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2022注目モデル比較:ノア&ヴォクシーvsステップワゴン(ミドルミニバン編)〈YMクルマ課〉

掲載 更新 40
2022注目モデル比較:ノア&ヴォクシーvsステップワゴン(ミドルミニバン編)〈YMクルマ課〉



ミドルミニバン「トヨタ ノア&ヴォクシー」と「ホンダ ステップワゴン」は、ともに’22年デビューの新型だけに注目度は抜群。人気は高く、ともにかなりのバックオーダーを抱えているようだ。ここでは両モデルを検討する際に注目すべきポイントを解説しよう。

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

スタイリング比較

◆トヨタ ノア&ヴォクシー

―― ボディサイズは全長☓全幅☓全高は4695☓1730☓1895mm(※FF車)。ノアはエアロボディ車(左)と標準ボディ車(右)の2タイプのボディを選ぶことができる。 [写真タップで拡大]

―― ヴォクシーはエアロボディ車のみのラインナップ。ノアよりもスペシャリティ路線を強めたミニバンになる。

◆ホンダ ステップワゴン

―― ステップワゴンは、エアー(左)とスパーダ(右)を設定。エアーはベーシック仕様、スパーダは上級仕様という位置づけになる。ボディサイズは全長4800×全幅1750×全高1840mm(※エアーFF車)。 [写真タップで拡大]

【キャビン&荷室】ファミリーミニバンに求められる機能はしっかりとカバー。実用性はほぼ互角と考えていい

ノア/ヴォクシーともに、コンソール中央に大型ディスプレイを配置する最新トレンドを意識したレイアウト。ステップワゴンの方がややシンプルに感じるが、どちらも最新モデルにふさわしい実用性と機能性を兼ね揃えた先進的なコクピットデザインを採用している。

室内スペースの数値はステップワゴンのほうが少しだけ広いが、ともに低床構造を採用することもあり、天地方向にも大きなゆとりがある。左右スライドドアの開口部も広く、実用性能は同等と考えていい。

両モデルともシート配列は2−2−3(7名乗り)もしくは2−3−3(8名乗り)の3列シートを採用しており、2列目シートにはロングスライド機構なども組み込まれる。多彩なキャビンアレンジが可能という美点も同じだ。

両モデルともリヤパワーテールゲートやサイドステップなどの利便系機能は充実しており、多人数乗車/積載性といったミドルミニバンに求められる資質は極めて優秀。ただ3列目シートの格納方法は異なっており、ノア&ヴォクシーが左右跳ね上げ式を採用しているに対して、ステップワゴンは床下格納式を採用している。そのため3列目シートと荷室まわりの使用感は少し違いがある。

―― ノアの室内長×室内幅×室内高は2805×1470×1405mm。画像は7名乗り仕様のS-Gのもの。 [写真タップで拡大]

―― ステップワゴンの室内長×室内幅×室内高は2845×1545×1410mm。画像はファブリックシートが標準となるエアーの7名乗り仕様のもの。 [写真タップで拡大]

【装備&機能】ともに最新モデルにふさわしい充実の内容。車載ITはやや違いあり

現代のクルマに必須となった安全運転支援機能は、ノア&ヴォクシーは「トヨタセーフティセンス」、ステップワゴンは「ホンダセンシング」を採用。両モデルとも最新仕様に近いシステムが全グレードに標準装着されている。全車速型ACCやライン制御型LKAなどの主要機能はほぼ同格だが、ノア&ヴォクシーはオプションで次世代標準となる先進機能(自動駐車支援や渋滞時ハンズオフ対応など)を追加することができ、価格は高くなってしまうが最先端を意識させる機能を先取りすることもできる。

パワースライドドア系などのカーライフをアシストしてくれる実用系装備は、オプションの装着設定&価格設定を含めてほぼ互角。オプションを充実させたフル装備仕様にすると価格が一気に跳ね上がってしまうことも同じだ。

