにも「SC」と表示されていた。
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通常のチェッカー後ならば、前を行くマシンをオーバーテイクすることができる。しかしSC中であれば、たとえそれがチェッカー後であっても他車をオーバーテイクすることは許されていない。
しかしながらアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、エステバン・オコン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)はこの状況を無視して他車をオーバーテイクしてしまった。
この件についてはレース後に審議が行なわれる予定となっていたが、レーススチュワードは各ドライバーに「警告」を下すことに留めたため、最終結果に変更が及ばなかった。
スチュワードは裁定の理由について、次のように説明している。
「ドライバーたちはインシデントが起きた場所を認識していたが、緊急車両やマーシャルがコース上に派遣されているかどうかは知る由もないため、慎重に走行する必要がある。したがって、当該ドライバーと他のすべての競技参加者に警告する。さらなる違反には、より重いペナルティが科せられる可能性がある」
オコンについては、セーフティカー中に急減速し、後方を走っていたサインツJr.があわや追突しそうになるというシーンを作ったことについても審議対象となっていた。これについては、ダブルイエローの指示を遵守するために減速したと認定され、ペナルティが科されることはなかった。
「31号車のドライバーは、ダブルイエローゾーンの警告音が聞こえ、ホイールにダブルイエローのデルタ警告が表示されたため、ブレーキを踏んだと説明した。測位データにより、ターン1とターン2の間のエリアがダブルイエロー区間であったことが確認された」
そうスチュワードは説明した。
「31号車はダブルイエローデルタを遵守するために正当に減速しており、当該ドライバーの行動は不安定でも潜在的に危険でもなく、不必要に低速で運転していたわけでもないと確信している」
なおチームメイトのピアストリと接触を起こしたとして、ランド・ノリスには全面的に非があるとレーススチュワードも認定。ノリスに5秒のタイム加算ペナルティを科した。ノリスはチェッカーを受けていないものの、18位完走扱い。この走破タイムに5秒が加算されることで決着となったため、実質的には何の意味もないペナルティとなった。
またレッドブルは、セーフティカー中にジョージ・ラッセル(メルセデス)が不必要に減速し、故意にフェルスタッペンを先行させ、ペナルティを受けさせようとしたとして抗議を提出していた。この件については両チームの代表者とそれぞれのドライバーが聞き取り調査を受けた。この結果、レッドブルの抗議内容については根拠がないとして、棄却されることになった。
これらの裁定の結果、ノリスの走破タイムには変更が及んだものの、順位については何の変動もなく、最終結果が確定した。
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みんなのコメント
でも、さじ加減でどうにでもなるのがF1のルールだからね。
角田の赤旗追い越しがイギリス人ドライバーだったら、警告で済んだのでしょう。
ここまで一貫性が無いとは悪意を感じるレベル。