この記事をまとめると
■新社会人が手を出しやすいクルマを紹介
じつは100万円以下! ハッタリかましてステータスを感じさせられる中古車3選
■年収の半額ほどがクルマに充てられる額というのが一般論だ
■6速MTを搭載したクルマまでが守備範囲に入ってくる
新社会人が無理なく維持できるオススメのクルマとは
4月から社会人となった皆様、おめでとうございます! 学生時代からクルマが好きでたまらなかったという人にとって、自分で稼ぐようになるといよいよマイカーの夢が現実に近づいていることを実感しているのではないでしょうか。
さて、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると大卒の新卒初任給の平均値は22万5400円だそうです。もちろん、これは手取りではありませんから、毎月22万円を使えるわけではありませんが、マイカーの適切な予算は年収の半分程度が目安というのが定説です。
仮に2回のボーナスがあって(6月のボーナスはもらえないことがほとんどでしょうが)、1回を給料2カ月分とすると、年収の半分というのは月収×8カ月分といえます。これに初任給の平均値を当てはめると、おおよその目安として160万円という予算が浮かんできます。はたして160万円という予算では、どのようなクルマが狙えるのでしょうか。
新社会人の皆様へおすすめしたいクルマをピックアップして紹介したいと思います。
実際、安いだけでいえば軽トラックのベーシックグレードであれば80万円を切った本体価格となっています。しかし、せっかくのマイカーを安さだけで選んでいいのでしょうか。そして、CASE時代のマイカー選びとして軽トラックはプリミティブすぎます。
そういう意味で、おすすめしたいのは軽自動車であっても先進運転支援システムが充実しているモデルです。さらに、エンジンやサスペンションなどの仕上げがよく、運転する楽しみも味わえれば理想といえるでしょう。
そうした条件と160万円という予算を両立するのが、ホンダN-WGN「L・Honda SENSING」のFF車です。NAエンジンとCVTという組み合わせのパワートレインは、スポーティなキャラではありませんが、新社会人の生活範囲を広げてくれるパートナーとしては不満ない実力を持っています。
なにより自動運転レベル2相当の先進運転支援システムが魅力です。渋滞対応ACCが備わっていますから、休日の遠出をしても疲労は最小限で済むでしょうし、日常的にもオートホールド付きEPBが標準装備というのはうれしいポイントです。
最初から運転支援機能に頼るのは良くないという意見もあるかもしれませんが、自動運転機能が標準装備化する流れは止められません。そうであれば、先進運転支援システムを上手に使いこなすスキルを身につけることを意識するのも、初めてのクルマ選びでは意識してもいいのではないでしょうか。
さて、N-WGN L・Honda SENSINGのメーカー希望小売価格は136万4000円で、そこにフロアマットやカーナビといったアクセサリーをつけても乗り出し価格は155万円程度で済みます。予算的にも新卒社会人にピッタリの一台です。
レジャー向けの1台からスポーツ走行が楽しめるモデルまで
もっとアウトドア志向でアクティブにいきたい、というのであれば、フルモデルチェンジしたばかりのダイハツ・ハイゼットカーゴはどうでしょう。軽商用車というと走りが荒々しいイメージもありますが、新型ハイゼットカーゴは縦置き用CVTを新開発したおかげで、日常的には乗用車感覚で乗りこなすことができます。
商用1BOXですからラゲッジは広く、使いやすいのは当然です。持っていきたいアイテムをどしどし積めるパッケージは、アクティブなアウトドアライフを支えてくれることでしょう。
そんなハイゼットカーゴでおすすめのグレードは、NAエンジンで乗用ライクなインテリア仕様となっている「クルーズ」グレードで決まりです。遠出にかかせないナビについては、オプションの9インチディスプレイオーディオにスマートフォンを連携させることでカバーすることができます。メーカー希望小売価格は133万1000円、諸費用を考慮しても150万円で十分に狙えます。
もっとオシャレな感じにアウトドアを楽しみたい、流行りのSUVが欲しいというのであれば、やはり軽自動車になりますが、スズキ・ハスラーはいかがでしょうか。現行モデルはスーパーハイトワゴン並みの積載性能も持っていますから、ルックスのイメージ以上にユーティリティにも優れているコンパクトSUVです。
ターボエンジンや4WDもラインアップされているハスラーですが、160万円という予算を考えると、NAエンジンのFFが現実的な選択となります。「HYBRID G」グレードのメーカー希望小売価格は136万5100円、そこに全方位モニター付きメモリーナビなどのオプションをつけた乗り出し価格は163万円ほど。新社会人の射程圏内に入っています。
軽自動車ばかりで、登録車の候補はないのかという声も聞こえてきます。そんな方にはトヨタ・ヤリスはいかがでしょうか。1.5リッター3気筒エンジンに6速MTを組み合わせた「X」グレードであればホットハッチ的なキビキビとした走りも楽しめます。
メーカー希望小売価格は154万3000円で、7インチディスプレイオーディオも含まれていますから、必要なアクセサリーはフロアマットくらいです。
諸費用は軽自動車よりかかってしまうために、おおよその乗り出し価格で170万円超の予算になってしまいますが、安全装備や快適装備と走りの楽しさという意味では、最初の愛車におすすめできるバランスのいいモデルの代表がヤリスといえそうです。
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軽しか買えないよ