やや違いを感じるのは、車載IT関連系の装備。ノア&ヴォクシーがディスプレイオーディオ標準装備(Xを除く)となるに対して、ステップワゴンはオーディオレス標準設定のため、オプションで通信連携ナビユニットなどを選ぶ必要がある。とはいえ、ノア&ヴォクシーのディスプレイオーディオはスマートフォン経由のアプリナビの表示/操作は可能だが、独立型ナビに相当する機能は備えていない。従来のようなナビ機能を求める場合は、車載ナビ機能を備えているディスプレイオーディオプラスをオプションで選ぶ必要がある。この条件で両モデルを比べると、コストも含めてほぼ同等と考えていい。

【パワートレーン&走り】最新メカニズムが投入された現行世代は、走りの質の向上もポイント

最近のミニバンらしく、走りの良さを考慮したシャシー設計も見どころのひとつ。最新のGA-Cプラットフォームに刷新されたノア&ヴォクシーに注目が集まっているが、ステップワゴンもリヤサスペンションの改良などで先代を超える性能を手に入れている。

パワートレーンは、両モデルともガソリン(内燃機)車とハイブリッド車が用意されるが、構成メカニズムは大きな違いがある。

ノア&ヴォクシーのガソリン車は、2Lダイナミックフォースエンジン(170PS/20.6kg-m)、ステップワゴンのガソリン車は先代譲りの1.5Lターボ(150PS/20.7kg-m)を採用。ハイブリッド車はノア&ヴォクシーがシリーズパラレル式の1.8Lハイブリッド(98PS/14.5kg-m[エンジン]+70kW/185Nm[モーター])、ステップワゴンはシリーズ式の2Lのe:HEV(145PS/17.8kg-m[エンジン]+135kW/315Nm[モーター])を採用している。

ともにガソリン車もハイブリッド車も先代を超える性能が与えられているが、ノア&ヴォクシーは燃費重視の傾向が強く、一方のステップワゴンは伸び感の良さなど扱いやすさを意識した制御が際立つ印象だ。ガソリン車同士の比較ではノア&ヴォクシー、ハイブリッド車同士ではステップワゴンの方に魅力を感じるユーザーが多いだろう。

―― ノア&ヴォクシーの現行モデルは、GA-Cプラットフォームに刷新されるなど、シャシー性能の大幅向上も魅力だ。

―― ステップワゴンに採用された2Lのe:HEVは、上級モデルに採用される上級ハイブリッド。負荷が強まる走行状況ではエンジン直動に移行するため、高速走行に強いメリットを持つ。

【最新購入情報】価格はほぼ互角。納期は長くなる傾向が強まっている

◆トヨタ ノア&ヴォクシー

価格:ノア267万~389万円/ヴォクシー309万~396万円
車両本体目標値引き額:26万円
納期の目安:6か月以上
リセール予想:B+


ホンダ ステップワゴン

価格:299万8600~384万6700円
車両本体目標値引き額:17万円
納期の目安:5~6か月以上
リセール予想:B-


ともに2022年にフルモデルチェンジしたニューモデルだけに、販売は好調。一番売れる登場直後に新型コロナ禍に伴う生産台数減少の影響を受けているのは気の毒にも思えるが、ともに想定以上の受注台数を集めている。

現時点(2022年9月)での納期は、ノア&ヴォクシーが6か月以上、ステップワゴンが5~6か月というのが目安。両モデルともガソリン車よりもハイブリッド車の方が納期が長くなる傾向が強い。編集部に寄せられる購入者の報告でも、ディーラーから提示される納期はジワジワと長くなっているため、この先はもっと納期が遅くなることも十分に考えられる。性能/機能の実力からして、両モデルともミドルミニバンを代表する有力モデルとして、末永く活躍するのは間違いない。

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みんなのコメント

40件
  • トヨタのデザインがどうも好きになれない。プレデターみたいに顔面がお下品。。
  • いやー新型ヴォクシー実物見たけど
    まじダサいww
    前の方が良かったじゃん
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