カルロス・サインツJr.は今季から、ウイリアムズに加入することになった。サインツJr.はこれで、F1で”ビッグ3”と呼ばれたチーム全てに所属した経験を持つことになる。これについてサインツJr.は「歴史あるチームに貢献したい」と語った。
最近F1を観始めたばかりのファンにとっては想像しにくいかもしれないが、ウイリアムズはかつてトップチームの一角だった。それは、レッドブルやメルセデスがF1を席巻する、ずっと前のことだ。
■美しきF1マシン:エイドリアン・ニューウェイが手がけた最初のチャンピオンマシン。”最強マシン”の代名詞……ウイリアムズFW14B
かつてこのウイリアムズ、そしてマクラーレンとフェラーリを加えた3チームは、F1において誰もが認める”ビッグ3”であった。1974年から2004年までの間にコンストラクターズタイトルを獲得したのは、ほとんどがこのビッグ3。例外はマリオ・アンドレッティとロニー・ピーターソン擁するロータスがチャンピオンになった1978年と、ミハエル・シューマッハーとジョニー・ハーバート擁する1995年のベネトンのわずか2例のみである。
通算のコンストラクターズタイトル獲得数は、フェラーリが16回と圧倒的な数を誇っているが、ウイリアムズはマクラーレンと9回で並ぶ2番手タイである。
現役F1ドライバーの多くは、そんなウイリアムズ、フェラーリ、マクラーレンの3チームが君臨する中で育った。サインツJr.もその中のひとりだった。ファン-パブロ・モントーヤがドライブするウイリアムズのマシンが、フェラーリのミハエル・シューマッハーやマクラーレンのキミ・ライコネンと戦う場面を、サインツJr.はテレビで食い入るように観ていた。
サインツJr.は、自分がこのビッグ3の全てでレースをするとは、思ってもみなかったという。しかし2019年と2020年をマクラーレンで、その後の4年間をフェラーリで過ごし、そして今年からウイリアムズに加入……ビッグ3をコンプリートしてしまった。
サインツJr.以前にこの3チーム全てのマシンを走らせたのは、ジャッキー・イクス、ナイジェル・マンセル、そしてアラン・プロストの3人だけだ。
確かに今のウイリアムズが置かれている状況は、マンセルやプロストを擁して最強を誇った1992年や1993年とは異なる。実際、フェラーリからの移籍は、大きな後退を意味する。しかしビッグ3全てを経験することの意味は、サインツJr.も大きいと考えている。
「10歳の頃、F1に夢中になり始めた時に、将来どのチームのマシンに乗りたいかと尋ねられたら、間違いなくこの3つを選んだと思う」
そうサインツJr.は語る。
「F1で10年目を迎え、ウイリアムズにとっては非常に重要な時期にチームに加わった。今ウイリアムズは、チームの歴史の中でも非常に重要な変化を経験している。このチームで表彰台に上がれたら、それ以上に嬉しく、素晴らしい瞬間になるだろう」
「歴史あるチームの、その過程に貢献したい。ウイリアムズはF1で2番目に成功しているチームであり、F1のトップに返り咲く過程に参加できることが、僕のモチベーションになっている。僕が満足していることは、みんなにも分かってもらえると思う。僕はこのチームに支えられていると感じているし、それが僕の最高の姿を引き出すことになるだろうと思う」
F1におけるウイリアムズに愛着を持っているのは、サインツJr.だけではない。チーム代表のジェームス・ボウルズは、ウイリアムズというブランドと、2021年に亡くなった創設者であるフランク・ウイリアムズ卿が残した遺産の”管理者”として、大きな責任を痛感しているという。
「フランク卿に対する責任が、我々には間違いなくあると思う」
そうボウルズ代表は語った。
「私がこのチームに加わったのは、それが私にとってある要素を改めて定義し、そして私をF1に導いたベンチマークでもあったからだ。それが今、私がこのウイリアムズを率いるためにここにいる理由だ。それは私にとって、とても深く個人的な意味を持つものなんだ」
「私の目標は、ウイリアムズをチャンピオンを争うレベルにまで戻すことだ。そしてその過程で、フランク卿の名前、そして彼の遺産に見合うことを確実にしたいと思っているんだ」
立て直しの途上にあるウイリアムズ。以前のようなトップチームに返り咲けるかどうかは、時間が経てばわかるだろう。ただアレクサンダー・アルボンに加え、有能なドライバーであるサインツJr.が加わったのは間違いなく好材料。粘り強く、聡明というその性格は、まさにフランク・ウイリアムズ好みのドライバーと言えよう。
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